秋の阪神競馬特別観戦が2019年9月8日(日) 10時30分より仁川にあります阪神競馬場にて開催されました。当日は気持ちの良い晴天の青空と競馬場の芝生の緑が美しい一日でした。JRA OBの今野先輩のお計らいの元、総勢57名の方がご参加下さり、90代の大先輩から20代の若手、最近関西に転勤して来られた初参加の方々など、皆さまが和やかに交流しながら競馬を楽しんでおられました。


1.日時 令和元年7月11日(木)18:30〜
2. テーマ インド日本寺開山45周年法要に参加して
3. 講師 畑中利久(昭和47年 経)他 参加者による報告
4. 参加者 26名
講演の要旨
昨年の11月に、釈迦悟りの聖地インド、ブッダガヤにおける、日本寺開山45周年法要に関西桜友会から北河原公敬会長と11人が参加した。この約一週間の巡礼ツアーで日本からの参加者は44名であった。
天竺(インド)へは、日本寺竺主として北河原会長は何度も訪ねられているが、インドへの旅行には一般的に好みが分かれることが多いのは食事や生活環境の違いから、そのような事情が出ると思われる。アルコールについても、イスラム文化の影響で地方や地域・地区によって禁酒のところが多い。
釈尊が悟りを開いた場所である、ブッダガヤのマハーボディ寺院の近くに1968年に創設された「印度山日本寺」を訪ねた。そこで現地の僧侶や子供たちの歓迎集会を受け、北河原竺主の主導の下全員でお経を挙げ45周年の法要を行った。荘厳な巡礼地での礼拝に感動して、インド住民の生活模様から死生観までを直視して、我々自身の経済観念と人生観を振り返る神聖な気持ちになった。
日本寺の敷地内には1977年に日本仏教会によって地元の貧困家庭の子供(約200人)を対象に給食付きの幼稚園(無料教育施設)「菩提樹学園」が設立されている。現在も運営活動中で本日の二木会にはその学園卒業生であるラウル・アグルワール氏が出席して下さった。氏は、ブッダガヤにあるスジャータホテルをご家族で経営されておられ、日本でも京都にてインド料理を経営されている。
今年も11月に「印度山日本寺」を訪ねる敬虔な礼拝を行う記念法要からガンジス川の聖地 ベナレス等観光地を巡る、ツアーが企画されている。
(なお、この巡礼法要の概要ついては、平成30年6月の二木会講演で北河原会長によってすでに、ご紹介頂きました。ご参照ください。)
以上


