平成30年6月度の二木会を次の通り開催しましたので報告致します。
1.日時 平成30年6月14日(木) 18時30分~20時40分
2.テーマ 「日本寺の話」
3.講師 北河原公敬氏(昭和37年高等科卒) 関西桜友会会長、東大寺第220世別当、印度山日本寺竺主
4.出席者 35名
(講演の要旨)
インドは、仏教発祥の地でありながら、13世紀のイスラム侵入により仏教徒が激減した(2001年の国勢調査では、ヒンドゥー教徒が81%を占め、仏教徒は800万人で0.8%)。第2次大戦後、ネール首相は「釈尊ご成道の聖地ブッダガヤに国際社会を建設し、数次の世界戦争を経験してきた人類の末永い国際融和と平和の拠点としよう」とするプロジェクトを策定し、みずから率先して各国に呼びかけて廻った。
その仏教八大聖地のブッダガヤ遺跡に、「印度山日本寺」を日本仏教界が創設し、今年開山45周年を迎えた。本堂は、1973年にブッダガヤで6番目の外国寺院として落成した。その運営・維持は宗派を超えて「(財)国際仏教興隆協会」が組織され、諸宗派の若い日本の僧侶が現地スタッフと共に日夜お勤めをしています。北河原関西桜友会会長は、2016年7月に第6代目の日本寺竺主に就任されました。
この日本寺では、30人の現地スタッフとともに社会福祉事業も推進しています。①ブッダガヤ近隣のインド人に、光明施療院が医療・投薬・外来診療を行っています。 ②菩提樹学園は、1977年の開園以来、地元の貧困家庭の子供(定員200人)を対象にした、給食付きの無料教育施設活動をしています。 ③施療院内の資料室は、基幹図書館として蔵書を公開中です。他にも、旅行困難者に対するサポート活動も行っています。
協会としては、現地日本寺における、①駐在僧の募集、②護持会員の募集、③医療福祉事業への支援等の活動サポートを協力要請しています。
(文 新道正雄)
講演中の北河原会長
三枝名誉会長(左)から北河原会長へ記念品の贈呈
平成5年卒業会員のリードで院歌を斉唱