関西桜友会 平成29年度 新年会開催報告

平成28年度 評議員会・総会、並びに平成29年度 新年会を下記の通り開催致しました。 

1.開催日時
平成29年1月14日(土)16時30分~20時40分 

2.会場
帝国ホテル大阪  5階  八重の間

3.平成28年度 評議員会・総会 (16:30~)
活動報告、決算・監査報告の後、役員候補者推薦委員の承認、新任副世話人の紹介が行われました。

4.新春講和(17:45~)
青蓮院門跡門主・東伏見慈晃様(昭36高・京滋桜友会会長)をお招きし、新春講話を賜りました。

  ご講話中の東伏見慈晃様

 仏教の目指すところをお話し頂きました。
人は苦しみの中にいる。どうしたら安らかな心になれるか。そのためには、
1)「自分が自分が」の我を捨てる。
  「あなたが、あなたが」の気持ちが大事。 相手が何を求めているのか、とことん考えるところに救いがある。
2)慈悲の心
  慈:自分の一番大切な物を人に与える。与えることにより、ご利益がある。
  悲:人の悲しみ、苦しみを自分のことのようにとらえる。
3)諸行無常
  一切のものは刻々変化している。人の置かれた環境も常に変化する。
  過去にこだわらず、今を いかに一生懸命に生きるかを考える。

5.平成29年度 新年会(18:30~20:40)
内藤学習院院長、東園桜友会会長、岩浅学習院常務理事、東伏見様ご夫妻、伊勢神宮大宮司・鷹司様ご夫妻を来賓としてお迎えし、総勢約90名 が参加する華やかな 大宴会となりました。

 北河原会長(昭37高)より年頭のご挨拶。
「本年7月8日(土)、帝国ホテル大阪にて学習院公開講演会開催を予定。詳細が決まり次第ご案内しますのでご協力を。」

 学習院院長・内藤政武様(昭35政経)より年頭のご挨拶
「勢いのある学習院を目指す。昨年は、受験者数が対前年152%と大幅に増加。全国600私学で伸び率トップ。中でも新設の国際社会科学部は約12倍の競争率。補欠に順番が回ってこない。合格者のレベルが高くなってきている。今年の出願状況も順調に推移。地方受験可能な体制の検討をも進め、受験者・入学者の地域的拡大を目指したい。

 

桜友会会長・東園基政様(昭36物理)より年頭のご挨拶。
「関東圏の大学から全国規模の大学を目指す。就職も好調。益々勢いをつけたい。」

伊勢神宮大宮司・鷹司尚武様(昭39高)のご発声により全員で乾杯。
鷹司様は、昨年の伊勢志摩サミットの際、伊勢神宮を訪れたオバマ米国大統領(当時)をはじめ各国首脳を接遇されました。

一昨年、母校の法学部特別客員教授に就任されたジャーナリストの岩田公雄様(昭49法)がテレビ出演後に駆け付けて下さいました。

楽しい抽選会で盛り上がる会場内。
また、今年度前期の二木会講師の皆様を壇上でご紹介させて頂きました。

         

 桶谷康二様のリードにより全員で院歌を斉唱。

若手会員は壇上へ。会は最高潮に。

特筆すべきは、伊勢神宮大宮司、青蓮院門跡門主、東大寺長老という日本の神道・仏教界の最高位に就かれている皆様が一堂に会するという、学習院でしか実現できない誠に意義深い新年会となりました。
帝国ホテル社長・定保英弥様(昭59経)を始め、社員の皆様のおもてなしの心(Imperial hospitality) に対し厚く御礼申し上げます。 
ある会員から、「学習院で学ばせて頂けたことに改めて感謝致しました。来年も是非参加させて頂きたいと思いました。」とのメールを頂きました。
(編集:木口久喜、写真:早川陽介) 

関西桜友会 平成28年12月度 二木会開催報告

平成28年12月度の二木会を次の通り開催しましたのでご報告致します。

1.日時        平成28年12月8日(木) 18時30分~20時40分

2.テーマ  「車社会の文化ー日本と外国」

3.講師    阿波田 時彦 氏(東京より)
(昭和38年経済卒 早稲田大学大学院経済研究科修士課程修了、学習院大学経済学部助手、出版社を経て、現在、フリーのライター ペンネーム:宇田川 一彦 氏)