インド旅行には、関西桜友会からと東京からの方たちと一緒に参加させていただき、大変楽しく思い出に残る経験をさせていただきました。聖地ブッダガヤでの貴重な体験にご興味のある方は是非今年の11月のツアーにご参加下さい。
次回の二木会は9月12日に大学卒業4年目の若手のホープ平賀一輝氏(平成27年大法政 独立行政法人UR 都市機構 勤務)による「都心に残された最後の一等地 うめきたのまちづくりについて」の講演となります。是非皆様奮ってご参加下さい。
1.日時 2019年6月13日(木)18時30分〜
2. テーマ 「検察官を辞めたから言えること」
3. 講師 巖文隆氏(昭和49年大法政卒)
税理士法人日本税務総研にて弁護士・税理士
4. 出席者 32名
講話の要旨
2009年の裁判員裁判施行から10年が経った。約7割の人が裁判員を辞退しているが、裁判員となった人の約95%は参加してよかったとの感想を述べている(参加するのは比較的関心の高い人が多いため?)。新制度のメリットとしては、①検察官や弁護人が説明資料を工夫、要領よく整理して公判の準備をするので、一般の人にも分わかりやすい裁判となった点。②参加した裁判員の意見(市民感覚)が判決に反映される点などがある。殺人や性的犯罪については従来より、量刑が重い傾向にあり、刑事事件では、従来検察官の求刑を超える判決は少なかったが、裁判員裁判になって求刑超えの判決が増加したことなどは市民感覚の反映ともいえる。
アスペルガー症候群の被告人(弟)が実姉を刺殺した事件に対して、裁判員裁判で検察官の16年求刑を上回る懲役20年を言い渡す判決が下された(大阪地裁2012年7月30日)。この判決では、「精神障害者の受け入れ体制がないことや社会秩序の維持」などが加重理由とされている。障害者への無理解と偏見が司法判断に持ち込まれたもので裁判員裁判のマイナス面でもある。上級審の大阪高裁では、「障害の影響を正当に評価しておらず不当に重い」として原判決を破棄し懲役14年を言い渡した。
また、裁判員裁判になってから、被害者1人の殺人でも死刑になった判決が増えているが、上級審では破棄され無期懲役になったケースも多い。量刑データベースを参考にした従来の量刑手法には賛否両論があり得る。基本的に裁判員の意見を尊重する傾向はみられるが、上級審で原判決を見直すケースも見受けられるた。初めて死刑を求刑した、「新橋ストーカー殺人事件」(2010年10月無期懲役-双方不控訴)。新制度初の死刑確定判決となった「横浜港バラバラ殺人事件」(2010年11月死刑-控訴取り下げ)。
事実認定に関して、死刑求刑事件で初の無罪判決を下した「鹿児島高齢夫婦殺害事件」(2010年12月)。初の全面無罪判決となった「成田チョコレート缶覚せい剤密輸事」(2010年68月)では、裁判員裁判で初の検察官控訴がなされ、高裁で1審の無罪判決を破棄したが、最高裁で再逆転無罪となっている(2012年2月)。
覚せい剤の密輸入は、いわゆる運び屋の事件で覚せい剤だと知らなかったという弁解を崩せるかどうかの問題で一般市民が判断するのは難しい。また、通り魔事件などでは必ず責任能力が問題となり、裁判員裁判では責任能力や精神鑑定の内容を判断するのは相当困難を伴う。市民参加という観点から新制度の意義は認められる一方で、誰のための裁判か?という点では疑義も残る。本来刑事裁判は被告人のためのものだが、裁判員に分かって貰うためになすべき審理が十分に尽くされないというのではいけない。今後は再犯率、黙秘権行使、取り調べの可視化、高い保釈率、長期化する裁判、量刑判断、検察審査会など検察制度も含めて、現行司法制度の長短が表出してくる。検察官が証拠のデータに手を加えるというおよそ考えられない事件があったために、検察官に対する信頼そのものが失われている。
以上


