学習院大学理学部同窓会会長 服部 充雄
下記により、学習院大学理学部同窓会設立60周年記念2015年度総会及び講演会(第82回技術交流会)、懇親会を開催いたします。
理学部同窓会員のみなさまには、皆様を繋ぐ同窓会活動をより効果的に進めるために、どうぞ総会にご出席いただき、忌憚のないご意見をお聞かせ頂きたくお願い申しあげます。
また講演会、懇親会には理学部出身者に限らず学習院関係者ならどなたでもご参加いただけます。多くのみなさまにおいで頂きたく案内申し上げます。
記
日 時:平成27年6月27日(土)
場 所 : 中央研究棟302番教室(例年と違う会場です。ご注意願います)
幹 事 会 :14:00~ 14:15
定時総会 :14:15~ 14:45
1号議案 2014年度事業報告及び2015年度事業計画
2号議案 2014年度決算報告及び監査報告
3号議案 2015年度予算案
4号議案 その他
講 演 会 :15:00~ 17:10
総会・講演会参加費:無料
講演1.
■講演テーマ:「細胞はどのようにして分裂するのか:セミインタクト研究系の開発」
講演要旨:細胞分裂は生物の増殖・成長にとって必須である。動物細胞が分裂する際には分裂位置に『収縮環』と呼ばれるタンパク質構造が形成される。この構造は主にアクチン繊維とミオシンから成り、これらの相互作用によって収縮する。分裂位置がどのように決定され、そこに収縮環がどのような経路で形成され、そしてどのようにして収縮するかという問題は、現在のこの分野の中心的研究課題である。これらの問題を解決するため私達は最近、分裂酵母から「収縮できる収縮環」を含む細胞ゴーストを単離し、初めてin vitroで収縮環の収縮を研究できる系を構築した。また一方、細胞膜を模した人工脂質膜の中に細胞から調製した細胞質を封入し、その中でのアクチンの動態とこの「人工細胞」に起こる運動を追跡している。最終的にはこのような「人工細胞」が生きた細胞と同じように分裂することを実現したい。
講師略歴 :東京大学理学部生物化学科卒業。
同大学院修了(理学博士)。
ペンシルバニア大学・スタンフォード大学研究員、
東京大学大学院総合文化研究科教授
(岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授併任)などを経て、
2007年より本学理学部教授。
講演2.
■講演テーマ:「バイオベンチャー起業の面白さ、難しさ –サイエンスと社会を結ぶ仕事–」
■講 師 :シンバイオ製薬株式会社 代表取締役&CEO 吉田 文紀 氏 (1971化学科卒)
講演要旨:今年の4月、日本版NIHといわれる「日本医療研究開発機構」が設立され国を挙げて医療のイノベーションに取り組むことになった。
1953年にワトソンとクリックによるDNAの二重らせん構造の発見、2003年のヒトゲノムの完全解読などのサイエンスの研究成果が疾患解明につながり多くの新薬が開発された。しかし新薬の開発の成功確率は研究所発で2万分の一といわるように極めて小さい。まだどうなるか分からない研究成果をもとに新薬の開発を担うバイオベンチャーはハイリスク・ハイリターンの事業といわれる。小さな可能性をいかに現実のものにできるか、イノベーションの担い手としてのバイオベンチャーの役割についてお話をしたい。
講師略歴 : 1971年学習院大学理学部化学科卒業。
1973年6月マセチューゼッツ工科大学大学院修士課程終了
1975年6月ハーバード大学大学院修士課程修了
1975年9月三菱商事㈱入社
1977年4月エイ・エッチ・エス・ジャパン株式会社入社 理化学機器部・営業部長
1980年1月日本バイオラッドラボラトリーズ株式会社創業 代表取締役社長
1991年7月日本シンテックス株式会社入社 代表取締役社長
1993年5月アムジェン株式会社創業 代表取締役社長、AMGEN米国本社副社長
2005年3月シンバイオ製薬株式会社創業 代表取締役社長兼CEO
懇親会:17:30~ 19:30
■会 場 :ホテル メッツ内 「フィオレンティーナ」(目白駅横:℡ 03-5985-0014)
■会 費 :6,000円 (学生:1,000円 )(当日申し受けます。)
講演会のみ、あるいは懇親会のみのご参加も大歓迎いたします。
出欠を桜友会報第106号(2015年5月発行)綴じ込みの葉書(FAX可)、または下記理学部同窓会あてE-メールで、6月13日(土)までにお知らせ願います。
お問い合わせ: 理学部同窓会、E-mail:rigakubu@gakusyuin-ouyukai.jp