4.出席者 21

講話の要旨 

<ご講演頂きました阿波田氏は、昨年12月の「世界の美術館めぐり」に引き続き2回目となります。幅広い分野で博識なフリーライターで、今回は日本及び外国の「車文化」についてお話し頂きました。> 

  まずは、【車は動く文化財です】。だから、「いい車に永く乗って、車社会を楽しむ」ことが、「車文化」を育てることになると思います。「文化財となりうるいい車」というのは、24人(車というものは、5人以上乗るものではありません)。

  いい車の条件は、1)クーペ型またはセダン型・4ドアのクーペもあり、(4人乗りであれば可)、2)(見た目の)デザインよし、3)乗ってドライビングセフティー充実、高速持続運転(道路が許せば、時速200㎞~)で500マイル(約800㎞)を1日で車旅しても耐える車、4)長年(飽きないデザイン・エンジン機関の長持ち)乗れることなどが条件です。燃費は関係ありません。今の車(特にいい車の外国産と日本車の極一部)は、そこそこすべて燃費がいいですから・・・。燃費リッターあたり数キロいいからと、HV(ハイブリット)やPHV(プラグインハイブリッドは日本では100V壁で普及せず)は、あまり「いい車」の代名詞とはならないと思います。積んだ重いバッテリーがダメになり、道路税や重量税が高くなり・・。日本車のほとんどの車は、エコカー(HV含む)、ワンボックス、ミニカー(軽自動車)だけの売れる車だけを生産する車世界になっています。

  そこで、世界の主な自動車メーカー・グループは、独でVWDaimlerBMW社の3グループ、仏ルノー社グループ、米伊のFCA(ファイアット・クライスラー自動車)グループ、日本のトヨタ社グループ、韓国のHyundai-G、アメリカ・GM社グループ、インドのTata グループ(Land Rover社・Jaguar社を傘下)、中国のGeely吉利社グループ(Volvo社を傘下)、マレーシアのPROTON社グループ(Lotus社を傘下)、あと単独社として日本のホンダ社、光岡自動車(エンジンは、ルノー・日産)、マツダ社、英国のAston Martin Lagonda社などがあります。中でも注目は独の3グループ、FCAと英国のメーカーです。

  「いい車」を永く乗る(車文化を発展)には、その「環境」整備の問題もあります。 

ハードの面でいえば、まず『道路』です。日本の高速道路の異常な高額なこと。これは欧米諸国のようにfreewayにすべきです。(ドイツのアウトバーンは乗用車タダ。仏の高速道路も安いです。キロ当たりの料金で言えば約6分の1の感じ。米はFREE 、(ただ一部の高速では料金がかかりますが安い)です。中国・韓国も安いです。どこの国も移動手段としては、車が一番安いが、日本は一番高いです。

  ついでに、諸外国の一般・高速道路とも、照明がありません日本と比べると暗く感じます。韓国や中国の高速道は、いざとなれば滑走路に変身し、照明代がかかりません。翻って、日本の高速道の照明器具をすべてLEDにするには莫大な費用が・・。日本の高速道は災害緊急用でも不都合を生じます。 

  日本の一般道では、まず多い、高さもまちまちな標識を整理することが急務です。来るべき(小生は来ない方に与しますが)完全自動運転車(誰が乗りたいと思うのか疑問)の時代にも、この標識の高さ大きさの統一は、必須です。じゃないと車載のカメラなどセンサーが認知できませんから。もう仏独の国では高速道では速度標識等の統一を取っています。 

  ソフト面で「いい車」保有の最大のネックは、車維持管理費用の掛かりすぎがあります。自動車税、高い。強制保険、任意保険、ガソリンを入れると揮発油税、地方揮発油税(消費税付き・二重課税)など、車にかかる税金は8税、消費税と地方消費税で10税、間接的に石油石炭税、関税、各種贈与税、固定資産税と14税あります。 

  最後に、いい車に長く乗るために、ドイツ、現在はイギリス、スイスも取り入れているHistoric NumberHナンバー)制(製造から30年以上経った車の道路税を免除する制度)を日本も取り入れるべきです。ドイツなどは、シーズンナンバーで、保険料・道路税等も安くするシステムです。というと、日本にも、いや東京都にはHナンバー制があったのです。すなわち1945年以前の車の取得税と自動車税を減免する、というのですが・・???。

