平成24年理学部同窓会新年会を開催いたしました。
日 時:平成24年1月20日(金)17:30~19:30
会 場:吉祥寺第一ホテル 2階「パークストリート」
当日開催された第65回技術交流会(国立天文台見学会)の懇親会との合同開催で、多くの皆様にご参加いただき、年代や専門分野、出身学部を超えて、楽しい交流のひと時をすごしました。
平成24年理学部同窓会新年会を開催いたしました。
日 時:平成24年1月20日(金)17:30~19:30
会 場:吉祥寺第一ホテル 2階「パークストリート」
当日開催された第65回技術交流会(国立天文台見学会)の懇親会との合同開催で、多くの皆様にご参加いただき、年代や専門分野、出身学部を超えて、楽しい交流のひと時をすごしました。
下記により見学会(第65回技術交流会)を開催いたしました。
■日 時:平成24年1月20日(月)13:00~16:30
■見学先:国立天文台 三鷹キャンパス http://www.nao.ac.jp/about/mitaka.html
(東京都三鷹市大沢2-21-1)
日江井 榮二郎先生(東京大学名誉教授、国立天文台名誉教授)のご尽力により国立天文台三鷹キャンパスの見学会(第65回技術交流会)を開催いたしました。当日は、前夜からの雪や氷雨が続く生憎の天候でしたが、多くの会員とゲストの方に参加いただき、充実した見学会となりました。
施設見学に先立ち講堂で、重力波を観測手段とする新しい天文学の創成で世界的にご高名な藤本眞克 教授(重力波プロジェクト研究室長 http://guas-astronomy.jp/Supervisors/m-fujimoto.html)に「重力波の検出をめざす巨大レーザー干渉計」と題し特別講演をいただきました。
その後、銀河系近傍の天体からの重力波探査観測と観測技術開発を行なっている一辺300Mのレーザー干渉計(TAMA300)、コンピュータによって描き出された宇宙の構造と進化を特殊な映像システムによって立体的に投影する4次元デジタル宇宙シアター(4D2U http://4d2u.nao.ac.jp/t/var/4d2unav/)のほか、日本最大口径65cmの赤道儀式屈折望遠鏡、国登録文化財の太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)を見学いたしました。
また見学会終了後は吉祥寺で、理学部同窓会新年会を兼ねて懇親会を開催し楽しいひとときを過ごしました。
■開催日時:12 月10 日(土)14:45~17:15
■開催場所:南3 号館104 教室
講演1:ショウジョウバエを用いた発生遺伝学の研究 14:45~15:55(質疑応答10 分を含む)
講師:理学部生命科学科 安達卓教授
講演要旨(予稿より):キイロショウジョウバエ(以下ショウジョウバエ)は、極限環境以外のほぼ世界中に分布する小型のハエで、一見何の役にも立ってくれそうにない生物ですが、人類は(研究者は)、100 年以上も前から遺伝学研究の代表的材料として、親しんできました。その理由は1時間ではとても話せないほど、枚挙にいとまがありませんが、全てを理解された後には、このハエはヒトに研究されるために進化してきた奇跡の生物では?と思わない訳にはいかなくなります!
本講演では、まずショウジョウバエを用いた研究の利点についてお話した後、私共が研究してきました細胞死(アポトーシス)をひき起こす巧妙な仕組についてご紹介して、ハエに対する偏見を払拭されるきっかけとなって頂ければ、と希望しております。
講師紹介:1955 年生まれ、1986 年北海道大学理学部生物学科卒業、1992 年名古屋大学大学院理学研究科生物学専攻博士後期課程修了理学博士、1992~1994 年愛知県がんセンター研究所研究員、1994~2001 年名古屋大学理学部生物学科および大学院理学研究科生物学専攻助手、1999~2000 年アメリカ・ミネソタ大学遺伝細胞発生学部客員研究員、2001~2007 年神戸大学発達科学部人間環境学科および大学院自然科学研究科助教授、2007~2009 年神戸大学大学院理学研究科生物学専攻准教授、、2009 年~ 学習院大学理学部生命科学科教授。
講演2:「医薬品開発のグローバル化」 16:05~17:15(質疑応答10 分を含む)
講師:行山煥氏(1967 年学習院大学理学部化学科卒)
講演要旨(予稿より):医学の進歩、生物学の進歩により、EBM(Evidence base Medicine)やゲノム情報を使った新薬開発が進められようとしています。新薬開発は膨大な費用と10年にも及ぶ期間が必要とされてきました。新薬開発について製薬会社では開発費用を少なく、短期間で世に出すことに努力するわけですが、拙速な開発は副作用の見過ごしという安全性面で信頼のない薬が世に出ることになります。新薬開発は先進国の数カ国によって世に出されておりますが、日本ではドラッグラグで表現されるほど新薬開発に時間がかかり、欧米から遅れて世に出ています。一方、欧米からは日本の医薬品市場に早く出したい熱いまなざしをもっております。新薬を評価するステップごとの規制や評価方法を共通にすることは大いに意味のあることとなります。国際的な評価方法の検討はICH(The International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use)という組織で以前からなされてきております。医薬の開発の過程と最近のグローバル化をICH 紹介と東アジアでの臨床試験の実情など紹介いたします。
講師紹介:1943 年東京・谷中生まれ、1969 年学習院大学理学部化学科修士卒業(高本研究室)、1969 年興和株式会社入社・東京研究所にて有機化学(多糖類、抗生物質、アルカロイド等の基礎研究に従事、さらに、情報処理システムにて構造活性システム、動物実験システム、臨床開発システムの開発実施。1995 年臨床開発部業務、開発管理部、2003 年リタイア以後はCRO にて品質管理部にて臨床試験の品質管理業務.
■懇親会:17:30~19:30
場所:目白駅前ホテルメッツ目白内「フィオレンティーナ」
下記により理学部の先生方と理学部同窓会の懇親会を開催いたしました。
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日 時:平成23年12月8日(木) 18:30~21:00
会 場:目白 シェリーヴ
ご出席頂いた先生:持田理学部長、荒川物理学科主任教授、村松化学科主任教授、川崎数学科主任教授、馬渕生命科学科主任教授、鈴木事務長
理学部同窓会出席者:正副会長、各委員会委員長(代理含む)
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理学部同窓会活動では理学部との連携が日常的に行われておりますが、活動をより効果的なものとするため、理学部の先生方と懇親会、意見交換会を開催いたしました。
会では先ず、同窓会正副会長より同窓会活動の総括説明があり続いて、技術交流会、就職支援、会誌名簿、広報、組織、将来計画の各委員長が、それぞれの活動概要と課題、学部へのお願い事項などを説明いたしました。
ご多用中にご出席頂いた、学部長と全学科の主任教授の先生方から、支援活動への謝辞や、学部の状況、同窓会活動への具体的な協力のご提案などをお話いただきました。
多くの成果が得られた和やかな会でしたが、これからも相互の情報連絡を密にし、活動の一層の充実を計ることといたしました。
日時:平成23年10月19日(水)
会場:富士平原ゴルフクラブ
スタートの時には幾分冷やり感じた秋の富士平原は、曇り空ではありましたが今回も天候に恵まれ、午後には薄日の中にいつもの富士山が大きく見下ろしていました。
今回の参加者は21名。合計6組で箱根・丹沢コースでのプレーを楽しみました。
競技は各自の持ハンデによるストロークプレーで行われ、優勝は当会名誉会長の松岡志郎(昭28化)さんが、また準優勝は数野一郎(昭61営)さん、第3位は常盤幸久(昭58化)さんがそれぞれ獲得されました。
プレー終了時間がいつもより早く、終了後のパーティも余裕をもって進めることができました。お互いの健闘を讃える談笑の中で、優勝トロフィーや会員より寄贈された鹿児島産焼酎等の副賞が星野洋一(昭30化)会長より入賞者に渡されました。しばし和やかな歓談が続いたのち酒井佐芳(昭34化)幹事長の中締め挨拶があり、一同再会を約して散会いたしました。又、パーティ終了後には当会幹事会を開催し、今後の運営方法などについて意見交換をいたしました。
ゴルフ会は、会員相互の親睦を目的に毎年2回開催しております。多くの皆様にご参加頂きたくご案内申し上げます。同期会や研究室会、あるいは友人同志のグループでの参加も歓迎いたします。
次回第16回大会は、平成24年6月、同じ富士平原ゴルフクラブで開催の予定です。コースへは、車や高速バス利用のほか、新宿発7時15分の小田急ロマンスカーあさぎり1号利用でも快適に行くことができます。又、コースでは前泊プランなどの用意もあります。
開催情報(メール)をご希望の方は、酒井佐芳(昭34物)さん(ssakai@ho2.itscom.net)または、林なおみ(昭42数)さん(NOMITOKYO@aol.com)までご連絡下さい。
開催日時:10月1日(土)14:45~17:15
開催場所:南7号館101教室
講 演1:フェルマーの大定理の証明について ・・・14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師:理学部数学科 中島匠一教授
講演要旨(予稿より):フェルマーの大定理とは、「自然数 n が 3 以上であれば、2つの n 乗数の和は決して n 乗数にならない」という主張である(ただし、 n 乗数とは、ある自然数の n 乗となる数のこと)。17世紀にフェルマーによって提示されたこの魅力的な主張は、実は大変な難問であった。つまり、多くの数学者が解決を試みたにもかかわらず、300年以上解決されなかった。この難問が、1990年ころ、Andrew Wiles によって最終的に解決されたのは20世紀の数学の大成果である。
今回の講演では、前半で、フェルマーの大定理をめぐる歴史を取り上げ、この問題が数学の発展に大きく貢献したことを説明する。後半で、ワイルスの証明を取り上げる。といっても、証明は長く、細部に触れるのは不可能であるから、「解決のアイディアは何か」「いったい、どこがすごいのか」がわかることを心がけて、証明の流れを中心として説明したい。
講師紹介:1955年生まれ。理学博士。専攻は整数論。東京大学理学部数学科助手、東京大学教養学部助教授、東京大学大学院数理科学研究科助教授を経て、1998年より学習院大学理学部教授。
講 演2:わが人生の軌跡 人間工学からスポーツ・ヒューマニティへ ・・・:16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師:福岡 孝純氏(1964年学習院大学理学部物理学科卒)
講演要旨(予稿より):第一希望の近藤研究室に入ったものの、スキーに熱中し過ぎて勉学に身の入らなかった学生時代、卒業後就職するもやり残した気持ちから渡独、異国の地での試行錯誤の連続だった研究生活、帰国後の身ひとつでの起業…どれも懐かしい思い出である。物理学への漠然とした憧れから、人間工学、スポーツ学へと、興味の対象は人間そのもの、人間が創り出す世界へと広がっていったが、学びの原点は学習院時代にある。スキー技術の人間工学的研究という前人未踏の領域への挑戦のなかで、人間が生み出す技にはオンリーワン性があること、そこから生まれる美しさや能力の限界にせまる身体性の素晴らしさを認識した。未知のものを解き明かしていく喜び、新しい気づき、そして次への扉。わが人生を振り返りつつ、“人間性の復権”について思いを伝えたい。
