第74回技術交流会のご報告

■ 開催日時:2013914日(土)14:45~17:15

■ 開催場所:中央教育研究棟4階403教室

■ 講 演:

講演1:「液滴衝突反応観測の試み」  14:45~15:55(質疑応答10分を含む)

講 師:理学部化学科 河野 淳也 准教授

講演要旨(予稿より)分子の大きさから見ると、溶液は短距離の秩序性と長距離の無秩序性が共存する複雑な構造をとっています。一方、その複雑な溶液内での化学反応は、非常に高い選択性を示すなどの「単純な」結果を生む場合が多く知られています。複雑な溶液から単純な反応が生まれる機構には、分子が集まることによる新たな性質の発現が関わっていると考えられます。このような溶液反応の理解を目的として、新しいアプローチでの溶液反応研究に取り組んでいます。 講演では、分子集合体の化学に関してご紹介し、直径 10µmの液滴の衝突による化学反応を観測する最近の試みについて、液滴衝突観測装置と液滴の高感度分析法の開発を中心に述べます。

講師略歴:1992 年  東京大学理学部化学科卒業。

1994 年  東京大学大学院理学系研究科修士課程終了。

2000 年  東京大学理学博士取得。

1994~1998 年  日本石油株式会社中央技術研究所。

2000~2007 年  コンポン研究所研究員。

2007~2010 年  同  主幹研究員。

2010 年  学習院大学理学部化学科  講師。

2011 年    同 准教授。

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講演2:「ゴムの力学的特性と材料構成則    16:05~17:15(質疑応答10分を含む)

講師:株式会社明治ゴム化成 寺嶋  隆史 氏(平4 化学卒)

講演要旨(予稿より)1839 年に Charles  Goodyear が加硫を発見して以降、小さな応力で大きく変形し、応力を除くと元の状態に戻るという力学特性を持つ加硫ゴムは、工業用途に広く利用されてきた。ゴムの弾性的挙動は、1940 年代に確立した古典ゴム弾性論として分子論的なアプローチにより理解された他、現象論的な数学モデルも含め現在までに多くの材料構成則が提案されている。一方で、工業用途のゴム材料は非弾性的な挙動を含め複雑な力学特性を示すため、製品設計における応力解析を精緻に行う際にはゴムの力学挙動を把握し材料構成則を吟味することが必要となる。講演では、ゴムの弾性及び非弾性的な力学挙動と代表的な材料構成則を解説する。

講師紹介:1992 年 学習院大学理学部化学科卒業。(末廣研)

1994 年  学習院大学自然科学研究科博士前期課程修了。

1994 年  株式会社明治ゴム化成。

2005 年  株式会社メイジフローシステムの分社に伴い同社へ所属。

現在、株式会社明治ゴム化成  技術統括部基礎研究チームマネージャー

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懇親会:17:30~19:30

  場 所:ホテルメッツ目白1階 「フィオレンティーナ」

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              学習院大学理学部同窓会技術交流会

メールアドレス:《rigakubu2@gakushuin-ouyukai.jp

 委員長  葛城 茂敬

 事務局長  齋藤 正