今月の二木会は出席者32名と大賑わいで、大変嬉しい限りでした。20代の若手から90代の大先輩までが集い、また久しぶりに長池さんもおいで下さり、とても賑やかな会になりました。
今年も関西桜友会の競馬観戦が、9月8日(日)に阪神競馬場にて開催されることが決定いたしました。参加ご希望の方は、幹事までお知らせ下さい。このホームページ内のContact us からのご連絡お待ちいたしております!
また、10月10日(木)には桜友会本部の月例会にて、畑中世話役が講演されます。霞会館にて18時〜20時です。このため、二木会は10月だけ、例外的に第三木曜日、10月17日(木)に開催されますので、お間違えのないようよろしくお願いいたします。
1.日時 2019年5月9日(木) 18時30分〜
2.テーマ 「日本画の愉しみ~明治の金メダリスト・大橋翠石をめぐって」
3.講師 村田 隆志氏 (平成18年 哲博士)
大阪国際大学 国際教養学部准教授
4.出席者 24名
講話の要旨
「芸術の価値」とは、鑑賞者が心を動かされるもの、つまり、心の振り幅を大きくする絵画や作品を創る芸術家が良いと言える。演者は、学習院大大学院で美術史を専攻し、特に水墨画で自然花風を描く松林桂月等の研究を深めた。相国寺の承天閣美術館や神戸新聞社の企画などで展覧会の監修も美術振興のため展開している。
大橋翠石(1865~1945)は、岐阜県大垣市に生まれ神戸市須磨区に移住した日本画家で、「虎の翠石」と言われ名高い。鐘淵紡績支配人の武藤山治や松方幸次郎ら、財界人の支援を受け、「阪神間の資産家で翠石の作品を持っていないのは恥」とまで言われた。翠石の画は「日本古画評価見立て便覧」(昭和5年)で、東の横山大観、西の竹内栖鳳と並ぶ3000円の画価にて珍重されていたが、神戸の博物館・美術館にはいまだ一点も所蔵されていない。
翠石は、内向的な性格で、神戸には結核の転地療養のために訪れていた。その反動として、強い虎の力にあやかりたいと、特に虎を画いた。円山応挙の虎を見て、独特の毛書き手法で虎を完成していった。そして、1900年(明治33年)のパリ万国博覧会にて「猛虎図」は、日本人で唯一の金牌を受賞した。また、晩年期は、リューマチを患い、一時期は左手で描いてもいる。20歳で夭折した息子の不幸も乗り越えるため、無欲恬淡に虎以外の動物画、観音像や山水の作品を手掛け、その作品は岐阜県美術館を始め全国で所蔵されている。
1927年、東郷平八郎や金子堅太郎らが発起人となって、上野で「百幅画会」が開かれたほか、明治・大正の両天皇には作品を献上している。最近では安倍首相がプーチン大統領に翠石の虎の掛け軸を贈った。2020年4月には、兵庫県立美術館で大橋翠石の画業を通覧する展覧会の企画を、現在監修者として担当している。
以上


講演中に村田先生がご自身所蔵の大橋翠石の作品をご持参下さり、ご披露してくださいました。実物を間近に観ることが出来、貴重な体験をさせていただきました。
また、当日は北河原会長のお誕生日で、会員皆でお祝いの乾杯をさせていただきました。
お久しぶりのコーナーでは、平成30年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を見事受賞された菅原真弓大阪市立大学教授(昭和11年哲博士卒)が、受賞理由の著者『月岡芳年伝~幕末明治のはざまに』を披露されました。
今回は北河原会長、大先輩の頴川様、東京からお越しの中高桜友会会長の沼田様、副会長の山崎様に昨年卒業したばかりの若手まで24名が参加して下さいました。
1.日時 2019年4月11日(木) 18時30分〜
2.テーマ 「カントの平和論と現代国際社会」
3.講師 遠藤 雅巳氏 (昭和56年 修政)
神戸国際大学 経済学部教授
4.出席者 27名
講演の要旨
2019年4月 カントの平和論と現代国際社会
『カント平和論』は、1795年にプロイセンの対仏単独講和で締
それらの条項は、一見理想主義的に見られるが、
また、政治体制は「共和制」が自由・法治・
「平和連合」の確定条項は、第一次世界大戦後に国際連盟、
1980年代、クリントン政権下で「ロジスティック回帰分析」
カントの「共和国」による平和政策は、集団安全保障体制、
以上


