第24回 経済学部同窓会 講演会 |
“靖国神社の今昔” |
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南部利昭氏(昭33年経卒) 靖国神社宮司 |
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平成17年11月21日(月)於 百周年記念会館 |
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靖國神社は勝手に合祀しているのではありません。ソ連は8月15日以降、千島・樺太に攻め込んできて、8月末頃まで戦闘が続いていました。サンフランシスコ平和条約が発効したのは昭和27年4月28日です。連合国と完全に戦争状態が終了したのは国際法上、その日です。未だ戦争状態の中で行われた東京裁判、これは軍事裁判であって、そこで処刑された方々は、戦闘状態の最中のことであって、つまり戦場で亡くなった方と同じなんだという考え方です。これは神社の考えではなく国の考えです。昭和28年国会で超党派援護法の一部が改正され、共産党を含む全会一致で可決されています。国際法上認められない東京裁判といわれていますが、そこで処刑された方々を国内法で救済する、戦死者と同じ扱いをすると、政府が公文書で通達しています。厚生省から、絞首刑になった方々を法務死、つまり法の努めで亡くなったとしています。重光葵、賀屋興宣は釈放後大臣として公務に就きました。「A級戦犯」だった彼らが指導的地位に就くことに何ら批判はなかったのです。 文責 南坊文寛(昭49経)、江島 昭(昭41経)
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