(文:阿波田時彦氏)

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東京から金次哲生氏、名古屋から小島太氏もご出席。

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上中啓五郎氏から講師・阿波田時彦氏(右側)へ記念品の贈呈

関西桜友会 平成28年11月度 二木会開催報告

平成28年11月度の二木会を次の通り開催しましたのでご報告致します。

1.日時        平成28年11月10日(木) 18時30分~20時40分

2.テーマ  「日本経済の行方」

3.講師    跡田直澄氏 大阪大学博士(経済学)小泉内閣時、竹中平蔵氏と共に政権の経済ブレーンを務める
(昭和51年経済卒 慶応義塾大学教授、大阪大学教授を経て、現在、嘉悦大学ビジネス創造学部特任教授)

.出席者 24名

講演の要旨 

ご講演頂いた跡田教授は、3年前に引き続き3回目となります。今回は日本経済の行方を考慮すべき点として、先ず海外要因を見ます。高い成長率を達成してきた中国も2010年から79%に落ち込んでいるが、公表値の半分が実態ではないか?アメリカも栄光の過去から1970年以降は4%以下の停滞を続けてきた。まもなくFRBが金利を引き上げれば、金利差により日本は円安に進む。次期大統領となったトランプ氏も金利引き上げをサポートしている。また、予想外の結果になったイギリスのEU離脱は、今後交渉を重ねていくので明確な離脱にはならない。その他、インドの人口増は潜在的な成長を促すが、ロシアは原油と天然ガスの資源外交がその成長のカギとなる。

そこで、日本の実質経済をみればアメリカと同様、1980年の4%から90年以降は1%からマイナスの間をさまよっている。高度成長は20年しか続かない。製造業が海外進出し、賃金の安い国などで生産するため経済成長は低下する。例えば、アメリカの自動車産業は海外の工場で、日本のトヨタでも半分は海外生産である。消費をもたらす賃金には投資がキーとなる。円安の為替なら投資が増え、雇用を増加させる。政策的には、経済理論の「フィリップス曲線」が示すように日銀は物価を2%よりも上げることで雇用を増やせる。失業率を3%以下にするなら物価を0%より高く誘導すべき。また、アメリカで起きている格差社会は移民がホワイトカラーの低所得化を招いている。トランプ氏は、国内生産、保護貿易へ戻り、アメリカ人雇用と国内経済を向上させる政策を取るだろう。

本論である今後の日本経済を検証する。

(1)日銀の景気異次元政策・・・国債を発行して貨幣を市場にばらまく。マイナス金利による日銀への追加的預金の削減。金融業界への補助金縮減をねらう。

(2)雇用対策・・・往年の終身雇用制度が崩壊している。雇用増大のためには、物価が上がり通貨量が増え円安が起こることが好ましい。

(3)財政投資・・・公共投資は物流をも活性化するので政府が6兆円投資をすれば地方も加わるので日本全体で20兆円の投資増となる。子育て世代や高齢者への給付金も適切である。ただ、財政の健全化からすると、赤字増大が財政危機を来すものだが、そのような事象には陥らない。日本の国債は安全で日本人が保有しているので1,000兆円の赤字でも、国債を連結対象にすると純資産として実質450兆円くらいの規模となる。

(4)成長戦略・・・規制緩和を進めるため、農協の改革とインバウンドの民泊実施も必要になる。また、GDP15兆円の付加価値み出すためには、特に団塊の世代における健康、レジャー産業等での消費支出を促進するため鉄道、飛行機の運賃や通信、電波の料金の大幅引き下げが望まれる。

(5)東京五輪・・・大胆に行政投資を2530%増やせば1兆円の経済効果は可能。

(6)格差是正・・・本来世代で比較すべきもの。年齢別では団塊世代の不平等化が進展しているが、以前の世代と変わらない今後は、制度維持のため物価が上がらなくても年金の2割カット、それを補うためにも高齢の生活保護世帯の働く場所を確保することが肝要となる。

(7)21世紀の目標・・・2%の経済成長を目指す。人口減を外国人労働者で賄う。移民ではなく、510年の滞在型で労働力を補てんする。TPPは、トランプ氏の保護貿易主義に拘わらず、日本としては輸出効果を重視して締結すべき。 

(新道正雄 記)

 