今月は、先月初めて参加してくれた卒業2年目に入ったばかりの若手を始め、お久しぶりにお越しの大先輩は初めて奥様とご一緒にご出席下さり、会社の先輩に連れてこられた若手女子や、また次回のご来訪をお約束して下さった先輩の初参加 もあり、大変賑わいました。
富永先輩から、今年の10月10日第二木曜日に、東京の本部の霞会館で行われる月例会にて、関西桜友会 世話人の畑中先輩が講演されるとの発表がありました。桜友会本部の二木会にも積極的に参加していただきたいので、関西桜友会の二木会を10月は1週間ずらして、10月17日の第三木曜日に開催させていただくことになりました。
1. 日時 2019年3月14日(木)
2. テーマ 「関西弁の謎を探る」
3. 講師 都染直也氏 (昭和56年 国文)
甲南大学 文学部日本語日本文学科 教授
4. 出席者 21名
講話の要旨
関西弁はすべて同じ高さ、高い音で発音することができる。東京弁は、アクセントが最初の音と次の音は高低が異なる(例えば、ニワ、カタチ、ナミダ)が、関西弁は平板的な高い音を続けることができる。一方で、同じヒが、中国語のように発音されることもある「比(第一声)」「火(第二声)」「火貸して(第三声)」「日(第四声)」。
関西の三都(京都、大阪、神戸)の『ことば』は違う。「書く」の敬語は、京都・大阪では「ハル」を使うが、神戸方言は「テヤ」になる。その打消しの接続もそれぞれ「ヘン」と「エン」になる。同じく、「東京」や「十」のアクセントや、「人がイテル」と「人がオル」と表現することも「京都・大阪」と神戸とでは異なっている。
伝統的な関西弁は、「音声、語彙、語法」などがテレビの影響で変遷し、若い世代ではほぼ消滅している。日本語方言は、東京式、京阪式、無アクセントに大別されるが、京阪式と呼ばれるアクセントは30年もすると絶滅することが予想される。
グロットグラム(地理年代言語図)で大阪~姫路間を確認すると、『買った』は低年層「カッタ」、中・高年層「コータ」、一方、中・高年の「カッタ」は『借りた』のため、「カッタ」が同音異義語となる。しかし、東京の『買った』の「カッタ」とはアクセントが異なり、いわば新しい方言が生まれたことになる。
中国、近畿、北陸西部において、『(バスが)来ない』をグロットグラムで見ると、「コン」「コラン」「コーヘン」「キエン」「キエン」「キーヘン」「キーヒン」「ケーヘン」「クレヘン」など日常的基本語形ではあるが、地域差、年代差が見られる。
関西弁の未来は、首都圏の影響を受けて三都の『ことば』の差異が小さくなるが、首都圏のことばも変化を続けながら広がりつづけている。
以上
今回は年度末ということで、大阪から出られることが決まった方がおられ、ご挨拶がありました。必ず来阪の機会を作り、遊びに来てくださるとお約束して下さいました。また、久しぶりにご参加の方がご婚約報告をされ、昨年大学を卒業したばかりの初々しい桜友会会員の方が来られ、大変盛り上がりました。


(1. 日時 2019年2月14日(木) 18:30〜20:40
2. テーマ 「見え難い未来?日本企業に必要なイノベーション創出を考える」
3 講師 村井啓一氏 (昭和46年院化)
学習院大学大学院卒業後、キャノン入社。複写機、プリンターの研究開発、その他多くの新規事業創出の失敗と成功に関わり、材料技術研究所長を務められる。定年後、技術、研究開発アドバイザーとして多くの企業向けに各地で講演をされておられる。
4. 出席者 27名
講演の要旨
日本企業に必要なイノベーション創出を考える
・戦後70年間、日本の企業社会は政府の護送船団方式のもと、電化社会の高 度成長を築き1985年には「ジャパン・アズ・No1 」として世界の先頭に立っ た。ところが、1990年のバブル崩壊後、最近では売上高営業利益率がアメリ カの平均8%に比べ4%と世界でも低く、全産業の国際競争力も北米企業の1 /3ま で落ちている。
・グローバル競争下では、①韓国・中国・台湾等のアジア企業と新興国に薄型テレビ、パソコン製品で価格競争により利益率が低下し、②横並び競争及びデフレから撤退を止むなくされ、③広い分野における事業の選択と集中が求められる。
・日本が競争力を回復するには、①特許で差異化されたイノベーションが必 要となる。②新しい時代変化の中で事業ドメインにシフトが起きている。サイ エンスマップ2016などに観ることができるように、医療・ライフサイエン ス分野や化学・新材料分野が近い将来の事業ドメインの中心になりつつある。 ③それらのイノベーション 技術を基に5G, AI&ICT活用、 IOTの普及、 第4 次産業革命への戦略が 必須である。
・日本企業は、サイエンスが個人・企業・社会・国家・地球・宇宙的ニーズ を解決できるように、R&D戦略を創出する人材と組織風土マネジメントを育 成する長期創業型事業を前提とすべきである。
本年から二木会の幹事が新しいメンバーに変わり、若手5人(自称)で引き継がせていただき、皆さまの前でご挨拶させていただきました。この日は、ちょうどバレンタインデーでしたので、女性幹事3人から気持ちばかりのチョコレートを皆さまにプレゼントさせていただきました。さらに、本当に若い平成20年代卒の方がお二人初めて来てくださり、嬉しい一年のスタートとなりました。


