関西桜友会 平成29年5月度 二木会開催報告

平成29年5月度の二木会を次の通り開催しましたのでご報告致します。

1.日時       平成29年5月11日(木) 18時30分~20時30分
2.テーマ  「ジェットスター航空の事業戦略」
3.講師   後藤英俊氏 (昭和60年哲学科卒) ジェットスター航空 西日本支店長
4.出席者 27名  

講演要旨
 ジェットスター航空は、カンタス航空が100%出資し、2004年にオーストラリアで運航コストの低いレジャーマーケットLCCへの参入を中心として設立された。日本を拠点とするJetstar Japanは2012年から就航し、現在では、日本国内11都市、海外3都市、合計24路線を運航している。
航空会社には運航、カスタマーサービス、マーケティングなど様々な職種があるが、今回の講演は営業的な側面をメインとした内容であった。
1970年代よりLCCモデル経営は始まっていたが、2000年代に入り、ネットによる直販という本格的LCCビジネスモデルが浸透し始めた。航空会社の経営は他業種に比較して固定費の占める割合が大きく、コストカットに対する絶え間ない努力が必要である。ジェットスター航空もコストの見直しは継続して行っており、同一路線でのベストプライス提供を実現している。
同時に高い搭乗率を達成すべく、座席在庫に応じた柔軟な料金を設定、さらにお客様が必要なサービスを自由に選択できるように、機内食・アルコール・手荷物などを付帯サービス化している。
今後も、航空機による人の移動を、「より気軽に、よりお手軽に」を可能にすべくサービスの改善を継続していく。

(文 後藤講師、新道正雄)

 

この度の講演に先立ち、一日各社合計20フライトの激戦路線である関西・台北間を体験搭乗した。出発時間は時刻表通りで1分の遅れもなく、機内も清潔、前の席との間隔も問題なく快適なフライトであった。180人の定員に対し往復ともに満席であり、low fare carrier に対する強いニーズがあることを実感した。
講演の後半、同社の出資会社が世界一安全な航空会社と言われるカンタス航空であることから、日本と豪国との歴史の一面に言及された。

1)   ダーウィン市大空襲
1942年2月のダーウィン市への爆撃は、日本がオーストラリア本土に対して行った最初にして最大規模の攻撃であり、ポート・ダーウィンに甚大な被害を与えた。これらの攻撃に使用された弾薬量は、真珠湾攻撃の総量を凌ぐと言われている。真珠湾攻撃は万人の知るところであるが、ダーウィン市大空襲を知る人は少ないのではないか。

2)特殊潜航艇によるシドニー港攻撃
1942年5月、日本海軍の特殊潜航艇が、シドニー港に停泊中の連合国軍艦船に対して行った攻撃で、3隻ともに自爆、もしくは撃沈された。装甲の薄い小型の特殊潜航艇で港内深くまで潜入し、敵に発見されるや投降することなしに自沈する戦士の勇敢さに対し、豪国の少将は海軍葬で礼を尽くした。

(文 木口久喜)

 

ジェットスター航空の主力機種であるエアバスA320 jet liner。
受注累計約8,000機のベストセラー機で安全性が高い。
機体に「All day, every day, low fares」の文字が見える。

 

今回は、成蹊大学OBの3名様がご出席起立の男性、左から角原充様、南雲守様、綿貫道彦様)。
7月の公開講演会に向けご協力を頂きます。

 

全日空OB・森松洋氏(昭41大法政)による「乾杯の歌」(ドイツ学生歌)で会場は大いに盛り上がった。

 

藤森大先輩から講師の後藤英俊氏(右)へ記念品の贈呈。

藤森ドクターは、学習院から県立神戸医科大学(現 神戸大学医学部)に進学。
91才の現役耳鼻咽喉科医で、毎日、朝8時から夜8時まで診察。
日本の電子カルテ発展に大きな役割を果たしたIT診療所のパイオニア。
先月、東京で開催された高等科クラス会の模様も語っていただきました。

 

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