■開催日時:平成20年1月26日(土)
■開催場所:南2号館200教室
講演1:「摩擦発光の研究講演会」 15:00~15:55
講師: 物理学科 三浦 崇 助教(荒川研究室)
講演要旨(予稿より):摩擦は身近な現象で、滑りにくい、変形する、音が出るなどの摩擦面の力学的作用や、温かくなる、融けるなどの熱的作用は摩擦状態を特徴付ける現象である。また、摩擦は発光するという一面がある。これは摩擦面で起こる電子的励起に起因し、摩擦帯電とも関係が深い。この講演では発光観測による摩擦面の電気的作用に関する研究について紹介する。
講師略歴:1999年筑波大学大学院物理学研究科を卒業後、理学博士の学位を取得。科学技術振興事業団特別研究員などを経て、2001年より学習院大学理学部物理学科荒川研究室(表面物理学)の助手を務め、2006年カナダ・モントリオールにあるMcGill大学にて、粘着テープ剥離発光に関する共同研究を行う。現在、学習院大学理学部物理学科助教。
講演2:「ゲノム研究の急速な展開-国際動向---ゲノム・遺伝子・タンパク質・生命システムの解明---」
講師: 八尾 徹 氏(元理学部・経済学部講師)
講演要旨(予稿より):ヒトゲノムの精密配列解読宣言後(2003年4月)、約5年になります。この間、ゲノム研究は国際的に非常に急速な進展をしています。ヒト及び他生物の多様なゲノム解析がますます盛んになされている上に、ゲノムに続く遺伝子・タンパク質・生体システムの研究が急速に進み、大量なデータを扱う生命情報科学(バイオインフォマティクス)と生命をシステムとして理解しようとするシステムバイオロジーが大きく展開しております。これらの研究の成果が、健康・医療・食糧・エネルギー・環境など多面的に応用されようとしています。
講師略歴:1958年東京大学工学部応用物理学科卒業後、三菱化成工業(株)入社。同蛋白工学研究所研究部長、三菱化学総合研究所技師長等を経て、1988年理化学研究所入所。現在同ゲノム総合研究センター顧問。産業総合研究所研究顧問等を兼務。東京医科歯科大学非常勤講師、慶応義塾大学SFC研究所上席所員。
専門:化学・バイオ研究開発へのコンピュータ利用全般、バイオインフォマティクス、計算化学・計算バイオ、コンピュータによる物質・材料開発技術。
懇親会:上海料理 揚子江 目白店(東京都豊島区目白3-4-12 電話/FAX, 03-3952-4121 ) 17:30 ~ 19:30