平成30年度 評議員会・総会、並びに平成31年度 新年会を下記の通り開催致しました。
1. 開催日時
平成31年 1月19日(土)16時30分〜20時40分
2. 会場
帝国ホテル大阪 5階 八重の間
3. 平成30年度 評議員会・総会
活動報告、決算・監査報告と承認が滞りなく行われました。
4. 新春講話
株式会社虎屋 代表取締役社長 黒川光博様(昭和41年大法)をお招きし、「虎屋の500年 〜大切なのは今〜」と題したお話を賜わりました。
5. 平成31年度 新年会
畑中世話人による進行の元、北河原関西桜友会会長、学習院院長 内藤政武様、桜友会会長 東園基政様によるご挨拶の後、学習院耀専務理事のご発声により100名を超える出席者の皆様が乾杯され、賑やかな会食が始まりました。その後、和やかな雰囲気の中、学習院OB ブルーグラスバンド「The Old Salts」の演奏、お楽しみ抽選会を20代の若手から80代の先輩方までが和気あいあいと楽しまれました。
株式会社虎屋 代表取締役社長 黒川光博様による新春講話

学習院OBブルーグラスバンド「The Old Salts」による演奏

平成30年12月度の二木会を次の通り開催致しました。
1.日時 平成30年12月13日(木) 18時30分~20時40分
2.テーマ 「論語を読む」
3.講師 阿波田時彦 氏(昭和38年大経済卒)
早稲田大学大学院経済研究科修士課程修了 学習院大学経済学部助手、出版社を経て、現在、フリーのライター。
(ペンネーム:宇田川 一彦 氏)
4.出席者 26名
講演の要旨
「孔子」は紀元前551年生まれ中国の哲学者で、「論語」は弟子たちが教養や道徳に関する孔子の論評を記録したもの。20編、500章から成る。「論語」は、江戸時代に朱子学として伊藤仁斎や荻生徂徠によって研究された。
講師は、小中高生から「論語」に浸り、お気に入りの論語をいくつか紹介された。①<・・割不正不食・・>「孔子は割目が正しからざれば、食らわず」②<・・君子以文繪友、以友輔仁・・>「君子は文をもって友と会し、友をもって仁を輔く」③<子白、未之思也、夫何遠之有哉・・>「先生は言われた。真実恋をしているなら家の遠さなど気にならないと。」④<・・子在川上白、逝者如斯夫、不舎昼夜・・>「先生は川のほとりで言われた。過ぎ去るものは川の水のように、昼も夜も、一刻も止まらず過ぎ去る。」⑤<・・子白、徳不孤、必有鄰・・>「道徳は孤独であるはずがない。きっと同類を周辺に持っている。」
また、講師の独協高校時代の同級生で落語家の古今亭志ん朝氏の落語「厩焼けたり」や、講談の題材になっている「高田馬場(院内の血洗の池?)の仇討ち」にも論語からの引用が見受けられる。
日本文学者では、漱石・志賀直哉・谷崎などが論語を愛した。「論語本」として英文では、”Confucius The Analects PENGUIN CLASSICS 2014”を、日本語では、貝塚茂樹や吉川幸次郎の文献を推薦する。旅のついでには、「孔子廟」や論語の聖地とされる湯島聖堂、足利学校、庄内藩校致道館などなど日本の10か所を訪ねていただきたい。
(文 新道正雄 講師加筆)
学習院大学構内にある輔仁会館名は、前述の<・・君子以文繪友、以友輔仁・・>「君子は文をもって友と会し、友をもって仁を輔く」(紳士は文化の生活によって仲間を集め、集まった仲間によって、それぞれの人道を増進する。論語・顔淵第十二―24章)に由来するとの解説であった。
(文 木口久喜)

