関西桜友会 平成29年3月度 二木会開催報告

平成29年3月度の二木会を次の通り開催しましたのでご報告致します。

1.日時        平成29年3月9日(木) 18時30分~20時30分

2.テーマ   「変わる印刷会社の役割」

3.講師    岡田正明 氏 (昭和51年法学科卒 共同印刷株式会社取締役を経て、共同印刷西日本株式会社 代表取締役社長 

4.出席者 27名

[講話の要旨]

出版印刷物の減少に伴い、データ処理による印刷事業へと産業構造変換に伴う新分野開発の状況をお話しいただきました。 

共同印刷西日本(株)は、共同印刷(株)の名古屋以西の西日本エリアの拠点として平成23年に大阪に設立され、東京での災害発生時におけるバックアップの中核オフィスとしての役割も担っています。製造拠点は共同グループでは13工場あり、共同印刷西日本(株)では京都に工場を有しています。 

印刷業界は、3万社近い企業群で構成され、5.6兆円(平成24年度)の市場規模があります。全体の9割が従業員20人以下の零細企業ですが、出荷額では6割を占めています。少子高齢化及び電子化・SNS化の影響を受けて、最近5年間で市場が20%ほど縮小しています。従来は受注産業の強みで倒産リスクは低く、零細企業も巨大企業と対等に競争できた時代でした。 

現在は、高セキュリティな工場でデータ管理及び印刷作業を次のように展開することが課題となっています。大企業は自社完結の独自性を出し、有力企業・自治体代行・医療機関との連携を通じ、紙媒体の情報分野を一括受託できるように業界ノウハウに精通しビジネスフロー情報として管理代行する。そのような、データ管理業務を協力会社とのアライアンスの下に、得意分野に特化して互いに技術力を高めていくことが要求されています。 

同社では、データ処理の印刷業務、特にアウトソーシング業務受託(BPO)及びシステムソリューションサービスに注力しています。例えば、自治体へは納税通知書・選挙投票所入場整理券・統計調査票、医療では問診票・健診結果通知、そして教育機関向けには試験問題(機密印刷)・受験票・結果通知書等のデータベース構築、コールセンター、バックオフィス、データプリント、データ処理などのサービス工程を含めて、顧客ニーズに幅広く対応しています。

(文:新道正雄)

 
出席者の皆さん(1) 


出席者の皆さん(2) 

 
上中啓五郎氏から講師・岡田正明氏(左側)へ記念品の贈呈

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