高等科28年卒の大久保 直重です。山歩きを趣味として、全国各地の山に登りましたが、今回は富士登山について投稿いたします。

 
成就ヶ岳に日の出のシルエット
 
突然雲の中から真っ赤な太陽が

 
剣ヶ峰を背に記念撮影

 
最高峰・剣ヶ峰での証拠写真
 
 オンタデが一面に咲く

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 ・昨年(平成22年)数え年の喜寿で富士登山をし、その年に登った人の年齢順に230番目/1,243名中で最高齢は96歳。まだまだとは思っていましたが、どうしても一緒に登ってほしいと友人に乞われ、今年もまた登ってきました。
・せっかくだからルートは新しいところにしようと、富士宮新五合目から登り、お鉢めぐりをして御殿場ルートを本六合目まで下り、そこから宝永山を経由して富士宮新五合目に戻るルートにしました。

・お盆過ぎに登頂することにして、天気予報を毎日チェックし、登山日を決めることにしたのですが、今年はお盆過ぎから雨が続き、なかなか決行できずにおりました。
・そろそろ吉田の火祭りが始まり、夏山登山の終了日が迫り、山小屋も閉まってしまい、登山出来なくなってしまうと危惧していたところ8月25日なり、28~29日が何とか天候もよさそうと急遽準備にかかり28日の4時に真岡を車で出発しました。

・新五合目に10時着。雲がかなり多い。下ってきた人は昨日は雨。今日は日の出も見れなかったと。内心大当たりに、万歳!

・11時半まで高地順応でぶらぶらし登山を開始する。ゆっくりゆっくり歩く。この辺りは宝永山へ行く人も多く、日曜日だから下ってくる人が多い。
・歩きやすい道で新7合目へ13時03分。10分休む。八合目へはかなり急で標高差500mに2時間かかる。今日の予定は九合目の万年雪荘。あと200m。

・五歳の子。赤ちゃんを背中に登ってくる若い男性。外国人といろいろな人。今流行の山ガールも目立つ。
・16時15分。ほぼ予定の時間に万年雪荘に無事到着。今日は予約なしでもいいといわれるくらい登山者は少なくなっている。
・夕食は5時30分。カレーライスにお茶。富士山物価はペットボトル、アンパン400円。ビール800円と4倍。トイレだけの利用はどこも200円。パソコンでクーポン券を出して無料で400円のホットコーヒーを飲む。
・早くに横になり、2時半に起床。弁当を半分食べ、ダウンを着込み、冬支度(気温2度ぐらい)で出るが、風もなく、満天の星空に大満足。
・富士宮ルートは吉田口ルートよりかなり歩きやすい道で、1時間少しで順調に頂上の奥宮へ着く。日の出を見れる場所を確保しようとするが方向が分からない。 
・下が雲海で、時間が近づいても明るさが変わらない。成就ヶ岳に日の出撮影のシルエットが*1。
・5時11分、突然雲の中から真っ赤な太陽が現れ、歓声。地平線からの日の出でなくどうして?*2 
・これから目指す剣ヶ峰を背に記念撮影*3。双子の山は三島岳(文殊ヶ岳)富士山には7つの山があるのをご存じだろうか。 日本一高い剣ヶ峰では友人と時間も早いので並ばなくて撮影できお鉢めぐりへ。
・大沢雪崩の近くでは影富士がくっきり。剣ヶ峰では友人との証拠写真*4。登った南アルプスから八ヶ岳と素晴らしい展望に大満足。
・久須志岳で朝食。久須志神社で御札を頂き、御殿場口へ。もう頂上の土産小屋は閉鎖のところがちらほら。
・御殿場ルートは道幅も広くジグザグ道でアンツーカ状の砂は少し滑りやすいが歩きやすい。
・七合目からは砂走りの黒い細かい砂道で足を潜らせながらトントコトントコ走って快適に下れる。
・本六合で宝永山へ分岐。なだらかな尾根道を歩く。ガスが御殿場側から上がってきて宝永山は見え隠れ。頂上の石版で証拠写真。
・3つの火口が同時に爆発したという珍しい火山で、それだけに噴火のすさまじさが村を砂で埋め尽くしてしまったほど。
・オンタデが一面に咲いている*5.この植物は地下でしっかり根を張り巡らせて砂地にたくましく生き、砂の流出防止もしている。富士山にはこの植物しかないと思うほどいたるところにある。あとはところどころに可憐なイワツメクサが咲いている。
・下り道でにぎやかに登ってくる台湾のグループと国際交流。日本語で話してくれる。おいしい豚肉の乾燥肉に甘い中国のお菓子をごちそうになる。
・今日は12時のシャトルバスの後は15時までないので御殿庭へ寄らず11時半に新五合目へ無事戻る。 バスに乗車したら雨。素晴らしいラッキーな登山に感謝。