佐々木宏氏(昭和45大経済 写真左)から講師へ記念品の贈呈

会の終盤に全員で院歌を斉唱し、平成30年を締め括った。
関西桜友会秋季親睦ゴルフコンペを下記の通り開催しました。
1.開催日 平成30年11月15日(木)
2.会場 よみうりカントリークラブ(西宮市)
3.競技方法 ダブルペリア方式
4.参加人数 16名
盟友校・成蹊大学から4名の他、和歌山地区の会員にも参加いただき、ゴルフの腕前を競いました。
結果は次の通りです。(敬称略)
【優勝】 吉川千里(昭56経営)
【準優勝】 塩路眞晤(昭45政治)
【第3位】 寺西良夫(昭31政治)
【ベストグロス】塩路眞晤(昭45政治) 82ストローク

天候にも恵まれ意気揚々とスタート

寺西良夫ゴルフ会会長から吉川千里氏へ優勝賞品の贈呈

表彰式、懇親会後に全員で。
平成30年11月度の二木会を次の通り開催致しました。
1.日時 平成30年11月8日(木) 18時30分~20時40分
2.テーマ 「デンマーク留学記とクリスマスオーナメント制作」
3.講師 近藤佳代氏(平成10年大文英卒)
在学中にデンマーク政府奨学金留学生として短期留学。
卒業後、デンマーク・スカルス手工芸学校に留学し、帰国後は作品展や教室を開催し、手工芸の魅力を伝えている。
「デンマークに昔から伝わる刺繍のある小箱」の著者。
4.出席者 29名
(講演の要旨)
大学在学中に通っていた英語学校の第2外国語で、デンマーク語に興味を持ち、
留学してからは手工芸に興味を持った。
現在は松屋銀座等で手工芸の教室を開催。
また手芸雑誌等で作品を紹介している。
デンマークは九州ほどの面積で山がなく自転車王国と言われる。
人口は578万人で世界でも有数の福祉国家である。
ロイヤルコペンハーゲンの陶磁器やレゴブロックが有名。
観光ではバイキングの博物館などがある。
料理「スモーブロー」はサーモン、エビ、肉などを乗せたオープンサンド。
「フレスケスタイ」はクリスマス料理の定番で、
皮付き豚肉のローストに紫キャベツの煮込みとジャガイモを付け合わせる。
その他、デニッシュ(クロワッサン生地のパン)やベリーのケーキもおいしい。
オーフス大学のサマーコース(3週間)を契機に、1998年10月から
手工芸を学ぶためスカルス手工芸学校へ1年2か月留学した。
全寮制(一部通学)で機織り、洋裁、刺繍、革工芸、小箱制作等を学ぶ。
機織りではランチョンマット、マフラー、ブランケットなどを制作。
刺繍は日々の生活の中からモチーフを見つけ、それに合わせたステッチで制作。
時にはワイヤ、綿を使用しながら立体的に表現することもある。
(文 新道正雄、講師加筆)