講師紹介:1941年神奈川県生まれ。1964年学習院大学理学部物理学科卒。1970年フランクフルト大学博士課程修了(理学博士、ph.D)。1972年福岡スポーツ研究所創立(現日本スポーツ文化研究所)、法政大学講師、東京農業大学教授を経て現在帝京大学・法政大学教授。全国各地でスポーツ・健康関連の施策づくり、地域振興に携わる。専門分野はスポーツ・健康科学、環境計画。IAKS(国際余暇スポーツ施設協会)副会長、こども環境学会副会長、IVSI(国際スキー指導者連盟)副会長など。2002年スポーツ及び地域振興における国際的貢献によりフランス騎士賞受賞。主な著書に「スポーツ・ビジネス」(日本経済新聞社)、「新しい地域文化戦略」(第一法規)など。
懇親会:17:30~19:30
場所:中央教育棟12階目白倶楽部松本楼
日 時:平成23年6月25日(土)
場 所:西5号館201番教室
平成23年6月25日、理学部同窓会総会・講演会・懇親会が開催されました。
総会
● 会議は井原智氏(昭42化)の総合司会により、理学部同窓会幹事会、常任幹事会、定時総会の順で進められました。
幹事会は服部充雄(昭42化)氏を議長に選出し、常任幹事候補の選出および総会提出議案、決算・予算の審議を行い、これらを承認致しました。続いて常任幹事会が行われ、新会長および新監事の推薦を行いました。
総会は葛城茂敬同窓会長(昭34化)の議長で議事が進められ、会長挨拶ののち、常任幹事会で推薦された新会長および新監事を承認いたしました。
新会長 久邇朝宏(昭42物)
新監事 小野潤也(昭34化)、河俣強(昭46数)
続いて2010年度事業報告、同決算報告、同監査報告、2011年度事業計画案、同予算案を審議致しました。審議にあたっては、葛城同窓会長より事業報告、事業計画説明のほか、四方のぞみ(昭54数)常任幹事より決算・予算説明、斎藤正(昭42化)監事より監査報告、久邇朝宏(昭42物)、池田昌隆(昭58物)、佐野義規(昭47数)、井原智(昭42化)、矢川暢芳(昭36物)の各委員長より担当委員会の活動報告及び計画についての説明が行われました。総会ではこれらの議案をすべて満場一致で承認致しました。
講演会
● 恒例の講演会は第62回理学部技術交流会講演会と共催で開催され、理学部を今春ご退任された、元学習院大学生命科学科教授 芳賀達也 先生に『神経性機能素子の生化学―アセチルコリン受容体とコリン輸送体』と題しご講演頂きました。
■講演テーマ:「神経性機能素子の生化学―アセチルコリン受容体とコリン輸送体」
講演要旨:神経系の基礎過程である興奮の伝導と伝達の分子機構が最近の研究で明らかになってきた。アセチルコリンを伝達物質とする神経の興奮伝導に必須の2つの機能素子、ムスカリン性アセチルコリン受容体と高親和性コリントランスポーターの働きについて解説。
■講 師:元学習院大学生命科学科教授 芳賀達也 先生
講師略歴:
1941年 東京に生まれる
1963年 東京大学理学部生物化学科卒業
1970年 東京大学理学系研究科理学博士号取得
1969-1974年 東京大学理学部、医学部脳研助手
1974-1988年 浜松医科大学医学部助教授
1988-2001年 東京大学医学部教授
2001-2011年 学習院大学理学部化学科、生命科学科、生命研教授
懇親会
● 引き続き、会場を「目白倶楽部」(中央研究棟12階)に移し、懇親会が行なわれました。
講演会、懇親会には、内藤学習院常務理事、福井学習院大学長、持田理学部長、内藤桜友会長はじめ 院、大学、理学部、桜友会、各学校学部同窓会、各支部、 等々各方面から多くのご来賓のご出席を頂き、ご挨拶ご祝辞を頂戴致しました。
退職された先生方や在職中の先生方、在学中の学生の方々にも多くのご参加を頂き、歓談に楽しいひと時を過ごしました。
日時:平成23年5月19日(木)
会場:富士平原ゴルフクラブ
恒例となったゴルフ会も第14回を迎え、今回は18名の会員が参加してプレーを楽しみました。初夏を思わせる爽やかな快晴にめぐまれ、真っ青な空から、美しい富士山が終日、見下ろしていました。
スタート前に星野洋一(30化)会長より挨拶、当番幹事・森島淳(32化、前回優勝)さんよりルール説明があり、記念撮影を行いました。松岡志郎(28化)名誉会長の始球式によりプレーが開始され、5組に分かれてのスタートでした。
競技は各自の持ハンデによるストロークプレーで行われ、優勝:小島徹(31化)さん、準優勝:栗山隆信(34化)さん、第3位:小野潤彌(34化)さんがそれぞれ獲得されました。
終了後のパーティも終始和やかに進められ、入賞者には会員より寄贈された焼酎やワイン等の副賞が小坂登(32化)幹事長より渡されました。また、理学部同窓会ゴルフ会として、東日本大震災の被害者の方に義捐金を贈ることが提案され、出席者全員による金一封が用意されました。この義捐金は学習院を通し日本赤十字社に委託されます。
ゴルフ会は、会員相互の親睦を目的に毎年2回開催しております。多くの皆様にご参加頂きたくご案内申し上げます。同期会や研究室会、あるいは友人同志のグループでの参加も歓迎いたします。
次回第15回大会は、平成23年10月、同じ富士平原ゴルフクラブで開催の予定です。コースへは、車や高速バス利用のほか、新宿発7時15分の小田急ロマンスカーあさぎり1号利用でも快適に行くことができます。
開催情報(メール)をご希望の方は、酒井佐芳(34物)さん(ssakai@ho2.itscom.net)または、林なおみ(42数)さん(NOMITOKYO@aol.com)までご連絡下さい。
パイプオルガンの制作工房見学会
下記により見学会(第61回技術交流会)を開催いたしました。
■日 時:平成23年5月2日(月)14:30~17:00
■見学先:株式会社 マナ オルゲルバウ
(東京都町田市野津田町1832-14)
http://www.manaorg.co.jp/
マナ オルゲルバウ社は25年の歴史を持つ、パイプオルガンの制作工房です。パイプオルガンの構造、組立・調整法から、パイプや木材など素材へのこだわりまで、本場で修業を重ねた2人のマイスターに、制作工程の実技なども交え丁寧に説明して頂きました。ちょうど、西東京市の教会に納めるパイプオルガンが完成直前で、全体の仕組みから構造の細部まで見学することができました。
■ 懇親会
見学終了後、町田駅近くの居酒屋で懇親会を行いました。
会員相互の歓談に加え、出席頂いた2人のマイスターに、今日までの歩みやパイプオルガンに寄せる思いなども伺い、楽しいときを過ごしました。
南1号館の見学会を開催いたしました。
日 時:平成23年4月9日(土) 13:00~14:30
嘗て、理学部本館として使用されていた南1号館は、理学部から離れ新しい用途に生まれ変わるため、間もなく、改装工事が始まります。
国登録有形文化財に登録されているネオ・ゴシック様式の外観はそのままですが、内部は大きく変わるようです。
配管むき出しの天井や、地下トイレへの階段、雪合戦をした屋上、実験で残った痕跡、等々、多くの思い出は消えてしまいます。
今回、工事前で施錠中の南1号館を、ご厚意により上記時間、開放頂き理学部同窓会で最後の見学会を行いました。
特に案内係りはおらず、すでに電源も落ちている各室をそれぞれが自由に懐かしく回りました。
すべての設備、什器等が撤去、搬出された思い出の研究室や廊下は意外に広く、こんなところに窓があったのかとか新しい発見もありました。
開催日時:平成23年4月9日(土)14:45~17:15
開催場所:南7号館101教室
講演1: 「分子集合状態のラマン分光による理解」―1,2-ジクロロエタンを例として―時間:14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師:理学部化学科石井菊次郎教授
講演要旨(予稿より):生命科学の領域までも含めて、今日、自然界の様々な現象が分子の概念に基づいて理解されることが多い。分子は個々の化合物が明確な微視的構造をとる場合に想定される粒子で、窒素N2や酸素O2のような簡単な構造のものから、タンパク質分子のように巨大で複雑な構造のものまである。そのような分子の集合状態を理解することが、今日の化学の重要な課題の一つである。分子に関する私たちの理解が今日のレベルにほぼ到達したのは1940年頃で、1、2-ジクロロエタンという化合物は、分子の構造とその集合体の性質の関係を理解するために重要な役割を果たした。この講演では、1、2-ジクロロエタンに着目し、ガラス状態や超臨界状態という状態を舞台とした分子の振る舞いを、ラマン分光法により研究した例を紹介する。
講師紹介:1946年8月、東京にて生まれる。1965年3月、東京教育大学附属高等学校卒業。1969年4月、東京大学理学部化学科卒業。1971年3月、東京大学理学系研究科化学専門課程修士課程修了。1973年8月、東京大学理学系研究科化学専門課程博士課程中退。1973年9月、東京大学物性研究所助手。1976年4月、分子科学研究所助手。1978年4月、学習院大学理学部化学科講師、1979年4月、同化学科助教授、1985年4月より同化学科教授。理学博士(東京大学、1977年)。日本化学会欧文誌編集委員、速報誌編集委員、化学便覧編集委員、分子科学会監事などを歴任。
講演2: 床衝撃音と騒音計時間:16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師:元 (財)小林理学研究所中村俊一氏
講演要旨(予稿より):音響調査はまず周波数分析からという一方、聴覚特性を模した測定器をつくり、感覚の発生量を代表させる挑戦も続いてきた。集合住宅建設が進む戦後の日本では、隣人からの騒音被害、とくに床衝撃音が問題になり、その独特で深刻な実情を反映させたタイヤ落下による建物検査法が導入される。単発衝撃をフィルタ越しに指針の振れで読み取るのも問題ながら、測定労力の過大な増加は見過ごせなかった。騒音計が指示する2種の周波数補正値から、衝撃音の発生状況を本質的に把握できることと、その原理を応用した敷物の衝撃緩和効果評価法とを論文にした。この仕事は恩師佐藤孝二先生からの〔音響学は境界領域での仕事である〕との教えをさらに深く実感する機会となった。
講師紹介:1933年東京生まれ。1952年東京教育大学付属高等学校卒業、本学物理学科入学。部活の音楽体験から卒業研究は佐藤研で模型実験による新音響材料試験施設の検討、修士課程は(財)小林理学研究所内で竣工後の基礎実験に参加。1958年入所後は遮音試験の実務と研究、超低周波音被験者実験等を担当、騒音や遮音の現地調査、学会調査会での遮音の現場測定や評価法、規準設定の検討に参加。1986年日本騒音制御工学会功績賞。1987年同学会認定技士(第57号)。1964年より2001年まで東京藝術大学非常勤講師。1983年3月本学より理学博士号授与。1982年3月小林理研退職後は大学、専門学校等へ出講。東京芸大では学内の協力をえて〔演奏し易い舞台音響条件〕の研究等に先取的な取り組みをした。
懇親会:17:30~19:30
場所:中央教育棟12階松本楼目白倶楽部
