生命科学講演会(H27.12)」カテゴリーアーカイブ

生命科学講演会のご案内

理学部生命科学科馬渕一誠教授より下記3件の講演会のご案内を頂きました。どうぞご参加いただきたくご案内いたします。いずれも
入場無料、事前申し込み不要
■主催:学習院大学理学部生命科学科・生命分子科学研究所/後援:学習院大学 学校法人学習院

講演会1  Karen Dell博士講演会「iBiology: 科学教育のオープンアクセスリソース」
 日時:2015年12月22日(火)15:00-16:00
 会場:学習院大学 南7号館101教室
 内容:Dell博士(University of California San Francisco)は、iBIOLOGYという生物学講義の動画サイトの編集者をしています。このサイトでは400に及ぶ広い生物学分野の講演、講義の動画が見られます。各講師はノーベル賞受賞者を含む、著名な研究者です。動画の内容は教科書とは異なり、有名な発見に至った経緯、授業の各種教材、進路やアドバイスといったものを含みます。この講演では生命科学の授業をどのようにして進めると有効か、という話を、アメリカの最先端の大学の研究者としてわかりやすく話してくれるはずです。今後、我が国の大学も英語の授業を取り入れるところが増えると思われますので、これからの授業を進められる方々には、彼女の話は多いに参考になると思います。ポスターはこちら

講演会2 Ronald Vale博士講演会「有糸分裂:紡錘体の形成と翻訳制御」
 日時:2015年12月22日(火)16:00-17:00
 会場:学習院大学 南7号館101教室
 内容:染色体を分離する有糸分裂は、紡錘体の形成と紡錘体上での染色体の分離によって進行します。Ronald Vale博士(University of California San Francisco)は紡錘体の形成が分裂極(中心体)だけでなく紡錘体全体でもおこることを見いだしました。それをつかさどるタンパク質の一つ、オーグミンの働き、さらにγチューブリンなど関連タンパク質の働きについて話していただきます。またリボソームプロファイリングにより、細胞分裂中に200近くの遺伝子の発現が抑制されることがわかった最近の研究についても話していただきます。ポスターはこちら

講演会3  Ronald Vale博士講演会「細胞のナノスケールモーター: キネシンとダイニン」
 日時:2015年12月23日(水・祝、授業日)17:00-18:00
 会場:学習院大学 西5号館B1教室
 内容:微小管上を滑走するモータータンパク質キネシンKinesinの発見者であるRonald Vale博士 (University of California San Francisco) による、キネシン発見の話と、キネシン・ダイニンの構造と機能についての彼自身の目覚ましい業績について話してもらいます。いずれのモータータンパク質も細胞内の物質輸送、細胞分裂の有糸分裂、鞭毛繊毛運動(特にダイニン)に働いている重要タンパク質です。彼はこれらのモータータンパク質の研究によって2012年、Lasker賞を受賞しています。(ポスターはこちら  https://gakushuin-ouyukai-branch.jp/rigakubu/wp-content/uploads/poster1_A4.pdf)