今回の講演会は、トランプショックの翌日に当たり、実に時宜にかなったテーマでありました。

我が国の平成26年度末の資産・負債差額は520兆円の赤字であるが、地方公共団体(東京都は財源豊か)、日銀の分も加えるとほぼゼロとなる。財務省が叫ぶ財政の危機的状況とは、借金が多いだけであり、資産・負債バランスでみるとそれほどひどい状況ではないとのお話でした。

我が国の鉄道運賃は、北海道の一番採算の合わない路線の運賃を基礎にして算定されているため、新幹線をはじめ利用者の多い都市部を営業基盤とする鉄道会社はぼろ儲けをしている。

その運賃レベルを横にらみしながら設定されている航空運賃も諸外国と比べると割高になっている。

格安航空会社(LCC)の利用により訪日観光客が急増しインバウンド需要を拡大させたように、国内の鉄道・航空運賃が大幅に値下げされれば人の移動も更に活発になり消費支出増加にも結び付き経済活性化の大きな牽引力になるのではないかと思う。岩盤のように強固な諸規制にドリルの鋭い刃で穴を開けられるか? 

(木口久喜 記)

 


熱心に聴き入る受講者の皆さん。


 湯河大先輩から跡田教授へ記念品を贈呈
(湯河様からは10月末に薨去されました三笠宮崇仁親王殿下との思い出を
語って頂きました。)

関西桜友会 平成28年10月度 二木会開催報告

平成28年10月度の二木会を次の通り開催しましたのでご報告致します。

1.日時        平成28年10月13日(木) 18時30分~20時40分

2.テーマ  「ロータリーってなに?」

3.講師    栗正久美氏 (平成5年独文科卒  国際ロータリー第2660地区 ガバナー事務所 事務局長)

4.出席者 27名

 

講演の要旨  

ご講演いただいた栗正さんは、「国際ロータリー(”RI”2660地区」の事務局長を務めておられます。大阪北部地域の2660地区ガバナー事務所でお仕事をされて11年目になります。
関西桜友会の会長である北河原公敬様(昭37高)は、2014年度から2年間、京都・奈良・滋賀・福井地域(2650地区)のガバナーを務められました。また、富永様(昭45経済)現在2660地区のガバナー補佐として当ロータリークラブの要職につかれています。
国際ロータリーは1905年にアメリカのシカゴを拠点として設立されました。現在
は世界200以上の国と地域に120万人の会員がいます。
奉仕精神・活動に徹し、職業人の倫理水準を高め、世界の会員を通じて国際間の親善と平和を推進することを目的としています。
日本では、
1920年(大正10年)に三井信託株式会社を創立した米山梅吉氏を初代会長として東京ロータリークラブが設立されました。現在、34地区に分かれ、クラブ数 2,274、会員数 88,862人(20167月末現在)で構成されています。
奉仕活動の一例として、
被災地支援(最近では、熊本県益城町など)、公開シンポジウム、奨学金支出(海外からの留学生への奨学金)、ポリオの撲滅支援(ビルゲイツ氏もビル&メリンダ財団を通じて多額の寄付)、パキスタンでの母子の健康ケア体制支援等を紹介されました。
会員には四つのテスト(言行)による行動基準が求められます。①真実かどうか、②みんなに公平か、③好意と友情を深めるか、④みんなのためになるか。

(記 新道正雄)


講演に聴き入る参加者の皆さん

 
北河原会長から講師の栗正久美氏に記念品を贈呈

関西桜友会 阪神競馬特別観戦の会開催報告

阪神競馬特別観戦の会を次の通り開催しましたのでご報告致します。

1.開催日時 平成28年9月10日(土)10時30分~16時30分

2.開催場所 阪神競馬場  特別来賓室「桜」にて

3.参加人数 43名

 

台風一過、初秋の晴天に恵まれ絶好の競馬日和のもと、阪神競馬場(宝塚市)にて2年ぶりに(昨年は京都競馬場にて開催)特別観戦の会を実施致しました。

今回は、関西常磐会の皆さまの他、女性の参加者が多く華やいだ雰囲気の中で競馬観戦を楽しんで頂きました。

また、レースの合間に、幹事から出席者全員の紹介を行い、各自のワンフレーズスピーチにより、競馬観戦に加えて、ご家族を含め会員相互の親睦を深められる集いとなりました。