日 時 :平成23年1月22日(土)17:30~19:30
場 所 :輔仁会館2Fさくらラウンジ
平成23年理学部同窓会新年会を開催いたしました。
当日開催された第59回技術交流会の懇親会との合同開催で、多くの皆様にご参加いただき、年代や専門分野を超えて、楽しい交流のひと時をすごしました。
開催日時:1月22日(土)14:45~17:15
開催場所:南7号館101教室
講演1: 量子力学の原理を利用して安全な通信を実現する14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師:理学部物理学科 平野 琢也 教授
講演要旨(予稿より)::古典力学では、ある時刻における物体の位置と速度を知ることにより、その後の時刻における位置と速度を正確に予測することができました。一方、量子力学では、物体の位置と速度を両方同時に正確に定めることができません。また、物体の状態を測定して情報を得ると、測定した物体の状態は変化してしまいます。このような、古典論とは大きく異なる量子力学の原理を直接利用する情報処理に関する研究が、現在世界中で活発に研究されています。その一つの研究テーマに量子暗号があります。量子暗号は、量子力学の原理を利用することにより、第3者に情報が漏れない安全な通信を実現するものです。講演では、量子暗号の原理を、デモ実験を交えて分かりやすくご紹介したいと思います。また、私達の研究している新しい原理の量子暗号についてもご説明する予定です。
講師紹介:1964年8月兵庫県で生まれる。1983年3月広島大学附属福山高校卒業、1987年3月東京大学理学部物理学科卒業、1989年3月東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了、1992年3月同上博士課程修了、博士(理学)。1991年4月〜1993年2月日本学術振興会特別研究員、1993年2月~1998年3月東京大学教養学部物理学教室助手。1998年4月~2005年3月学習院大学助教授(物理学科)、2005年4月〜現在 学習院大学理学部教授(物理学科)。2007年9月~2009年8月文部科学省学術調査官(科学研究費担当)、2006年4月~現在 情報通信研究機構外部評価委員会委員。
講演2: 圧力のものさし「真空標準」16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師:産業技術総合研究所 秋道 斉 氏
講演要旨(予稿より):計測は、製品の開発設計と品質の試験・認証に必要な技術です。計測の結果が、国内のみならず世界中で信頼を持って通用するためには、その基準となる「ものさし」が不可欠であり、その信頼性を確立して、維持することが必要となります。産総研では様々な量に対する国家標準を整備して供給サービスを行なっています。圧力真空標準研究室では、半導体やフラットパネルディスプレイなどに代表される先端産業には欠かせない「ものさし」となる圧力真空標準を整備し、産業界からの強い要請に応える事を目標として超高圧力から極高真空までの計測技術の開発、効率化および高精度化をめざして研究開発を進めています。 ここでは、圧力真空標準を中心とした、計測の「ものさし」のお話をさせていただきます。
講師紹介:1987年 学習院大学自然科学研究科物理学専攻博士後期過程 満期終了。同 学習院大学理学部助手。1989年 理学博士。同 ㈱アルバック・コーポレートセンター 入社。同 新技術事業団「榊量子波プロジェクト」出向。1992年 ㈱アルバック・コーポレートセンター真空基礎研究室。1999年 日本真空技術㈱技術開発部。2000年 通商産業省 工業技術院 電子技術総合研究所 極限技術部 入所。2001年 独立行政法人 産業技術総合研究所 計測標準研究部門 力学計測科。2005年 同 計測標準研究部門 力学計測科 圧力真空標準研究室 室長。
日時:11月27日(土)14:45~17:15
会場:南7号館101教室
講演1:「遺伝子DNAの傷に対抗する仕組み」14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師:理学部生命科学科 花岡文雄教授
講演要旨(予稿より):われわれ生物は、常に様々な要因によって、遺伝子DNAに傷を受けています。これらを放置すると、癌になったり老化したり、たいてい碌なことにはなりません。しかし生物はDNAの傷に対し、いろんな方策をめぐらして、それらの傷から身を守っています。この講演では、私がこうした仕組みに興味を持つようになったきっかけから、今現在、どのような研究をしているのかを分かりやすくお話したいと思います。
講師紹介:1968年東京大学薬学部製薬化学科卒業。70年東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。73年同上博士課程修了(薬学博士)。73年4月〜80年3月東京大学薬学部助手(この間、76年4月〜78年9月、米国ウィスコンシン大学マッカードル癌研究所博士研究員)。80年4月〜89年7月東京大学薬学部助教授。89年7月〜91年3月理化学研究所主任研究員(放射線生物学研究室)。91年4月〜94年12月同上(細胞生理学研究室;研究室名改称のため)。95年1月〜2002年3月大阪大学細胞生体工学センター教授(細胞構造研究分野)、理化学研究所中央研究所招聘主任研究員(兼務)。02年4月〜07年9月 大阪大学大学院生命機能研究科教授(時空生物学講座)、理化学研究所中央研究所招聘主任研究員(兼務:但し06年3月まで)。07年10月〜現在 学習院大学理学部教授(生命科学科)。
日本薬学会奨励賞受賞(哺乳類細胞遺伝子複製機構の遺伝生化学的研究)(89年4月)。第39回内藤記念科学振興賞受賞(高発がん性遺伝病細胞を用いた遺伝情報維持機構の解明)(08年3月)。日本薬学会学会賞受賞(ゲノム情報維持の分子機構に関する研究)(09年3月)。
講演2:「加熱調理の制御を目指せ・調理工学によるアプローチ」 16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師:東京海洋大学 福岡美香准教授
講演要旨(予稿より):私たちは、日々食材に対して何らかの加熱を行っている。加熱は、消化を助けるためであったり、食味を良くするためであったり、さらにヒトにとって危害となる因子を除去するためであったりと、多くの役割を担っている。安全性という点に着目すると、加熱不足は、ヒトにとって危害となる微生物の増殖を引き起こし、一方で、過度の加熱は、新たな危害物質の発生を生じる可能性もある。実際の調理や食品加工の工程で、どのように熱が伝わり、その結果として生じる食品素材における変化を記述できるようになれば、素材に最も適した加熱温度や時間を予測することが可能になる。高品質な調理ができる加熱機器の設計や制御に役立ち,また過不足のない必要十分な加熱を行うことで、省エネルギー化も可能になる.伝熱解析をベースに,素材内部に生じる温度変化や反応の進行をアニメーションで示した例を紹介する。
講師紹介:1998年 学習院大学理学部化学科卒業。90年 東京都立大学(現、首都大学東京)理学研究科修士課程修了。90年 東京ガス(株)。91年 東京水産大学(現、東京海洋大学)助手。2005年 東京海洋大学准教授。
懇 親 会:17:30~19:30
場所:ホテルメッツ 1Fフィオレンティーナ
日時:平成22年10月15日(金)
会場:富士平原ゴルフクラブ
朝方の雨もスタート前に上がり、午後には青空ものぞく快適な空模様の下で、参加者20名がプレーを楽しみました。
いつものようにスタート前の記念撮影から、最後のパーテイまで年代を越え和気藹々の交歓会となりました。競技は各自の持ハンデによるストロークプレーで行われ、優勝:森嶋淳(32化)さん、準優勝:藤田泰宏(29化)さん、第3位:池田昌隆(58物)がそれぞれ獲得されました。
ゴルフ会は、会員相互の親睦を目的に毎年2回開催しております。多くの皆様のご参加を頂きたくご案内申し上げます。同期会や研究室会、あるいは友人同志のグループでの参加も歓迎いたします。
次回第14回大会は、平成23年5月、同じ富士平原ゴルフクラブで開催の予定です。コースへは、車や高速バス利用のほか、新宿発7時15分の小田急ロマンスカーあさぎり1号利用でも快適に行くことができます。
開催情報(メール)をご希望の方は、酒井佐芳さん(ssakai@ho2.itscom.net)または、林なおみさん(NOMITOKYO@aol.com)までご連絡下さい。
今回の交流会は下記により見学会を開催いたしました。
また、終了後は懇親会で親睦を深めました。
日時: 2010年9月29日(水)13:00~17:00
場所: 電気興業株式会社 厚木工場(神奈川県愛甲郡愛川町中津4052番地の1)
● 電気興業株式会社
会長は萩原梓郎氏(昭和42物卒)。東証一部上場。
超長波からミリ波に至る各種アンテナシステムの開発・設計・製作・施工 と、クリーンな高周波エネルギーを利用した金属部品の表面加熱処理設備の開発・設計・製作、熱処理加工を事業としている。携帯電話や地デジ、防災無線、電波時計、自動車等にかかわっている。
■講演及び工場見学
同社の2本柱である「電気通信事業」と「高周波事業」についてご説明いただき、厚木工場が得意とする高周波焼入れについて、焼入れ技術や、同装置と部品などを見学させていただいた。
■懇親会
「海鮮炭火焼 かな川水産」(本厚木駅前)
日 時:平成22年6月26日(土)
場 所:西5号館201番教室
平成22年6月26日、理学部同窓会総会・講演会・懇親会が開催されました。
総会
● 会議は井原智氏(42化)の総合司会により、理学部同窓会幹事会、定時総会の順で進められました。
幹事会は小野潤彌(34化)氏を議長に選出し、総会付議議案、決算案・予算案の審議を行いこれらを承認致しました。
総会は葛城同窓会長の議長で議事が進められ、2009年度事業報告、同決算報告、同監査報告、2010年度事業計画案、同予算案を審議致しました。
議事は、葛城同窓会長より事業報告、事業計画説明のほか、四方のぞみ(54化)常任幹事より決算・予算説明、斎藤正(42化)監事より監査報告、久邇朝宏(42物)、池田昌隆(58物)、畑中茸雄(38化)、淺野三千秋(29化)、井原智(42化)、矢川暢芳(36物)の各委員長より担当委員会の活動報告及び計画についての説明が行われました。
総会ではこれらの議案をすべて満場一致で承認致しました。
講演会
● 恒例の講演会は第56回理学部技術交流会講演会と共催で開催され、理学部を今春ご退任された、学習院大学名誉教授、小谷正博先生に『有機エレクトロニクスにむけて』と題しご講演頂きました。
また先生は、今年竣工した自然科学研究新棟(南7号館)について、構想段階から深く関わってこられましたので、経緯と新棟に掛けた思いに付いてもお話を頂きました。
■講演テーマ:「有機エレクトロニクスにむけて」
講演要旨(小谷先生予稿より):近年,有機物質を使ったエレクトロニクスの時代が来るかもしれないという声があちこちで聞かれます.いくらか関係のある研究をしていた立場から,やさしい解説をしてみようと思います.試作品の段階を脱して商品に格上げになりそうなところまできた有機EL(発光ダイオード)と,まだしばらくは研究・試作段階でありそうな有機トランジスタをとりあげて,その仕組みと問題点,研究の背景などについてお話しします.