講演の後半にデンマークならではの「紙で作るクリスマスオーナメント」を制作。

井元俊秀氏(昭和35年大政治)から近藤佳代氏へ記念品の贈呈
平成30年10月度の二木会を次の通り開催致しました。
1.日時 平成30年10月11日(木) 18時30分~20時40分
2.テーマ 「旧制高校とパブリックスクール」
3.講師 安西敏三氏(昭和47年大法政卒)
慶應義塾大学大学院法学研究科にて法学博士号を取得。
甲南大学教授(専門は日本政治思想史)
昨年春より甲南大学名誉教授
4.出席者 25名
(講演の要旨)
旧制高等学校とは、帝国大学に入るためのエリート養成学校であった。第一(東京)から第八(名古屋)までの所謂ナンバースクールと呼ばれた3年制の高校に加えて大正7年の改正高等学校令で公私立も設立可能な7年制高等学校が創立され、官立の東京や公立の浪速、富山、府立に加えて私立の甲南、武蔵、成蹊、成城が設立され、大阪や姫路などの官立の3年制も各地に設けられ、所謂ネームスクールと呼ばれた。学習院も、宮内省所管ながらこの時に他の高等学校と同様となり、8年制ながら7年制を本体とする官立の高等学校の一つと扱われた。旧制高校生は、当時、同年代男子の0.54%、多い年でも0.97%にしか過ぎなかった。
旧制高校はイギリスのパブリックスクールに準えられ、高校によってはそれに範を求めた。その教育は、ウィンストン・チャーチル2世によれば「これ以上の辛苦・屈辱・恐怖はないと確信させて人生に備えさせる学校」として位置づけられていた。寄宿制、下級生への監督制、古典語(ギリシア・ローマの文学、哲学、歴史)修得、宗教学、集団スポーツの奨励などに徹していた。
学習院でも西洋古典や教養が重視されたかもしれないが、履修科目としては他の高校と同様、英・独・仏の語学がギリシャ・ラテン語に代わるものであった。政治・軍への関心は乃木希典の教育に代表されるように、明治期の高校に顕著にみられたが、大正期にはむしろ白樺派に見られるような個性を重んじる教養主義に移行し、安部能成の説く人格主義が広く行きわたることになる。
パブリックスクールが重視した団体スポーツは人格形成のための徳育として旧制高校でも生かされた。旧制高等学校の生活は、東洋豪傑風文化から西洋風文化に変遷していった。西洋流の知識・教養・人格主義が儒学の説く道徳的修養に入れ替わったのである。旧制高等学校で学ぶ知的教養教育は、帝国大学での実学主義教育を経て、社会に出ると卒業現象を見るに至り、教養は単なるアクセサリー化し、時代や社会に対する警鐘の糧に成り得たかは疑問である。教養主義的人格の維持は社会では持続しなかったのが一般的であったのである。
福沢諭吉の手になるものかは明らかではないが、英国のパブリックスクールを経てオックスフォードやケンブリッジの学寮での会食や個人指導を伴う紳士養成教育システムは、確かに高等教育卒業時における学力において米独仏、あるいは日本に比して劣るといえども、卒業後も高尚な気風(ノーブルフィーリング)を培うべく生涯に亘って学び続ける素地を提供しているとのことである。「人と交わるのはこのフィーリングを養成するにあり」が福沢の考えである。中でも学生との会食が持つ徳育を含む教育的効果は旧制の甲南や成蹊に見られ、甲南や一高の校長、さらには学習院の旧制時教授経験を持ち新制時には顧問ともなった天野貞祐が着眼することになり、天野が第3次吉田茂内閣の文部大臣の時に決まった日本の教育における小中学校の給食制度を設ける契機ともなった。
(文 新道正雄 講師加筆)
講演開始前の会話の中で、安西講師から学生時代の所属ゼミについて質問を受け、川北洋太郎先生の憲法ゼミと返答したところ、安西講師は、川北先生の外書購読を受けられたとのことであった。「カール・シュミット(ドイツの法学者で、川北先生が講義の中でよく引用されていた)ですか?」とお聞きしたところ、ドイツ語で原書を読まれたとのこと。安西講師は昭和47年3月卒業、私は同年4月入学で在学期間に重複はないが、同じ恩師に学んだという共通点があることで急に親近感が増し、恩師が引き合わせてくれたご縁のようなものを感じた。
(文 木口久喜)

ご講演中の安西敏三氏

本年5月度の講師・吉村典久氏(大阪市立大学大学院教授・経営学博士 右から2人目)から安西敏三氏へ記念品の贈呈。
本年7月度の講師・河村敏介氏(元住友重機械工業・専務執行役員・法学博士 右)も加わり博士3人が揃った。