関西桜友会令和元年12月度 二木会開催報告

1.日時   令和元年12月12日(木)18:30〜
2.テーマ  「社員も会社も成長する働き方改革に向けて」
3.講師   越川慎司氏 (平成8年大経営)
      株式会社クロスリバー社長
4.参加者  31名

講話の要旨

 講師は、学習院大学を卒業後、通信会社に入社して、人事部で労働組合の対応など楽しく5年間こなしていたが過重労働に陥り、心機一転、アメリカのシリコンバレーの企業に転職。2005年には、4番目の会社である米国マイクロソフトに入社。のちに業務執行役員としてOffice事業部を統括した。数々のIT企業を経て、2017年(株)クロスリバーを設立し、日本の大企業や官公庁を含めワークショップ研修を528社で展開して『働き方改革』を支援している。

 働き方改革で企業が目指す目的は、制度作りだけでは成功しないもので、それを手段として会社の成長と社員の幸福度を両立させるように活用すること。1995年以降、経済成長率が低くなってからは、企業は消費を促進して売る「モノ社会」であったが、その消費が「コト社会」に変化してきた。若者のライフサイクルが学び・働き・老後を送る生活が変遷し、医療の進化により「人生100年時代」を迎えた。老年になっても社会から必要とされる人材になるには、キャリアアップを重ね時間の無駄を省き、多くの人を巻き込むチーム力で問題解決しながら仕事を進めて未来の選択肢を広げる「働き甲斐」を持つことが望ましい。

 働き方は、どのようにすれば良いのか?ダイエットという手段で病気を科学的根拠で改善するように、改革は労働の質量を検証するべき。①定期的に振り返り何を減らして何を増やすか業務の棚卸をする。②目的のない社内会議をやめる。③不必要に派手な資料作成はやめる。④経営陣は、社員の働き甲斐を意識しながら彼らが自己実現を図れるように配慮して、会社は社員と数値目標等を互いに達成・共有して成長させる。その一つの手段として、定常的業務を社外に外注したり、AIを駆使すれば生産性が上がる。

以上

 今年最後の二木会は高畑さんのスカッシュ部の後輩で、いろいろな業種の働き方改革を含む経営戦略に関わってご活躍中の越川さんに東京からわざわざお忙しい中、日帰りでお越しいただきました。目から鱗の斬新なアイデアと鋭く投げかけられる質問や聴講者同士で語り合う機会も設けられ、大変勉強になる講演でした。初参加の方々もお越しいただき賑やかな年の締めくくりとなりました。また、来年も宜しくお願いいたします。


ブックマーク パーマリンク.

コメントは受け付けていません。