(1. 日時 2019年2月14日(木) 18:30〜20:40
2. テーマ 「見え難い未来?日本企業に必要なイノベーション創出を考える」
3 講師 村井啓一氏 (昭和46年院化)
学習院大学大学院卒業後、キャノン入社。複写機、プリンターの研究開発、その他多くの新規事業創出の失敗と成功に関わり、材料技術研究所長を務められる。定年後、技術、研究開発アドバイザーとして多くの企業向けに各地で講演をされておられる。
4. 出席者 27名
講演の要旨
日本企業に必要なイノベーション創出を考える
・戦後70年間、日本の企業社会は政府の護送船団方式のもと、電化社会の高 度成長を築き1985年には「ジャパン・アズ・No1 」として世界の先頭に立っ た。ところが、1990年のバブル崩壊後、最近では売上高営業利益率がアメリ カの平均8%に比べ4%と世界でも低く、全産業の国際競争力も北米企業の1 /3ま で落ちている。
・グローバル競争下では、①韓国・中国・台湾等のアジア企業と新興国に薄型テレビ、パソコン製品で価格競争により利益率が低下し、②横並び競争及びデフレから撤退を止むなくされ、③広い分野における事業の選択と集中が求められる。
・日本が競争力を回復するには、①特許で差異化されたイノベーションが必 要となる。②新しい時代変化の中で事業ドメインにシフトが起きている。サイ エンスマップ2016などに観ることができるように、医療・ライフサイエン ス分野や化学・新材料分野が近い将来の事業ドメインの中心になりつつある。 ③それらのイノベーション 技術を基に5G, AI&ICT活用、 IOTの普及、 第4 次産業革命への戦略が 必須である。
・日本企業は、サイエンスが個人・企業・社会・国家・地球・宇宙的ニーズ を解決できるように、R&D戦略を創出する人材と組織風土マネジメントを育 成する長期創業型事業を前提とすべきである。
本年から二木会の幹事が新しいメンバーに変わり、若手5人(自称)で引き継がせていただき、皆さまの前でご挨拶させていただきました。この日は、ちょうどバレンタインデーでしたので、女性幹事3人から気持ちばかりのチョコレートを皆さまにプレゼントさせていただきました。さらに、本当に若い平成20年代卒の方がお二人初めて来てくださり、嬉しい一年のスタートとなりました。