本観戦実現にご尽力賜りました今野雄三先輩(昭44大法法 元日本中央競馬会理事)も東京から駆け付けられ、各テーブルを巡回しながら競馬ストーリーを語って頂きました。

場内最高の眺望と広さの特別来賓室(室名も院の印に符合)にてセレブな競馬観戦・会員間交流が出来たことで、参加者からは、「次回は同期の友人も誘って参加したい。」との声が届いております。

Beginner’s luck かもしれませんが、今回の馬券購入額と払戻額を比較すると、宝くじを購入するよりはるかに的中率が高いように感じました。

 

会場の風景

今野先輩と関西常磐会の皆さま

湯河大先輩を囲んで

(編集人:木口久喜)

 

関西桜友会 平成28年7月度 二木会開催報告

平成28年7月度の二木会を次の通り開催しましたのでご報告致します。

1.日時        平成28年7月14日(木) 18時30分~20時40分

2.テーマ  「地域住民の健康度向上と市町村の医療費抑制を目指して」
(副題 : 医療費と介護費を少なくする健康法)

3.講師    村上路一氏 (昭和41年物理学科卒
関西学院大学 経営戦略研究科講師、元住友電気工業・経営企画部長)

4.出席者 21名

 

 講話の要旨

 地域で血管年齢、BMIなどを計測する機器を用いて、市町村の医療費・介護費などを抑制するため健康キャラバンを実施する地方創生事業の内容を解説頂きました。

 主に、コンピュター測定機器を駆使して、厚労省関係の健康増進・医療課及び保健センター、医師会・薬剤師会、文科省関係のスポーツクラブ及び教育委員会、農水省系のJAなどと協業して健康リテラシーを公民館や自治会館などで展開している。

 特に、特定健康診査(通称:メタボ健診)、予防・検診・健康台帳を重視する農村医療、特定保健指導、がん検診、糖尿病・認知症検査、成人病の重症化と予備世代の予防、生活習慣病の未病寿命伸長、その他の健康指導(痩せ、筋肉量、運動習慣、食生活)などの拡大と向上を促進させる解決策を提供する事業を推進。

 健康キャラバンは、地方自治体の健康増進課や保険センターの要請を受け、例えば医師会や薬剤師会と一緒に、地域の保健センター、生協、包括支援センター、商業施設、総合スポーツクラブにおいて、体組成計・貧血計・血管年齢計などを測定し、その結果を協力または派遣する保健士や栄養士により個別に食生活・運動習慣を指導してもらう仕組みの事業体です。

 とりわけ、炭水化物(糖質+食物繊維)、アルブミンを含むタンパク質の摂取やインターバル速歩、大股・早歩きなど有効な健康アドバイスを頂きました。増大化する医療費や介護費を健康キャラバンで抑制し、その財源でさらなる健診受診率アップを図ることにより効果的な抑制率を実現できる投資です。また、このシステムを実践すれば産業、自治体、コミュニティーの「人づくり」、「仕事づくり」にも貢献できる地域エコシステムを創生するものです。

(新道 記)

 

 我が国の国民医療費は年間40兆円(人口一人当たりで30万円強)を超え、毎年3%の率で増加し、また、国民介護費は10兆円を超え、毎年7%の率で増加している。痩せの人で要介護度が高くなる傾向にあり、介護費抑制のためには痩せ対策が必要となる。 

 講師の調査によれば、奈良県内の大学生の筋肉が落ちており、その要因は、スマホにお金がかかるために昼食をとらない学生が多いとの事実には驚いた。

 また、痩せた女性が増加し、その結果、赤ちゃんの低体重児が増加傾向にあり、母親の健康状態が次世代にまで影響するとのことであった。(先進国の中で日本が最も低体重児の生まれる確率が高く、成人病胎児発症説に繋がる。)

痩せの人は筋肉がないため要介護度が高く、介護費用も上昇傾向にある。
・痩せは筋肉量が少ないため体温が低く免疫力が少ないため平均寿命が短い。
・痩せの人は筋肉がないため転倒しやすく、骨密度が低いため骨折し、寝たきりになる確率が高い。

 従って、年をとっても運動により筋肉をつけることが大事であるが、その方法として間違った健康習慣を続けている人が多いので、健康アドバイスが必要となる。

(勘違い・間違い・誤解の例)
・毎日1万歩以上歩く、あるいは犬と1時間以上散歩しているから大丈夫。
・内蔵脂肪が多いため油物を避けているが、牛乳やヨーグルトは多量に摂る。
・痩せているのに、健康に悪いと野菜を主体にして肉や蛋白質を取らない。