■講 師 :小谷正博学習院大学名誉教
講師略歴:1963年 東京大学理学部化学科卒
1968年 同 大学院理学系研究科博士課程単位取得退学
1969年 1970年 学習院大学講師
1970年 1971年 学習院大学助教授
1978年 学習院大学教授
1979年 (2001年4月―2005年3月 理学部長)
1980年 2010年 停年退職・学習院大学名誉教授
研究分野 :有機結晶・有機薄膜の光電物性の研究
懇親会
● 引き続き、会場をレストラン「フィオレンティーナ](ホテルメッツ目白内)に移し、懇親会が行なわれました。
講演会、懇親会には、福井学習院大学長、高橋理学部長、内藤桜友会長はじめ 院、大学、理学部、桜友会、各学校学部同窓会、各支部、 等々各方面から多くのご来賓のご出席を頂き、ご挨拶ご祝辞を頂戴致しました。
学長からは懇親会ご挨拶の中で、大学の近況を、高橋理学部長先生からは新棟での研究がスタートしたこと、生命科学科が加わった理学部の近況についてご紹介頂きました。
また席上、理学部同窓会より学校法人学習院への寄付金の贈呈式も行われました。
退職された先生方や在職中の先生方、在学中の学生の方々にも多くのご参加を頂き、歓談に楽しいひと時を過ごしました。
日時:平成22年5月22日(土)14:45~17:15
会場:南7-101教室
講演1:「立体編み物の提案:ジャイロシステム」 14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師:理学部数学科 川崎徹郎教授(位相幾何学)
講演要旨:空間に規則的に配置された螺旋の族が、たがいに絡み合い、相互の位置を保つ状態を、仮に、立体編み物(数学的にはジャイロシステム)ということにします。そのような構造物があることは、今まで誰も注意しなかったのではないかと思います。この講演では、立体編み物の例を、コンピュータによる画像と、模型の提示により、ご講演頂きました。
講師紹介:昭和46年 東京大学理学部数学科卒業、昭和51年 米国ジョンズホプキンズ大学にて学位取得、昭和51年 大阪大学理学部助手、昭和54年 学習院大学理学部講師、助教授を経て現在に至る。
講演2:「もうひとつの南極」 16:05~17:15
講師::OB 脇田宏氏(1962年木越研出身)
講演要旨:南緯60度以南の領域を南極という。南極といえば、樺太犬の活躍した昭和基地や新造の砕氷艦「しらせ」で出かける越冬隊、さらに豪華客船によるクルーズなども思い浮かぶ。昨年末、講師が経験されたまったく異なるもうひとつの南極行についてご紹介頂いた。
講師紹介:昭和37年3月学習院大学理学部化学科卒業、昭和39年3月学習院大学大学院自然科学研究科化学専攻修士課程修了、昭和43年7月理学博士(学習院大学)、昭和39年4月~昭和43年8月日本原子力研究所、昭和43年9月~昭和46年10月米国オレゴン州立大学でアポロ計画に参加、昭和46年10月~平成9年3月東京大学理学部助手、講師、助教授、教授、平成9年4月~平成19年3月学習院女子大学。東京大学名誉教授。
懇親会
会場:輔仁会館「杜」
22年5月20日(木)
富士平原ゴルフクラブ
第12回理学部同窓会ゴルフ会が平成22年5月20日(木)、富士平原ゴルフクラブで開催されました。
全国的に荒天で、何とか小降りになれば良いがと集まりましたが、幸いゴルフ場周辺だけ、しかもプレー中だけ全く雨が止み、時には薄日もさす幸運に恵まれました。
今回は山梨桜友会の方々の特別参加も頂き、20名の楽しい集いになりました。広い高原の新緑が雨あがりに美しく光る中でのプレーと、終了後の交歓会で、また新しい親睦の絆が生まれました。
優勝は井原夏木(ゲスト42国)さん、準優勝入倉要(ゲスト63営)さん、第3位矢川暢芳(36物)さんが獲得されました。
ゴルフ会は会員相互の親睦を目的に毎年2回開催しています。多くの皆様のご参加を頂きたくご案内申し上げます。同期会や研究室会、あるいは友人同士のグループ、ご家族や他学部会のゲストとの同伴も歓迎いたします。
次回第13回大会は平成22年秋、御殿場近辺で開催予定です。案内メールご希望の方は酒井佐芳さん(ssakai@h02.itscom.net) 又は、林なおみさん(naomitokyo@aol.com)までご連絡下さい。
日時 :平成22年1月30日(土)14:45~17:15
場所 :南2号館200教室
講演1:「ヨウ素を通してみた地球・環境・生物」14:45~15:55
講師:理学部化学科 村松康行教授
講演要旨:ヨウ素は人にとって必須元素であり、甲状腺の働きに重要な役割を果たしている。あまり知られていないが、日本はヨウ素の最大級の産出国であり、世界の約4割を占めている。その多くは、千葉県などの地下に存在するかん水(塩分に富んだ水)から生産されている。しかし、何故ヨウ素がその地域に濃縮したのかは謎である。そこで、微量元素や同位体の分析結果より、ヨウ素の濃縮メカニズムを考える。環境科学の観点からは、チェルノブイリや再処理施設から環境中に放出された放射性ヨウ素の環境における分布や挙動について紹介する。また、生物とヨウ素の関わりについても触れる
講師紹介:昭和49年学習院大学理学部大学院修士課程(化学専攻)終了。昭和52年ゲッティンゲン大学博士課程(地球化学専攻)修了。引き続き、ゲッティンゲン大学・地球化学研究所研究員として勤務。昭和53年放射線医学総合研究所の研究員、平成16年3月まで室長などを勤める。その間、昭和58~60年は、国際原子力機関・ライフサイエンス部に国際公務員として出向。平成16年4月より学習院大学理学部化学科教授。三宅賞(地球化学研究協会学術賞)受賞(平成16年)、ヨウ素学会賞受賞(平成21年)。
講演2:「新設の大学教養課程物理学を担当して・・・これって運命?」16:05~17:15
講師:OB 福田恵美子氏(1956年理論研出身)
講演要旨:理論物理学者を夢みて東大大学院に進み、久保亮五先生の下で博士論文を纏めていた頃、生化学者の父に協力を求めて来訪された香川綾先生との出会いが、その後40年以上に及ぶ女子栄養大学の教員生活へとつながった。大学院の先輩 江沢洋氏からの要請で、新設の放送大学の面接授業も担当。前例のない、自身教わったことのない授業科目の企画・教科書作り、マニュアル作りを、情報化社会の進展に伴い パソコンの自習を兼ねて自作してきた。結婚・育児の苦労も、今は有って良かったと感謝しているが・・・。
講師紹介: 昭和31年学習院大学理学部物理学科理論研卒業、昭和33年東京大学大学院数物系研究科MC 修了、昭和36年同上 DC 修了、理学博士、昭和36年より女子栄養大学勤務(初期は名義専任、後に専任)、その間、新設の癌研高等看護学院、新設の放送大学(面接授業)の非常勤講師を兼任、平成16年3月応用物理学研究室教授を停年退職、4月より名誉教授。
■開催日時: 平成21年11月28日(土)14:45~17:15
■開催場所: 南2号館200教室
講演1:「Nanoなのだ!(極微の世界:低次元の世界)」 14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師:理学部物理学科 川畑 有郷 教授
講演要旨(予稿より):近年ナノテクノロジー(1000分の1mm 以下の構造の制作技術)の発展により,自然には存在しない2 次元,1次元,0次元の世界が実現できるようになった。これらの低次元系では3次元系にはない特有の現象が理論的に予言され観測されており,その主な成果を解説する。
講師略歴:1969年 東京大学理学系研究課博士課程修了、1969年 東京大学物性研究所助手、1972年 京都大学基礎物理学研究所助教授、1976年 学習院大学理学部助教授、1979年 同教授、現在に至る。
講演2:「デジタルカメラ顕微鏡、CCDカメラ顕微鏡を用いた生体観察 」 16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師:OB 石附 英昭 氏(1966年 木下研 出身)
懇親会 17:30 ~19:30
場所: 「ホテルメッツ、フイオレンテーナ」 (電話:03-5985-0014)
日時 :平成21年11月13日(金)
場所:独立法人 海洋研究開発機構・横浜研究所(JAMSTEC)
横浜市金沢区昭和町3173-25
平成21年度技術交流会見学会では海洋研横浜研究所をお訪ねし、施設見学、講演聴講、懇親会を行いました。
見学:海洋研究開発機構について
半球スクリーンの解説
深海生物の映像
スーパーコンピューター「地球シミュレータ」の概要・成果説明
地球シミュレータの実機見学
講演:「JAMSTECと海の研究」特別参事:北沢一宏氏
「温暖化と温室効果ガス」研究員:稲冨素子氏
「温暖化と生態」特任上席研究員:和田英太郎氏
懇親会:横浜クルーズ・クルーズ(横浜スカイビル内27F)
■開催日時: 平成21年10月3日(土)14:45~17:15
■開催場所: 南2号館200教室
講演1:「シュレディンガー方程式の数理」 14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師:理学部数学科 谷島 賢二 教授
講演要旨(予稿より):量子力学でおなじみのシュレディンガー方程式は数学的にも魅力的な方程式で、物理や化学の授業では習わなかった多くの思いがけない性質をもつ。そのいくつかを紹介する。
講師略歴:1948年茨城県生まれ、東京大学理学部数学科卒業、理学博士。東京大学助手、プリンストン大学助教授、東京大学助教授、東京大学教授を経て2003年10月から学習院大学教授、現在に至る。
講演2:「理工学博物館の現場経験」 ~ 流体論理素子の普及展示制作をはじめとして 16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師:OB 牛島 一郎 氏(1956年 木下研 出身)
講演要旨(予稿より):① 科学館アレコレ、②モノによる表現 (一種のドラマトゥルギー)、③事例紹介、④展示による未来予測、⑤その他の順にお話します。
講師略歴:1956年学習院大学理学部物理学科卒業 (第4回生)。修士課程在籍後, 主に物理学教員を生業としてきた。昭和39(1964)年 科学技術館(東京都・北の丸公園) 技術系の専任職員 [昭和45(1970)年まで在職。 その後もしばらく展示企画の委員]、学習院大学および東京純心女子大学の学芸員養成課程において,それぞれ「視聴覚教育」と「視聴覚教育メディア論」を担当した(非常勤講師)。
懇親会 17:30 ~19:30
場所: 輔仁会館1階食堂
スタート前に恒例の記念撮影
平成21年10月16日(金)
場所:西5号館201教室
■懇親会
・ 引き続き、会場をレストラン「フィオレンティーナ](ホテルメッツ目白内)に移し、懇親会が行なわれました。
講演会、懇親会には、波多野学習院長、福井学習院大学長、藤原前理学部長、内藤桜友会長はじめ 院、大学、理学部、桜友会、各学校学部同窓会、各支部、父母会 等々各方面から多くのご来賓のご出席を頂き、ご挨拶ご祝辞を頂戴致しました。
院長、学長からは懇親会ご挨拶の中で、院、大学の近況と、改革、拡充の計画を、藤原先生からは生命科学科の設立報告、学部の入試、卒業生の進路等、理学部の近況についてご紹介頂きました。退職された先生方や在職中の先生方、在学中の院生、他学部同窓会の方々にも多くのご参加を頂きました。
同窓会は、懐かしい方々にお会いできるとともに、年代を越え、学部を越え皆様と楽しくお話が出来るすばらしい機会です。来年もまたお元気で、そして今年ご都合の悪かった方は来年こそ是非、目白でお会いしましょう。
