平成28年5月度の二木会を次の通り開催致しましたのでご報告させて頂きます。
1.日時 平成28年5月12日(木) 18時30分~20時40分
2.テーマ 「ギョウカイに入ってみたら2・・・テレビ局奮闘編」
3.講師 石塚浩人氏 (昭和59年経済 長崎国際テレビ・大阪支社長)
4.出席者 23名
今回は、昨年9月にお話しされた「ギョウカイに入ってみたら・・・映画、テレビって」の続編です。シンクタンク、外国映画輸入配給会社を経て日本テレビに入社してから23年間、その後長崎国際テレビでの2年間に経験したテレビ業界について話されました。
テレビ放送開始直後、受像機は高価で視聴者は少なく、日本テレビ社長・正力松太郎はスポンサー獲得を期して「街頭テレビ」から普及を図った。NHK、民放では「日本テレビ」が先駆となり、その後全国の事業者にテレビ放送の地域免許が付与されていった。
全国に100局以上の地上波民放テレビ局があるが、東京5局は「キー局」となり、ネットワーク系列各局に番組を供給、放送収入を分配する。また報道機関としてネットワークを組み、全国取材をカバーする。
テレビ局の売上の大部分は放送収入で、企業はCM放送の料金を支払っている。このスポンサーとテレビ局との間で様々な調整を行うのが「広告会社」であり、テレビ局は手数料を広告会社に支払う。CM料は高額だが世界一高価な番組は、全米のアメリカンフットボール「スーパーボール」で、60秒あたり数億円。我が国でも日本中が熱狂するスポーツ放送は高額となる。
テレビ局での仕事は長時間労働の厳しい部署もあるが、著名な方々や、奇想天外な発想・行動力のある人物に会えることなど“ワクワク”出来るのが魅力だと語られました。 他にも、民放BSの放送開始後の苦労や50・60才代に受ける番組を多くしていること、テレビ局には番組はもちろん人気のあるCMにも多くの苦情が寄せられることなど、豊富な話題を提供していただきました。
(新道 記)
講演中の石塚氏
熱心に聴き入る出席者の皆さん