普通速度の散歩1時間や犬との散歩は、最高・最低血圧、悪玉コレステロール、体重・体脂肪を下げる効果はあるが、持久力、脚筋力アップの効果は少ない。

持久力や脚筋力を向上させるには「インターバル速歩」を行うと効果がある。

(第1段階)
普通歩き3分、次に大股早歩きを3分、これを5回以上繰り返し30分~1時間歩く。

(第2段階)
大股で早歩きを3分してもハアハアしなくなったら普通歩きの時間を減らし大股早歩きの時間を伸ばす。

(第3段階)
大股早歩きの時間を20~30分間続ける。

 大股(太ももに筋肉がつく)、早歩き(心肺機能強化)を20~30分間続けると3~4千歩に相当し、その他、日常活動での歩きを加算すると1日1万歩程度になる。

運動によりグリコーゲンを消費し痛んだ筋肉組織を補強・増強するため、30分以内に牛乳を飲むこと。

(内蔵脂肪が適正以下の方)
ウォーキングの後、30分以内に牛乳を飲み蛋白質を補給する。

(内蔵脂肪が境界以上の12までの方))
ウォーキングの後、30分以内に低脂肪牛乳か豆乳を飲む。

(内蔵脂肪が13以上か肥満の方)
牛乳や豆乳ではなく水を飲む。
 

 また、内臓脂肪を減らすにはゴルフのスイングのような回転運動を連続して行うとか、毎日100~200回の足上げを行うと、足に筋肉がつきひざの痛みが和らぐとのアドバイスを頂いた。

先ずは、出来る内容から始めてみられては如何でしょうか。

  (木口 記)

 


熱心に聴き入る会員の皆さん


藤森大先輩が「90才で現役ドクターの健康法」をご紹介。
1.規則正しい生活が大事。(毎朝決まった時間に起き、8時から診察開始。)
2.三度の食事をきちっととり、美味しいと思う。
3.美しいものを見たら、美しいと感動する。
普段の生活を正せば医療費に対する税負担も削減できる、とのお話でした。


北河原会長から村上氏(写真右側)へ記念品の贈呈
お二人は高等科のクラスメイト

 

関西桜友会 平成28年5月度 ニ木会開催報告

平成28年5月度の二木会を次の通り開催致しましたのでご報告させて頂きます。

1.日時        平成28年5月12日(木) 18時30分~20時40分

2.テーマ  「ギョウカイに入ってみたら2・・・テレビ局奮闘編」

3.講師   石塚浩人氏 (昭和59年経済 長崎国際テレビ・大阪支社長)

4.出席者  23名

今回は、昨年9月にお話しされた「ギョウカイに入ってみたら・・・映画、テレビって」の続編です。シンクタンク、外国映画輸入配給会社を経て日本テレビに入社してから23年間、その後長崎国際テレビでの2年間に経験したテレビ業界について話されました。

テレビ放送開始直後、受像機は高価で視聴者は少なく、日本テレビ社長・正力松太郎はスポンサー獲得を期して「街頭テレビ」から普及を図った。NHK、民放では「日本テレビ」が先駆となり、その後全国の事業者にテレビ放送の地域免許が付与されていった。

全国に100局以上の地上波民放テレビ局があるが、東京5局は「キー局」となり、ネットワーク系列各局に番組を供給、放送収入を分配する。また報道機関としてネットワークを組み、全国取材をカバーする。

テレビ局の売上の大部分は放送収入で、企業はCM放送の料金を支払っている。このスポンサーとテレビ局との間で様々な調整を行うのが「広告会社」であり、テレビ局は手数料を広告会社に支払う。CM料は高額だが世界一高価な番組は、全米のアメリカンフットボール「スーパーボール」で、60秒あたり数億円。我が国でも日本中が熱狂するスポーツ放送は高額となる。

テレビ局での仕事は長時間労働の厳しい部署もあるが、著名な方々や、奇想天外な発想・行動力のある人物に会えることなどワクワク出来るのが魅力だと語られました。 他にも、民放BSの放送開始後の苦労や50・60才代に受ける番組を多くしていること、テレビ局には番組はもちろん人気のあるCMにも多くの苦情が寄せられることなど、豊富な話題を提供していただきました。