21年5月27日(水)
第10回理学部同窓会ゴルフ会が平成21年5月27日(水)、富士平原ゴルフクラブで開催されました。
今回も晴天に恵まれ、5組19名の楽しい集いになりました。広々とした高原は新緑に囲まれ、美くしい富士山が青い空から見下ろしていました。
会も10回を重ね、成績も蓄積しましたので、今回から各自のハンデキャップを定めての18ホールズストローク戦としました。
優勝とベストグロス賞はいずれも小坂登(32化)さんが獲得されました。
小坂さんの優勝は3回目、またベストグロスは8回目の栄冠です。特に、グロス76は、この9月に76歳になられる小坂さんにとってあと1打でエージシュートの素晴らしい成績です。他に参加いただいた方は 松岡志郎(28化)さん、藤田泰宏(29化)さん、星野洋一(30化)さん、小島徹(31化)さん、江本宏之(34物)さん、酒井佐芳(34物)さん、小野潤彌(34化)さん、寺田進(34化)さん、時沢誠(34化)さん、殿岡一孝(34化)さん、亀井常彰(36物)さん、矢川暢芳(36物)さん、高島雅夫(36化)さん、畑中茸雄(38化)さん、竹前国男(42数)さん、池田昌隆(58物)さんです。またゲストにとして酒井春海(36短)さん、井原夏木(42国)さんに参加いただきました。
プレー終了後のパーティでは、今後の運営、組織について話し合い、下記の役員が決定しました。
名誉会長 松岡志郎、会長 星野洋一、幹事長 小坂登、主幹事 酒井佐芳、幹事 高島雅夫、幹事 東園基政、幹事 亀井常彰、幹事 矢川暢芳、会計 監査林なおみ。(敬称略)
ゴルフ会は会員相互の親睦を目的に毎年2回開催しています。多くの皆様のご参加を頂きたくご案内申し上げます。同期会や研究室会、あるいは友人同士のグループ、ご家族や他学部会のゲストとの同伴も歓迎いたします。
案内メールご希望の方は酒井佐芳さん(ssakai@h02.itscom.net) 又は、林なおみさん(naomitokyo@aol.com)までご連絡下さい。
![]() 富士山を背にスタート前に恒例の記念撮影 |
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■開催日時: 平成21年4月25日(土)14:45~17:15
■開催場所: 南3号館103教室
講演1:「ゲルマニウムの鎖からなるポリマーの不思議な魅力」 14:45~15:55
講師:理学部化学科 持田 邦夫 教授
講演要旨(予稿より):炭素とゲルマニウムは兄弟元素です。これら兄弟元素の特徴の一つに同じ元素が鎖を結び安定な高分子(ポリマー)を作ることができることがあります。生物に特徴的な有機化合物を形成する兄元素、炭素の高分子化合物に対し、無生物の岩石に特徴的に存在する3男元素、ゲルマニウムはどのような高分子化合物を作るでしょうか。3男元素、ゲルマニウムの鎖からなるシグマ系高分子は対応する長男元素、炭素系高分子にはない高い電子供与性、光反応性、半導体性、および光導電性など他にはない不思議な魅力ある物理的、化学的性質が期待できます。
講師略歴:1971年東北大学理学部化学科卒、1976年同大学院理学研究科博士課程修了。その後学術振興会奨励研究員、米国インディアナ大学博士研究員を経て、1978年学習院大学理学部専任講師、1980年同助教授、1986年同教授、現在に至る。2004~2005年学習院大学計算機センター運営委員長、2005年~2009年3月学習院大学外国語教育研究センター所長、2009年4月~学習院大学副学長の予定。
講演2:「軟X線結像用の精密多層膜反射ミラーの開発」 16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師:OB 東北大学 津留 俊英 助教(小川研 出身、その後 渡邉研助手)
講演要旨(予稿より):結像光学系の分解能は光の波長に比例するので、波長が10 nmの軟X線では、波長500 nmの可視光の分解能を50倍に上げて、物質の構成分子の大きさに迫る数十nmの分解能が得られます。また、軟X線はエネルギーが高いので、構成分子・原子を識別して物質構造の違いを見る新しい機能を発揮でます。本講演では、軟X線を自在に取り扱うための高機能かつ高精度な多層膜光学素子の開発に不可欠な精密多層膜鏡作製法、多層膜成膜モニタリング法、軟X線干渉計測法、軟X線多層膜鏡波面補正法などについて紹介します。
講師略歴:1995年学習院大学理学部物理学科卒業、1997年学習院大学大学院自然科学研究科物理学専攻卒業、1997年~1998年アプライドマテリアルズジャパン、1998年~2002年3月学習院大学理学部助手(小川先生、渡辺先生)、2002年3月東北大学多元物質科学研究所助教、現在に至る。
■開催日時: 平成21年1月31日(土)14:45~19:30
■開催場所: 南2号館200教室
講演1:「生体分子の構造と機能を1個のレベルで可視化する」 14:45~15:55
講師:西坂 崇之 生命科学科教授
講演要旨(予稿より):生命システムを構成する部品として、機能を持ったもっとも小さな階層に属するものは、個々の蛋白質と核酸であろう。単分子で独自の機能を持つ場合もあれば、複数の分子のユニットであったり、あるいはユニット同士の相互作用が特徴的な機能を生み出す場合と様々である。セミナーでは、1個もしくは少数個の分子だけで動作するような蛋白質にあえて注目し、その化学反応や構造変化をイメージングする新しい技術を紹介する。 なお、講師のHP(http://www.gakushuin.ac.jp/univ/sci/phys/nishizaka/)もご参照ください。
講師略歴:1991年早稲田大学理工学部卒、1993年大学院理工学研究科修士課程修了。日本学術振興会特別研究員-DC、早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了、博士(理学)の学位取得(早稲田大学)、科学技術振興機構CREST研究員、情報研究機構研究員、学習院大学理学部助教授、科学技術振興機構さきがけ研究員兼務、学習院大学理学部准教授、現在に至る。第4回日本学術振興会賞受賞。
講演2:「身近な科学現象を撮影する」 16:00~17:10(質疑応答10分を含む)
講師:伊知地 国夫 氏(1975年 木下研 卒)
講演要旨(予稿より):身の回りの科学現象にカメラを向け、装置や撮影方法に少し工夫をして写真を撮ると、普段見慣れているものの中にある、自然現象の不思議さが見えてくる。CDの干渉色模様、セッケン膜の顕微鏡写真、落下中のロウソクの炎など身近な素材を撮影した科学写真とその撮影方法を紹介する。
1950年東京生まれ。学習院大学大学院自然科学研究科修士課程物理学専攻修了。木下件究室で偏光解析を専攻。中学・高校の教諭等を経て、伊知地国夫科学写真工房を開設。光学、顕微鏡、瞬間などの写真を中心に、広く自然科学現象を撮影している。日本自然科学写真協会(SSP)副会長、埼玉大学、日本工業大学、東京工芸大学非常勤講師。著書に『Focus in the Dark 科学写真を撮る』(岩波書店)、『つくろう虹の不思議な世界』『ほんとに写る 手作りカメラ』(ポプラ社)、『びっくり不思議 写真で科学』(全6巻 大月書店、共著)などがある。
懇親会 : 目白駅前 ホテルメッツ フィオレンティーナ 17:30 ~19:30
(別掲の理学部同窓会新年会と合同で行いました)
■開催日時 :平成20年11月29日(土)
■開催場所 :南2号館200番教室
講演 :「原子力安全について -発電用軽水型原子炉を例として-」
講師:須田 信英 氏(大阪大学名誉教授、昭和27年 高等科卒)
講演要旨(予稿より):原子力に関連する安全問題は広範囲にわたるが、ここでは発電用軽水型原子炉を例として取り上げる。原子力安全は煎じ詰めると放射線障害防止であること、その放射線は何に由来し、どのくらいの量か、それを閉じこめる障壁はどのように構成されているか、その障壁を脅かすものは何か、を述べる。原子力安全の要諦は、止める(control)冷やす(cool)閉じ込める(contain)であるといわれている。原子力安全の法規制について概観し、そこで要求されている安全装置が実際に作動した事例がどのくらいあるか、止める、冷やす、閉じ込めるに失敗した事例はあるのかを述べる。設計、運転、安全装置、事故対応、防災などを含む深層防護という考え方を紹介する。
講師略歴:昭和27年学習院高等科卒業、昭和31年東京大学工学部機械工学科卒業後、新三菱重工業株式会社、日本原子力研究所、大阪大学助教授基礎工学部、大阪大学教授基礎工学部、法政大学教授工学部、原子力安全委員会委員。この間、京都大学教授原子炉実験所、原子力安全委員会原子炉安全専門審査会審査委員、原子力安全委員会専門委員、大阪大学評議員、計測自動制御学会会長などを務め、計測自動制御学会、日本原子力学会、システム制御情報学会、産業技術史学会、比較文明学会、日本応用数理学会の会員。
懇親会
■開催日時:平成20年9月20日(土)
■開催場所:南2号館200教室
講演1:「ポアンカレ予想の歴史」 14:45~15:55 (質疑応答10分を含む)
講師: 数学科 松本 幸夫 教授
講演要旨(予稿より):ポアンカレ予想は1904年にフランスの数学者ポアンカレにより提起された問題であるが、2003年前後にロシアの数学者ペレルマンにより解決された。さらに、ペレルマンが、2006年の国際数学者会議でのフィールズ賞受賞を拒否するという事件があって、マスコミでも話題となった。この講演では、ポアンカレ予想の内容、その研究の歴史、などについてお話する。
講師略歴:昭和42年東京大学理学部卒、昭和48年東京大学理学博士の学位取得の後、昭和49年東京大学教養学部助教授、昭和54東京大学理学部助教授、平成元年東京大学理学部教授、平成4年東京大学数理科学研究科教授を経て、平成19年より学習院大学理学部数学科教授を務め、現在に至る。
講演会2 16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講演タイトル:バイオリン弦の振動の研究と近藤研究室
講師: 久保田 秀美 氏
講演要旨(予稿より)バイオリンは弓で弦を擦って振動を持続させ音を出す楽器である。ごく当たり前な励振法であるがよく考えてみると不思議である。振動体である弦に弓は触れたままで振動を持続させるのである。こんな疑問から始まった弦の振動についての研究が物理学科の近藤研究室で始まった。弦の振動一つをとても一筋縄ではいかない世界が広がっていた。今回はその一部を紹介する。
講師略歴:昭和49年学習院大学理学部物理学科卒業、昭和54年博士課程単位取得の上満期退学、学習院大学理学部助手、昭和58年学位取得『弓で励起している弦の定常振動の運動学的解析』、昭和61年キヤノン(株)入社、現在に至る。平成14年『楽器の物理学』(シュプリンガーフェアラーク)共訳。
懇親会: 輔仁会館にて 17:30 ~ 19:30
講師略歴
和田昭允(わだあきよし)。 学習院初、中 、高等科(昭和24年旧高)、東京大学理学部化学科(昭和27年)卒業。ハーヴァード大学留学、お茶の水女子大学助教授、東京大学理学部物理学科教授、同理学部長を経て東京大学名誉教授。日本学術会議第4部長、理化学研究所ゲノム科学総合研究センター所長、同特別顧問等を歴任。理化学研究所研究顧問、横浜市青少年育成協会副理事長、はまぎんこども宇宙科学館長、横浜市立横浜サイエンスフロンテア高校スーパーアドバイザー。紫綬褒章、勲二等瑞宝章授章。
