故高松氏遺影k

 

故高松征雄氏におかれましては、かねて病気療養を続けておられましたが、去る4月10日、薬石効なく鬼籍の人となられました。

氏は昭和38年に経済学部を卒業後、栃木県庁に入庁、以後各部門を歴任し、出納長を務められました。

 

県職員を退職後はエフエム栃木放送・社長や栃木県社会福祉協議会・会長などの要職を歴任され、県民生活にも大きく貢献されました。

 

これらの功績により、平成26年春には瑞宝小授賞を受章されたところです。

 

また、栃木桜友会では役員を歴任し、平成22年から平成25年度まで会長を務められ、同窓会の運営に寄与されました。

 

氏の葬儀は4月16日、宇都宮市内の斎場で執り行われ、栃木桜友会として霊前に生花を供え、佐山会長が弔辞を奉読いたしました。

 

なお、葬儀には知事 福田冨一氏、元知事 渡辺 文雄氏を始め各界を代表する方々が多数参列して氏の逝去を惜しみました。

 

(弔辞 原文は縦書き)

本日、髙松征雄様・学習院・栃木桜友会前会長の告別式にあたり、桜友会員を代表して、謹んでお別れの言葉を申し上げます。

大変動の時代と言われます。大学卒業生のOB・OG会も、社会貢献や、会の高齢化、若年世代の会合への参加など、変革を求められております。この時期に、髙松先輩のご経験と、広い見識にもとづいたアドバイスをうかがえないことは、本当に残念です。

 

先輩は、大学をご卒業後、栃木県庁にお勤めになり、出納長になられました。退職後は、栃木県社会福祉協議会会長、㈱エフエム栃木社長などを歴任なさいました。多くの方から、常に、調和のある、安定した事業を推進されたと、お聞きしました。

 

また、学習院・栃木桜友会の会長を平成二十二年から、二十五年まで、お忙しい中、お引き受けくださいました。

 

後輩の学習院・栃木桜友会の会員にとりましては、高松先輩は、尊敬と憧れの方でした。ある企画をご相談申し上げたとき、「それは、やめたほうが良いかもしれないな・・・」とおっしゃいました。洞察力に裏付けられたご判断に感謝したことがあります。これからも、ご指導を賜りたいと思っていましたが、このたびの急な訃報で、大きな支えと目標を失い、痛恨の極みです。

 

髙松先輩。四月十一日、土曜日に、全国支部長会議で東京に行きました。上野では、桜が散り始めていましたが、大学のグランドでは、学生たちが輝いていました。我々の青春の地、目白の桜は美しく咲いていたことをご報告申し上げます。

 

ここにご参会の皆様と、学習院・栃木桜友会は、仲よく、助け合うことをお約束させていただき、故髙松征雄先輩に、謹んで哀悼の意を捧げます。あわせて、ご生前の業績に心より敬意を表しまして、お別れの言葉とさせていただきます。

 

平成二十七年四月十六日

 

学習院・栃木桜友会会長 佐山正樹