(新道 記)


講演中の石塚氏 


熱心に聴き入る出席者の皆さん

関西桜友会 平成28年4月度 二木会開催報告

平成28年4月度の二木会を次の通り開催致しましたのでご報告させて頂きます。

1.日時   平成28年4月14日(木)18時30分~ 20時40分

2.テーマ 西洋美術史探訪 「パブロ・ピカソ」

3.講師  平田雅男氏 (昭和46年政治  みやび芸術文化アカデミー主宰)

4.出席者 20名

冒頭、大塚製薬グループの創業75周年事業として、創業者である故大塚正士社主から美術館創設の命を受け、平田氏が申請書の草案作成段階から約20年間にわたり主導され、ルネッサンスの3大巨匠と言われる、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ等の西洋美術名画を擁する世界初の陶板美術館(セラミックアートミュージアム)として完成させたエピソードを語られました。
次に、西洋美術における古代/中世/ルネッサンス/
バロック/近代/現代の時代区分、そのうち現代期に活躍した代表的な画家を11画派に様式定義され、 20人ばかり実際の絵画写真と共に説明されました。
特に、今回は
キュービズム(立体派)画家のスペイン人「パブロ・ピカソ」の人物と天才ぶりを、幼少期から晩年まで、そしてその間、7人の女性と交際し、その女性ごとに変遷する画風を8区分に分析され、それぞれの作品をスライドにて解説頂きました。
また、平田氏は文化人類学、民俗学、比較宗教分野にも博識で、西洋絵画はテーマを生///死を捉え
て描く方法が、仏教の思想と相通じるところがあることを、宗教的・思想的観点からも説明されました。

(新道 記)

風水害や火災などの災害、光による色彩の退行に非常に強く、約2,000年以上にわたり原画の状態を維持できる信楽焼きによる独自の陶板技術を開発し、西洋名画1,000点を原寸で展示する日本では民間最大の美術館(年間22万人の来場者)を立ち上げられた功績は素晴らしい。NHKのプロジェクトXから取材申込があったのも頷ける。
パブロ・ピカソは仮死状態で生まれたが、没年齢91歳と長命であった。その間、7人の女性と付き合ったものの、ピカソの超自己中心的性格により、精神病や自殺等、不幸な末路を歩んだ女性が多く、名画の裏には数々の悲劇があったとの話。天才画家とは並みの人間ではないということなのか。

(木口 記)


平田氏は大塚国際美術館のカリスマ学芸室長でした。
現在は、徳島文理大学、NHK・読売文化センター等の講師を
務められています。


講演後の懇親会では会話が弾みます。

関西桜友会 平成28年3月度 二木会開催報告

平成28年3月度 二木会の開催内容を報告させて頂きます。

開催日時  平成28年3月10日(木) 18時30分~20時40分

テーマ   「NHK大相撲ジャーナルの取材・制作」

講師       北出 幸一氏 (昭和55年国文 元NHK宇都宮総局長)

 

 北出氏はNHK大阪放送局の広報部長の時に、朝の連続テレビ小説「てっぱん」と
「カーネーション」の
広報活動を手掛けられました。
その後、宇都宮総局長を務められ、現在は「NHK大相撲ジャーナル」の編集長を
されています。
特に、今年の初場所で10年ぶりに日本出身力士として優勝した琴奨菊の取り口、結婚
披露パーティーの取材や写真撮影でのエピソードをお話し
頂きました。
土俵から控え 部屋に戻るときに他のスポーツ新聞社等の報道スタッフと協力して
試合
内容を取材し、写真を撮り月刊誌に編集する多忙なお仕事です。
親方、理事、
力士及びタニマチ筋 と交流を持ち記事の充実を図っておられます。
特に親密になった親方や力士、これから 期待される力士など10人以上のエピソードを
ご紹介頂きました。

(新道 記)

 

講演中の北出氏。本日から月末まで大阪に滞在し大相撲春場所を取材されます。

 

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北出氏が編集長をされている大相撲ジャーナル。

 

関西桜友会 平成28年2月度 二木会開催報告

平成28年2月度 二木会の開催内容を報告させて頂きます。

 