講演要旨
私は専門を化学から物理学へとシフトし、さらに生物学へと越境しました(1)。 そこで判ったことは既成の学問が混じり合うところに面白い課題が群がっていることです。まるで暖流と寒流がぶつかり合う潮目が豊富な漁場になるみたい、だと思いました。
学問の尾根を越えての実感:「物理学、化学、生物学、地学・天文学などの領域は、教育の便宜上作られたものにすぎない。自然は一体であって、本当は境界などはない」。自然は天真爛漫で継ぎ目など無いという「天衣無縫」の譬えがぴったりです。
でも「物質界と生物界はなんだか違うナー」と感じる方は多いに違いありません。しかしこれは”幻の国境山脈”を見させられているので、理由は以下の通りです。
今日の自然科学の体系は、先人たちが森羅万象の不思議を納得しようとして、様々な好奇心や動機から恣意的に選んだ対象に対して解ったことをつなぎ合わせて作ってきた。つまり、組織的でないままに、いろいろと分かれた学問の野が、分野と呼ばれてポツポツと出来てきたわけです。だから広大無辺な自然に較べたら、われわれの知識なんかほんの一握りの”破片”に過ぎない。自然の多くがもう解ってしまっていると誤解している研究者がもしいたら、ニュートンの次の言葉に学ぶべきでしょう。”謙虚さ”は発展の土台です。
「私は自らが世間の目にどう映じているかを知らない。けれども私自身としては、ときどき普通より滑らかな石や美しい貝を見つけて楽しんでいる子供に過ぎないように思われる。しかも、真理の大洋は、全く発見されずに私の眼前に横たわっている。」
われわれは小学校から、いわゆる”物・化・生・地”分類の呪縛にかかってしまって、それから踏み出すことを躊躇してしまう。 そこで、境界領域という過疎地帯が出来ます。 その過疎地帯には同業者がいない。だから手つかずの面白い問題の宝庫であり、独創的な成果を欲しいままに掴み取りできる沃野です。
さらに、越境すれば異文化を吸収して自家薬籠中のものにすることも出来る。経済学ではよく知られた”知識創造の二つの次元”:「暗黙知」と「形式知」があります(2)。
自然科学は、自然に関する「暗黙知」を営々として「形式知」――物理学・化学あるいは技術の言語――に翻訳して来た、そしてまだ発展中の物語です。そこでの「暗黙知」⇒「形式知」変換は、まず個人に生まれた「暗黙知」が、会話や議論などを通じて共有化され、さらに表出化して「形式知」になります。「形式知」は結合してまとまった知識体系を作り、それを学習した人達にまた「暗黙知」が生まれ・・・・、というサイクルで発展して来ました。
経験的に云って、科学のある領域での「暗黙知」も、他の領域ではすでに「形式知」化されていることが多い。だから、越境して異国の賢人たちと意見を交わすことで、それまでモヤモヤしていた頭の中の「暗黙知」が整理され表出化して「形式知」に変わります。
要するに、ウルサイ先輩や同業者に煩わされることなく、”目新しい知”に満ちあふれた宝庫に入り、エキゾティックな産物にふれて眼の鱗を落としながら独自の境地を開く――これが越境の醍醐味に他なりません。
講演では具体例として、物質帝国から生命王国に越境した私の経験をお話しします。
<参考文献>
1)和田昭允著「物理学は越境する――ゲノムへの道――」岩波書店(2005)
2)野中郁次郎・竹内弘高著/梅本勝博訳「知識創造企業」東洋経済新報社(1996)
尚、講演に先立ち東京大学名誉教授の脇田宏氏(37化)に先生のご紹介を頂き、また講演終了後は同窓会員との活発な質疑応答が続きました。
懇親会
引き続き、会場をレストラン「フィオレンティーナ](ホテルメッツ目白内)に移し、懇親会が行なわれました。
講演会、懇親会には、福井学習院大学学長、高橋理学部長、内藤桜友会長はじめ 院、大学、理学部、桜友会、各学校学部同窓会、院外機関 等各方面から多くのご来賓のご出席を頂き、ご挨拶、ご祝辞を頂戴致しました。
福井学長からは懇親会ご挨拶の中で、大学の近況と、改革、拡充の計画を、高橋理学部長からは大学院生命科学専攻の設置に続き学部生命科学科の開設計画を進めている等のご紹介を頂きました。
退職された先生方や在職中の先生方、在学中の院生、他学部同窓会の方々にも多くのご参加を頂きました。
同窓会は、懐かしい方々にお会いできるとともに、年代を越え、学部を越え皆様と楽しくお話が出来るすばらしい機会です。
来年もまたお元気で、目白でお会いしましょう。
■開催日時:平成20年4月26日(土)
■開催場所:西5号館202教室
講演1 :「有機不斉触媒と光学活性」 14:45~15:55(質疑応答10分を含む)
講師: 化学科 秋山 隆彦 教授
講演要旨(予稿より):有機化合物には,光学活性な化合物が数多く存在し,その鏡像異性体間で異なった生理活性を示すものが存在する。光学活性についての,基本的な知識を確認した後に,近年我々の研究室で見出した有機不斉触媒を中心に,光学活性化合物の合成法およびその活性等について紹介する。
講師略歴:1980年東京大学理学部化学科を卒業。1982年東京大学大学院理学系研究科修士課程化学専門課程修了。1985年東京大学大学院理学系研究科博士課程化学専門課程修了後、塩野義製薬(株)研究所勤務。1988年7月愛媛大学工学部資源化学科助手。1992年4月〜1993年3月米国Stanford大学化学科博士研究員(Professor Barry M. Trost)。1994年学習院大学理学部化学科助教授。1997年学習院大学理学部化学科教授。専門は有機合成化学。
講演会2:「悠久の宇宙の時の流れを見つめて 」 16:05~17:15(質疑応答10分を含む)
講師: 東京大学名誉教授 日江井 榮二郎 氏
講演要旨(予稿より):(1) 宇宙連詩、(2) 宇宙図の理解のために、(3) 太陽は23歳、(4) 皆既日食。
講師略歴:1948年学習院旧制高等科1年終了。1953年東京大学理学部卒業。1955年東京大学大学院修士修了後、東京天文台(現在の国立天文台)にて太陽の研究に従事。1963年9月から2年間米国コロラド州Boulder コロラド大学客員研究員。1977年4月から1年間フランス パリ天文台客員教授。1979年9月東京大学東京天文台教授。1982年乗鞍コロナ観測所長。1992年国立天文台を停年退職し、明星大教授、同学長。2002年明星大学を定年退職。2005年アスンシオン大学(パラグアイ)の名誉博士。
懇親会: 揚子江(目白)にて 17:30 ~ 19:30
■開催日時:平成20年1月26日(土)
■開催場所:南2号館200教室
講演1:「摩擦発光の研究講演会」 15:00~15:55
講師: 物理学科 三浦 崇 助教(荒川研究室)
講演要旨(予稿より):摩擦は身近な現象で、滑りにくい、変形する、音が出るなどの摩擦面の力学的作用や、温かくなる、融けるなどの熱的作用は摩擦状態を特徴付ける現象である。また、摩擦は発光するという一面がある。これは摩擦面で起こる電子的励起に起因し、摩擦帯電とも関係が深い。この講演では発光観測による摩擦面の電気的作用に関する研究について紹介する。
講師略歴:1999年筑波大学大学院物理学研究科を卒業後、理学博士の学位を取得。科学技術振興事業団特別研究員などを経て、2001年より学習院大学理学部物理学科荒川研究室(表面物理学)の助手を務め、2006年カナダ・モントリオールにあるMcGill大学にて、粘着テープ剥離発光に関する共同研究を行う。現在、学習院大学理学部物理学科助教。
講演2:「ゲノム研究の急速な展開-国際動向---ゲノム・遺伝子・タンパク質・生命システムの解明---」
講師: 八尾 徹 氏(元理学部・経済学部講師)
講演要旨(予稿より):ヒトゲノムの精密配列解読宣言後(2003年4月)、約5年になります。この間、ゲノム研究は国際的に非常に急速な進展をしています。ヒト及び他生物の多様なゲノム解析がますます盛んになされている上に、ゲノムに続く遺伝子・タンパク質・生体システムの研究が急速に進み、大量なデータを扱う生命情報科学(バイオインフォマティクス)と生命をシステムとして理解しようとするシステムバイオロジーが大きく展開しております。これらの研究の成果が、健康・医療・食糧・エネルギー・環境など多面的に応用されようとしています。
講師略歴:1958年東京大学工学部応用物理学科卒業後、三菱化成工業(株)入社。同蛋白工学研究所研究部長、三菱化学総合研究所技師長等を経て、1988年理化学研究所入所。現在同ゲノム総合研究センター顧問。産業総合研究所研究顧問等を兼務。東京医科歯科大学非常勤講師、慶応義塾大学SFC研究所上席所員。
専門:化学・バイオ研究開発へのコンピュータ利用全般、バイオインフォマティクス、計算化学・計算バイオ、コンピュータによる物質・材料開発技術。
懇親会:上海料理 揚子江 目白店(東京都豊島区目白3-4-12 電話/FAX, 03-3952-4121 ) 17:30 ~ 19:30
■開催日時:平成19年11月24日 (土)
■開催場所:南2号館200教室
講演1:「学習院大学生命科学専攻及び生命科学科の創設 」 15:00~15:20
講師:化学科 芳賀 達也 教授
講演要旨(予稿より):平成20年4月に学習院大学大学院自然科学研究科に生命科学専攻が、平成21年4月に理学部に生命科学科が誕生する予定である。分子細胞生物学を共通の基盤として、生命分子から生物個体までをカバーする、生命科学の新たな教育・研究体制を作って行く計画である。新設専攻・学科の概要、予定教員の研究概要を紹介する。
講師紹介:昭和38年東京大学理学部生物化学科卒業後昭和45年東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了(理学博士)、東京大学理学部助手、浜松医科大学医学部助教授、東京大学医学部教授を経て、現在 平成13年学習院大学理学部教授(化学科・生命分子科学研究所)。
講演2:「動物の細胞分裂について」 15:30~16:30
講師: 化学科 馬渕 一誠 教授
講演要旨(予稿より):動物細胞が分裂する際、細胞の中央部に「収縮環」と呼ばれるタンパク質の構造ができる。この収縮環の収縮によって細胞が分裂する。この構造は筋肉の成分と共通のタンパク質を含むが、筋肉と異なるのは、分裂する時にだけ形成されるという性質である。この収縮環がどのようにして作られ、収縮するかについてお話ししたい。
講師紹介:1968年東京大学理学部生物化学科卒業、1973年東京大学大学院理学系研究科生物化学修了、1973年理学博士号取得、学術振興会奨励研究員、東京大学教養学部助手、米国スタンフォード大学医学部研究員、東京大学教養学部教授などを経て、2007年4月より学習院大学理学部化学科教授、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授(併任)。
懇親会: 輔仁会館にて 17:00 ~ 19:00
■日時:平成19年7月28日 (土)
■場所:南2号館200番教室
講演1:「代数体のイデアル類群と楕円曲線 」 15:00~16:00
講師: 数学科 中野 伸 教授
講演要旨(予稿より):数論の問題を見通しよく捉えるために整数の範囲を広げると、基本性質「素因数分解の一意性」が一般には成立しない。どの程度成り立たないかを測る尺度が「イデアル類群」だが、それに関する最近の仕事について易しくお話しする。
講師略歴:1957年神奈川県生まれ、1980年学習院大学理学部数学科卒業、1985年学習院大学大学院博士後期課程修了し理学博士学位取得後、本学助手、名古屋大学講師を経て1995年本学助教授、2007年教授、現在に至る。
