第95回技術交流会のご報告

■ 開催日時:20189 22日(土)13:3016:00
■ 開催場所:中央教育研究棟 12 階  国際会議場」

■ 講 演:
講演1:『ゲノムの傷を治す仕組みが生み出す生命科学』 13:30~14:40 (質疑応答 10 分を含む)
講 師: 学習院大学 理学部 生命科学科 助教:毛谷村 賢司 先生
講演要旨(予稿より):生物の設計図であるゲノムは、DNAという有機化合物から成ります。そのため、様々な化学物質と反応したり、物理的な影響により破壊されたりもします。これが、「ゲノムの傷」というものです。中でもゲノムの切断は、重篤な傷であり、元通りに修復されないと、ヒトでは発がんや遺伝子疾患などの原因になります。相同組換えは、このような傷をうまく治すことのできるDNA修復機構の一つです。同時に、生物の進化という遺伝的多様性を生み出す原動力にもなっています。最近では、ゲノム編集という革新的な技術にもこの原理が応用されています。本会では、「相同組換え」をキーワードに、傷を治す仕組みからゲノム改変技術の最前線まで紹介する。
講師略歴:2005年 九州大学大学院薬学府医療薬科学修了 博士(薬学)
2005-2007年 九州大学大学院薬学研究院 薬学研究員
2007-2009年 九州大学大学院薬学研究院 学術研究員
2009-2011年 九州大学大学院薬学研究院 助教
2011年-現在 学習院大学理学部生命科学科 助教
                           

講演2:『「日本の醤油」その歴史と安全性・秘められた機能性』 14:50~16:00  (質疑応答10 分を含む)
講 師: 長原 歩 氏(1978年化学修士修了)
    茂木本家美術館  副支配人
講演要旨(予稿より):中国より伝えられた発酵食品醤油は、日本の食文化に溶け込む形で発展を遂げ、現在では海外での現地生産も含め、世界100ヶ国以上で使用される万能調味料として、世界の味になっています。その日本の醤油について「食の安全」に係わる問題に科学的な見地から真摯に取り組み解決してきた歴史があります。また、食と健康に係わる醤油の機能性についても幾つかの研究報告があり、今回は、それらについてお話しさせて頂きます。
講師略歴:1976年 学習院大学理学部化学科 卒業
1978年 学習院大学大学院自然科学研究科化学専攻修士課程 修了 
1978年 キッコーマン株式会社 中央研究所 入社 
1989年 米国ウィスコンシン大学食品研究所 派遣研究員
1997年 キッコーマン株式会社 環境保全推進室・環境企画部長
2003年 キッコーマン株式会社 バイオケミカル事業部長
2008年 同 もの知りしょうゆ館長
2009年 同 国際食文化研究センター長
2013年 公益財団法人 茂木本家美術館 副支配人
                          

■ 懇親会:16:15~18:15
  場 所:ジョアン(Johan トラッド目白(旧コマース跡)1階 
                

以  上