真岡市在住の上野(S40)です。この度の地震で自宅も被害を被りましたが、「自力復興」をモットーに出来る範囲で作業しています。

今回は細かい工夫の過程をご紹介します。


課題1 「通用口のドアが閉まらない」

ドアやヒンジがゆがんだ結果ですが、ぶつかる箇所は外部から確認できます。ドアのカドが外枠にぶつかるのです。

ドアやヒンジの修正は出来ないので、ドア(アルミ製)のぶつかる部分を長さ3cm、幅2mmほどヤスリで削り取ることにしました。

アルミは柔らかいので、簡単に加工でき、ドアは閉まるようになりました(拍手)。


課題2「ドアは閉まるがロック出来ない」

ところが、数日後、ドアは閉まるのに、サムターン・ロックが出来なくなってしまったのです。これまでちゃんとロックできたのに・・・

そこで、ドアのキャッチ部をいろいろ調整したのですが、ダメです。

仕方なくドアチェーンをロック代わりにして一旦中断。


再度の挑戦はままず、「ぶつかる箇所の発見」です。ドアを閉めるとカンヌキの位置は全く見えなくなる構造(防犯上、当然)なので、確認は結構面倒なのです。カンヌキの位置と、ドアのキャッチ部をマジックインキでマークしながら追って行くとやっと分かりました。自分の思いこみもあり、ここまでに長い時間が掛かかってしまいました。

カンヌキ部が入るためには、キャッチ部が現在位置より5mmほど上部にないとダメなのです(随分ずれたものです)。それに伴うドアの加工も・・・原因が分かれば、対策は明白。

ところが、キャッチ部を取り外すと、内部の取り付け金具が外れて、ドア内部に落ちてしまいました。危惧していたことが発生。しかしドアは作りつけで分解不能・・・そこで金具はあきらめ、別のビスで直接ドアに留めることにしました(こうした判断にも時間を要するものです)。


まず、適当なビスを探す必要があります。ビスはアタマが出ない沈頭型で長さは4-5cm必要です。・・・手持ちのビス箱をさがすと、幸いなことにステンレスのビスがありました。

つぎはドアキャッチの位置の調整です。ドアのアルミを加工する(削る)必要があるのです。

幸いアルミは柔らかいで、手持ちのヤスリで思ったより簡単に削ることが出来ました(よかった!)。


その次はドア側のビス穴の加工です。ドアチャッチをビニールテープで仮どめして位置を確定、電気ドリルでアルミ材に受け穴をあけます。・・しかしドリルは廻っても刃先が進みません。刃先が切れないのです。

そこで、ドリルの刃先を別の新品に交換・・・今度はうまくいきました。まず、2カ所の内1カ所をビス留めして、もう片方は仮止めのままでドアの開閉とロックをテスト・・・うまくいきました(万歳)。


残った一方もビス止めして、完成試験もOK。課題からの開放感と満足感で一杯になりました。(完)