コーヒーブレイク 16:00~16:30
講演会2:「スティルカメラの現状と将来 - フィルムカメラは生き残れるか 」 16:30~17:30
講師: 近藤 英樹 氏 (昭和32年物理学科卒)
講演要旨(予稿より):ここ数年の間に、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)やCMOS(Comple-mentary Metal-Oxide Semiconductor:相補性金属酸化膜半導体)などの固体撮像素子を使ったカメラ(いわゆる「デジカメ」)の人気が急激に高まり、その反動として、170年近い歴史を持つ、ハロゲン化銀感光材料を使うカメラ(フィルムカメラ)が絶滅の危機に瀕している。この講演では、なぜデジカメがこのような人気を得たのかという理由を説明し、フィルムカメラに未来があるかどうかということも検討する。
講師略歴:1957年学習院大学理学部物理学科(木下研究室)卒業、1960年同学大学院自然科学科(物理学専攻)修了、1960年財団法人日本写真機検査協会[現(財)日本カメラ財団(JCII)]理事・試験研究部長、日本大学芸術学部写真学科非常勤講師、同学教授(芸術学部写真学科所属)を経て、現在 同学芸術学部写真学科非常勤講師。
懇親会:同教室
懇親会
・ 引き続き、会場をレストラン「フィオレンティーナ](ホテルメッツ目白内)に移し、懇親会が行なわれました。
講演会、懇親会には、波多野学習院長、永田学習院大学学長はじめ 院、大学、理学部、桜友会、各学校学部同窓会 等各方面から多くのご来賓のご出席を頂き、ご挨拶ご祝辞を頂戴致しました。
藤原理学部長からはご挨拶の中で、理学部生命科学科と大学院生命科学専攻の設立計画や、最近の入試、卒業生の進路、先生の移動等、理学部の近況についてご紹介頂きました。
今回、学士院賞を授賞された川路名誉教授には同窓会より花束をお贈りし、授賞をお慶び致しました。
退職された先生方や在職中の先生方、また在学中の院生にも多くの出席を頂きました。
同窓会は、懐かしい方々にお会いできるとともに、もう一度あの頃の自分に会えるすばらしい機会です。
来年もまたお元気で、そして今年ご都合の悪かった方は来年こそ是非、目白でお会いしましょう。
■日時:平成19年4月21日 (土)
■場所:西2号館503番教室
講演1:「酸化物の魅力---ペロブスカイト型酸化物を例として」 15:30~16:30
講師: 稲熊 宜之 教授
講演要旨(予稿より):これまで私が主に取り組んできた“ペロブスカイト型構造”という結晶構造をもつ酸化物の合成、構造、性質に関する研究を紹介することで、酸化物の魅力を知っていただければ幸いである。リチウムイオン伝導性酸化物、そして最近始めた酸化物蛍光体の研究を中心にお話しする。
講師略歴:昭和61年(1986年)東京工業大学工学部卒業、昭和63年(1988年)同大学院総合理工学研究科修士課程修了、同年呉羽化学工業(株)入社、平成3年(1991年)東京工業大学工業材料研究所(現応用セラミックス研究所)助手、平成11年(1999 年)学習院大学理学部助教授、平成14年(2002年)同教授、平成15年(2003年)9月~平成16年(2004年)3月フランス・メーヌ大学客員研究員、工学博士。
講演会2:粘着テープ概論 16:30~17:30
講師:竹澤 佳文 氏 (昭和50年化学科卒)
講演要旨(予稿より):「粘着テープ」は梱包用のガムテープ(正規には布粘着テープ)、セロハンテープ、塩ビ絶縁テープなどが思い浮かぶ。今では数多くの分野で一般には知られていない粘着テープが各産業の見えないところで重要な役割を果たしている。ここでは、粘着テープの種類、粘着剤の機能(接着と粘着の違い)、粘着テープの評価方法、組成、製造方法、最近の応用例などについて紹介する。
講師略歴:昭和50年学習院大学理学部化学科(小林研)卒業、昭和52年同自然科学科化学専攻修士課程修了、昭和52年菅原工業(株)(現:(株)スリオンテック)開発部入社、その後、設計部、営業部等歴任、現在、(株)スリオンテック 研究開発部長、日本粘着テープ工業会技術部会長。
懇親会:18:00 ~20:00 「ホテルメッツ、フイオレンテイーナ」にて
日時:平成19年1月20日 (土)
開催場所:南2号館 200番教室
講演1: 「ブラックホールと膜宇宙論」 15:00~16:00
講師: 井田大輔 助教授
講演要旨(予稿より):ブラックホールとは外からは原理的に観測不可能な領域のことである。この宇宙にも無数に存在する。最初に、このブラックホールがどのようなものなのかという話からはじめる。それから、ブラックホールと膜宇宙の関係についての最近の研究を紹介する。
講師略歴:平成8年京都大学理学部卒、平成13年京都大学理学博士の学位取得の後、平成13年京都大学大学院理学研究科研修員、平成14年東京工業大学理工学研究科(学振特別研究員)を経て、平成16年学習院大学理学部物理学科講師、平成17年より同助教授を務め現在に至る。
講演2:「光技術の企業実践 」 16:00~17:00
講師:朝枝 剛 氏
:新技術の企業化にはいろいろな動機、プロセスがある。その一つにいわゆる大学発ベンチャー 企業がある。現在かかわっている大学発ベンチャー企業を例として新技術の企業化の問題点、可能性、課題、成功への要因等について述べる。
講師略歴:昭和42年学習院大学理学部物理学科卒、同学自然科学研究科修士課程終了の後、東京大学工学系研究科博士課程を経てキヤノン株式会社に入社。光計測技術の研究開発にかかわる。その後、日本DECのPC事業部、株式会社メルコで事業経験を積み、平成15年に現在の(株)光コム研究所に入社、平成16年より同社の代表取締役を務め現在に至る。
懇親会: 揚子江(03-3952-4121)にて 17:30 ~19:30
■日時 :平成18年10月7日(土)
■ 場所 :学習院大学理学部、南2号館200番教室
■講演
講演会 日時 :平成18年4月22日(土)
場所 :学習院大学理学部、南2号館200番教室
講演(1) :小谷 正博 教授 15:00~16:00
演題:「光であそぶ有機半導体」
π電子系の有機化合物の電子・光物性をいじってきた経験から、幾つかの話題を拾ってお話しします。近年、有機発光ダイオードが実用レベルに発展し、有機トランジスタの可能性もにわかに注目されていますが、これに先立つ基礎研究の長い歴史があります。そのひとつの特徴は電気的性質の研究と分光学の研究とが支えあって発展してきたことです。私は応用を意識して研究をしてきたわけではありませんが、私の研究は結果としてこれらの研究・開発の基礎をやってきた形になっています。
略歴:昭和38年(1963)3月 東京大学理学部化学科卒業
43年(1968)3月 同 大学院理学系研究科博士課程単位取得退学
45年(1970)4月 学習院大学講師(理学部)46年(1971)4月 同 助教授(理学部)
53年(1978)4月 同 教授(理学部)(平成13年4月―17年3月 理学部長)
1974年10月 -1976年7月 Fritz-Haber研究所(Max-Planck協会、ドイツ)客員研究員
1984年5月-1985年3月 分子科学研究所・客員教授を兼務。
講演(2) :森山 次郎氏 16:05~17:05
演題:「光インクジェットプリンタの技術」
略歴:昭和55(1980)年 学習院大学物理学科卒 川路研究室
卒論テーマ シリコンMOS反転層の電気伝導
58(1983)年 キヤノン(株)入社
一貫してインクジェットプリンタの開発に従事。ピエゾ式プリンタ、バブルジェット式プリンタ、の記録ヘッド開発、装置開発に携わり多数の製品開発を行った。入社後、日本写真学会、Japan Hard Copy等に数件発表 現在、インクジェットデバイス開発センター画像プロセス第一設計室で新規プリンタの開発を行っている。
懇親会
日時 :平成18年1月14日(土)
場所 :学習院大学理学部、南2号館200番教室
講演テーマ(1) :「電気が流れる有機物<有機分子性導体>の魅力」 15:00~16:00
講師:高橋 利宏教授
略歴:1975 東大大学院理学系研究科(DC)物理学専攻修了(理博)
1975-1981 筑波大物理学系文部技官(準研究員)
1981-1983 パリ南大学&CNRS固体物理学研究所政府給費研究員
1983-1989 学習院大学理学部物理学科助教授 1989- 同 教授 現在に至る
講師からの言葉 :専門 低温電子物性
有機分子性導体の低温電子状態をもっぱら磁気共鳴の手法を使って調べています。
現在、科研費特定領域研究「新しい環境における分子性導体の特異な機能の探索」(2003-2007)の領域代表を務めています。 物性物理学者と有機化学者の共同で推進しているこの分野の現状と私自身の関わりをご紹介したいと思います。
講演テーマ(2) :液晶の研究・開発-その日本的展開 16:05~17:05
1.液晶とは―簡単なデモンストレーションを含めて
2.液晶の誕生―19世紀末に誕生したこと、20世紀科学技術のなかでの意義
3.液晶の科学技術開発―日本の企業の活躍―その理由、実績と意味
4.液晶の不思議さ―分子論の見落としたもの―分子機械モデルの提唱
講師:鳥山 和久氏
略歴:札幌市出身
1958年 学習院大学理学部化学科 卒業
1964年 東京大学 化学系大学院 博士課程 修了理学博士(1964年 東大)
日立製作所(1964~1990) 中央研究所・電子管事業部参事
埼玉短期大学(1990~2005)情報メディア学科教授
シェフィールド大学(1989~1990)客員上級研究員
懇親会
日時:平成17年9月10日(土)
場所:学習院大学理学部、南2号館200番教室
(技術交流会総会 15:00~15:30 終了後)
講演会:15:30~17:00
講演タイトル:「頑張ろうシニアー」
講師:(株)フィアモ代表取締役社長 齋藤正氏(S44化学科修士課程)
アウトライン:大手化学企業に長年勤務し、そこで培った技術をもとに55才でベンチャー企業を起こした講演者が、まだ立上げ途上であるものの、その製品である金属不純物の高感度モニタリングを中心に、その開発経緯やノウハウを楽しく語ります。
履歴
昭和44年 三菱化成(株)(現・三菱化学)入社 無機部配属(開発グループ)
昭和53年 三菱化成エンジニアリング(株)の設立に従事(技術開発部)
平成 6 年 三菱化成本社で情報電子カンパニー創設時に電子工業用超高純度薬品の事化を責任者として担当する。
平成 9 年 (株)ダイアインスツルメンツ(三菱化学の分析機器関連子会社)に常務取締役として出向。半導体・液晶機器部を創設して、応用分析法の開発に従事
平成11年 三菱化学を退社して現(株)フイアモ(7月に社名変更)を設立し、現在に至る
本人が発明者となっている特許リスト
金属の検出方法、およびその装置、 元素濃度分析方法(国際特許出願中)、
試験対象液中の金属元素をリアルタイム・インラインで検出する方法及びその装置
懇親会
終了行事 平成30年1月1日現在
開催日 |
曜日 |
行 事 |
備 考 |
平成28年1月15日 | (金) | 第85回技術交流会(見学会) | JAXA相模原・市立博物館見学会の報告 |
1月15日 | (金) | 設立60周年記念新年会 | 理学部同窓会新年会のご報告 |
1月18日 | (月) | 会誌・名簿委員会 | |
2月 2日 | (火) | 第6回就職支援幹事会 | |
2月13日 | (土) | 第9回就職セミナー(面接練習会) | |
