「篠澤秀夫先生に感謝する会」開催報告


篠沢秀夫文学部同窓会名誉会長(昭32仏/学習院大学名誉教授)が平成29年10月26日にご逝去されました。篠沢名誉会長には文学部同窓会発足時から会長、名誉会長をご歴任いただき、夫人の礼子さま(昭38仏)とともに多大なご貢献をいただいてまいりました。

平成30年3月29日、文学部同窓会幹事により、学習院大学中央教育研究棟12階、目白倶楽部にて「篠澤秀夫先生に感謝する会」が開かれました。満開の桜と文学部棟を背景に、礼子さまが篠沢名誉会長のお写真をお飾りくださいまして会がスタートいたしました。

岩崎光洋会長(昭50英)のご挨拶、礼子さまご挨拶、野口三重子幹事(昭41哲)の献杯と大変和やかに進みました。

文学部同窓会設立当初、篠沢先生に会長をお願いするために軽井沢の別荘に伺ったことなど思い出話に花が咲きつつ、篠沢名誉会長が常々仰られていたように、8学科12専攻と多岐に富む学習院大学文学部ならではの良さを更に伸ばすために、私共ができることは何か、ひいては今後学習院はどうあるべきか、と学習院に深く思いをいたしたひとときでもありました。また、ご本人いわく「病を得た」篠沢名誉会長と礼子さまご夫婦の在り方にも大きなお考えをいただくことができました。

素敵なひとときにワインも進み、ご会食がお済みになりますと、奥津好恵副会長(昭41英)から感謝の言葉が、その後吉江隆信幹事(昭50仏)からの花束贈呈、曽根清暢幹事(昭39仏)のご挨拶でお開きとなりました。

篠沢名誉会長が心から愛していらっしゃった学習院で、満開の桜のとともに篠沢礼子夫人をお迎えし、お2人に心から感謝申し上げることができました。
文学部同窓会が篠沢名誉会長のご遺志、礼子さまのお心に寄り添えますことを願っております。

篠沢秀夫(しのざわひでお)
1933年6月6日、東京銀座生まれ。学習院大学名誉教授。フランス文学者。
日比谷高校卒業。学習院大学文学部フランス文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専門課程修士課程修了、フランス政府給費留学生試験首席合格、パリ大学文学部現代文学免状。帰国後学習院大学非常勤講師(礼子さまと出会い、65年ご結婚)、明治大学助教授、教授を経て73年より学習院大学文学部フランス文学科教授。2004年より学習院大学名誉教授。19世紀後半から今日までのフランス文学においての表現の問題を研究。
1977年(第92回)から1988年(第651回)までの「クイズダービー」に出演。朗らかなお人柄でお茶の間の人気者に。その他テレビ番組、CM出演多数。
2009年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される。礼子夫人の献身的な看護のもと、積極的な執筆活動を続ける。
2017年10月26日没。

著書に『篠沢フランス文学講義Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ』(大修館書店)、『フランス文学案内』(朝日出版社)『明るいはみ出し ゆかい教授とはみ出し女房』(静山社)等多数。

『明るいはみ出し』内には文学部同窓会についての記述もございます。是非ご覧くださいませ。