開催日時 平成28年2月11日(木)18時30分~ 20時40分

テーマ   ~あさが来た~「加島屋と広岡浅子」

講師    松川 安進氏 (昭和47年経 元大同生命取締役)

 

NHKの連続テレビ小説で高い視聴率を上げている「あさが来た」の実像を解説
頂きました。
ラマの主人公である広岡浅子とは、京都の出水三井家に生まれ大阪の豪商
「加島屋」
に嫁いだ人物。加島屋は、江戸、明治、大正を通じて米市場による
金融、
証券化、先物市場を展開し、大名や新撰組にも貸付した。(全国300藩
の内、およそ3分の1に相当する藩と「大名貸し」の取引きがあった。)
明治維新により経営危機に瀕する中、浅子は、決してあきらめない「九転十起」を
座右の銘に、両替商の加島屋を立て直し、炭鉱、銀行、保険へと事業の拡大を
図った。

また、女子教育の必要を説き、明治31年には、日本初の女子大学「日本女子
大学校」を 設立
した。
なお、講師の松川氏は、加島屋が創業した「大同生命」の取締役を務められ
ました。

(新道 記)


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講演中の松川氏です。

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穎川勉二大先輩(昭27年文政)にもご出席頂き
ました。

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湯河透大先輩(昭23年旧高)から、恒例の
記念品が贈呈されました。

 

 

関西桜友会 平成28年度 新年会開催報告

平成27年度評議員会・総会、並びに平成28年度新年会について(ご報告) 

1.開催日時
平成28年1月16日(土)16時30分より 

2.会場
帝国ホテル大阪 5階 八重の間

3.平成27年度評議員会・総会 (16:30~)
活動報告、決算報告の後、評議員の推薦、並びに会長、名誉会長の推薦行われ、
会長に北河原様、名誉会長に三枝様が選任されました。

 

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会長に選任された北河原様

 

4.新春講和(17:45~)
春日大社宮司の花山院弘匡様に、二十年に一度、社殿を造り替える祭典(創建以来
1千二百年の伝統を有する)であ
る、「春日大社第六十次式年造替」に関する貴重な
お話をご披露頂きました。

 

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ご講話中の春日大社宮司・花山院弘匡様

 

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画像により仮殿遷座祭(大神様を御仮殿に御遷り頂く外遷宮)の
儀式の模様をご説明頂いているところです。

 

5.新年会(18:30~20:40)
伊勢神宮大宮司の鷹司様ご夫妻、春日大社宮司の花山院様ご夫妻を来賓として
お迎えし、定保帝国ホテル社長、内藤学習院院長、東園桜友会会長、
岩浅学習院
常務理事、坂野学習院募金部長、そして近隣の京滋桜友会からは 有村会長ご夫妻、
池坊副会長、池坊元衆議院議員(元文部科学副大臣)が列席され、総勢110名 が
参加する華やかな 大宴会となりました。
特筆すべきは、日本の神道・仏教界の最高位である伊勢神宮大宮司、 春日大社宮司、
東大寺長老が一堂に会するという、学習院ならではの意義深い新年会だったと言え
ましょう。                                                              (木口 記)

 

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内藤学習院院長より年頭のご挨拶を賜りました。

 

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伊勢神宮大宮司・鷹司尚武様のご発声により110人全員で乾杯

 

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楽しい抽選会で会場内は盛り上がっております。                     

 

2014年 関西桜友会 活動

 

2月15日 関西桜友会 新年会  於)リーガロイヤルホテル

 

【二木会】

1月9日   「古式泳法の話」  昭47年経済 池田賢司氏

3月13日  「蕎麦の話」     昭52年経済 中井孝氏

4月10日  「石の話」      昭55年文学 貴島徹氏

5月8日   「病院経営」     昭39年経済 斎藤嘉甫氏

6月12日  「シェール革命」   会員推薦 小川達三氏

7月10日  「紙でない紙の利用について」  昭43年法学 松村信夫氏

8月      お休み

9月11日  「旧制高等科」   昭23年旧高 湯川透氏

10月5日  阪神競馬場特別室での競馬観戦

11月13日  「安心できる相続の話」  昭56年法 木下善文氏

12月11日  「八丈島での思い出」  会員推薦 森松陽子氏

 

【関西桜友会ブリッジ】

毎月  大阪ブリッジセンターにて   昭32年化 名越一夫氏