2月20日 | (土) | 第10回就職セミナー(面接練習会) | |
3月 7日 | (月) | 常任幹事会 | |
3月20日 | (日) | 第3回理学部同窓会賞表彰式 | 第3回理学部同窓会賞表彰式のご報告 |
4月17日 | (日) | オール学習院の集い | 第30回オール学習院の集い「理学部同窓会の部屋」のご報告 |
5月13日 | (金) | 第24回理学部同窓会親睦ゴルフ会 | 第24回理学部同窓会親睦ゴルフ会のご報告 |
6月 6日 | (月) | 常任幹事会 | |
6月25日 | (金) | 平成28年度理学部同窓会総会 | 平成28年度理学部同窓会総会・講演会・懇親会のご報告 |
7月 4日 | (月) | 常任幹事会 | |
9月 5日 | (月) | 常任幹事会 | |
9月 5日 | (月) | 技術交流委員会 | |
9月 7日 | (水) | 第4回就職支援委員会 | |
9月17日 | (土) | 第5回就職セミナー | |
9月24日 | (土) | 第87回技術交流会 | 第87回技術交流会のご報告 |
10月12日 | (水) | 第5回就職支援委員会 | |
10月22日 | (土) | 第6回就職セミナー | |
10月28日 | (金) | 第25回理学部同窓会親睦ゴルフ会 | 第25回理学部同窓会親睦ゴルフ会のご報告 |
10月28日 | (金) | 第6回就職支援委員会 | |
11月12日 | (土) | 第7回就職セミナー | |
12月 5日 | (月) | 常任幹事会 | |
12月 8日 | (木) | 第7回就職支援委員会 | |
12月10日 | (土) | 第88回技術交流会 | 第88回技術交流会のご報告 |
12月10日 | (土) | 第50回チェリーパーティー | |
12月15日 | (木) | 第8回就職セミナー |
平成29年1月14日 |
(土) |
第89回技術交流会(見学会) |
|
1月14日 |
(土) |
理学部同窓会新年会 |
|
2月 2日 |
(木) |
第8回就職支援委員会 |
|
3月 6日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
3月20日 |
(月) |
第4回理学部同窓会賞表彰式 |
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4月12日 |
(水) |
第1回就職支援委員会 |
|
4月16日 |
(日) |
第31回オール学習院の集い |
|
4月22日 |
(土) |
第1回就職支援セミナー |
|
5月13日 |
(土) |
第2回就職支援セミナー |
|
5月26日 |
(金) |
第26回理学部同窓会親睦ゴルフ会 |
|
5月29日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
6月 2日 |
(金) |
技術交流委員会 |
|
6月 7日 |
(水) |
第2回就職支援委員会 |
|
6月17日 |
(土) |
第3回就職支援セミナー |
|
6月24日 |
(土) |
平成29年度理学部同窓会総会 |
7月 3日 |
(月) |
広報委員会 |
|
7月 3日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
9月 4日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
9月20日 |
(水) |
第3回就職支援委員会 |
|
9月30日 |
(土) |
第91回技術交流会 |
|
10月 7日 |
(火) |
第4回就職支援セミナー |
|
10月13日 |
(金) |
第27回理学部同窓会親睦ゴルフ会 |
第27回理学部同窓会ゴルフ会のご報告 |
10月17日 |
(火) |
第4回就職支援委員会 |
|
10月28日 |
(土) |
第5回就職支援セミナー |
|
10月28日 |
(土) |
第5回就職支援セミナー |
|
11月11日 |
(土) |
第92回技術交流会 |
第92回技術交流会のご報告 |
11月18日 |
(土) |
第6回就職支援セミナー |
|
11月28日 |
(火) |
理学部の先生方と理学部同窓会の懇親会 |
理学部の先生方と理学部同窓会の懇親会(ご報告) |
12月 4日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
12月23日 |
(土) |
第51回チェリーパーティー |
平成28年1月1日現在
開催日 |
曜日 |
行 事 |
備 考 |
平成25年10月16日 |
(水) |
就職支援委員会 |
|
10月17日 |
(木) |
親睦ゴルフ会 |
|
10月17日 |
(木) |
技術交流委員会 |
|
11月 9日 |
(土) |
就職セミナー |
|
12月 9日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
12月14日 |
(土) |
第75回技術交流会 |
|
12月15日 |
(日) |
桜友会チェリーパーティ |
|
12月20日 |
(金) |
就職支援委員会 |
平成26年 1月14日 |
(火) |
就職支援委員会 |
|
1月16日 |
(木) |
第76回技術交流会(見学会) |
|
1月16日 |
(木) |
新年会 |
|
1月23日 |
(木) |
会誌・名簿委員会 |
|
2月15日 |
(土) |
技術交流委員会 |
|
2月17日 |
(月) |
会誌・名簿委員会 |
|
2月28日 |
(金) |
就職支援委員会 |
|
3月 1日 |
(土) |
就職セミナー |
|
3月 7日 |
(金) |
表彰PJ委員会 |
|
3月10日 |
(月) |
技術交流委員会 |
|
3月10日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
3月11日 |
(火) |
面接練習会 |
|
3月15日 |
(火) |
面接練習会(予備) |
|
3月20日 |
(木) |
第1回理学部同窓会賞表彰式 |
|
3月29日 |
(土) |
第77回技術交流会 |
|
4月13日 |
(日) |
オール学習院の集い |
|
4月22日 |
(火) |
運営・組織委員会 |
|
4月22日 |
(火) |
会計監査 |
|
4月23日 |
(水) |
第1回就職支援委員会 |
|
5月 9日 |
(金) |
第20回親睦ゴルフ会 |
|
5月12日 |
(月) |
会誌名簿委員会 |
|
5月17日 |
(土) |
第1回就職セミナー |
|
6月 9日 |
(月) |
技術交流委員会 |
|
6月 9日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
6月17日 |
(火) |
第2回就職支援委員会 |
|
6月21日 |
(土) |
第2回就職セミナー |
|
6月28日 |
(土) |
平成26年度総会 |
7月 7日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
7月14日 |
(水) |
会誌名簿委員会 |
|
7月23日 |
(水) |
第3回就職支援委員会 |
|
8月 3日 |
(日) |
第3回就職セミナー |
|
9月 8日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
9月16日 |
(火) |
第4回就職支援委員会 |
|
9月27日 |
(土) |
(木越邦彦先生を偲ぶ会) |
|
9月27日 |
(土) |
第4回就職セミナー |
|
10月18日 |
(土) |
第5回就職セミナー |
|
10月25日 |
(土) |
第6回就職セミナー |
|
10月29日 |
(水) |
第5回就職支援委員会 |
|
10月31日 |
(金) |
第21回親睦ゴルフ会 |
|
11月 8日 |
(土) |
第7回就職セミナー |
|
11月15日 |
(土) |
技術交流委員会 |
|
11月15日 |
(土) |
第79回技術交流会 |
|
12月 8日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
12月10日 |
(水) |
第6回就職支援委員会 |
|
12月14日 |
(日) |
桜友会チェリーパーティ |
|
12月19日 |
(金) |
第8回就職セミナー |
平成27年 1月16日 |
(金) |
第80回技術交流会(見学会) |
|
1月16日 |
(金) |
理学部同窓会新年会 |
|
2月 4日 |
(水) |
第7回就職支援委員会 |
|
2月14日 |
(土) |
第9回就職セミナー(面接練習会) |
|
2月21日 |
(土) |
第10回就職セミナー(面接練習会) |
|
3月 4日 |
(水) |
松本幸夫教授最終講義 |
|
3月 9日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
3月14日 |
(土) |
技術交流委員会 |
|
3月14日 |
(土) |
第81回技術交流会 |
|
3月20日 |
(金) |
第2回理学部同窓会賞表彰式 |
|
4月 7日 |
(火) |
第1回就職支援委員会 |
|
4月12日 |
(日) |
オール学習院の集い |
|
4月18日 |
(土) |
第1回就職セミナー |
|
4月27日 |
(月) |
第2回就職支援委員会 |
|
5月 9日 |
(土) |
第2回就職セミナー |
|
5月 9日 |
(土) |
木下先生一周忌記念講演会 |
|
5月15日 |
(金) |
技術交流委員会 |
|
5月16日 |
(土) |
第3回就職セミナー |
|
5月29日 |
(金) |
第22回親睦ゴルフ会 |
|
6月 1日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
6月 3日 |
(水) |
第3回就職支援委員会 |
|
6月13日 |
(土) |
第4回就職セミナー |
|
6月27日 |
(土) |
設立60周年記念平成27年度総会 |
7月13日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
8月18日 |
(火) |
技術交流委員会 |
|
9月 7日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
9月12日 |
(土) |
第83回技術交流会 |
|
9月25日 |
(金) |
第23回親睦ゴルフ会 |
|
9月26日 |
(土) |
第5回就職セミナー |
|
10月 8日 |
(木) |
第4回就職支援委員会 |
|
10月17日 |
(土) |
第6回就職セミナー |
|
10月29日 |
(木) |
第5回就職支援委員会 |
|
11月 7日 |
(土) |
第7回就職セミナー |
|
11月28日 |
(土) |
第84回技術交流会 |
|
11月30日 |
(月) |
会誌・名簿委員会 |
|
12月 7日 |
(月) |
技術交流委員会 |
|
12月 7日 |
(月) |
常任幹事会 |
|
12月18日 |
(金) |
第8回就職セミナー |
|
12月20日 |
(日) |
桜友会チェリーパーティ |