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光徳小屋だより・H28(2016)/03

皆様へ。。。

 

思い出のひと月ひと月は足早に過ぎて、最後の1年が終わります。

 

月日の移ろいは早く、私どもが管理人として着任してから10年、本年度で停年退職することになりました。

 

思い返せば東京で多忙な仕事の中、小屋の管理人募集を耳にして、ふっと思いつき。。。

 

国立公園真っただ中で、信じられないような希有な環境にある「学習院 日光光徳小屋」に勤務するに至り、生まれ故郷に舞い戻りました。

 

何十年ぶりかで「いろは坂」の緑のトンネルを潜り抜けた時、胸あふれ、心が震えたのを鮮明に覚えています。

 

それからの10年間、満たされた空間、時間は人生の中で最良のものとなりました。

雇用下さった学習院に心から感謝申し上げます。

 

そして、日光光徳小屋にお出かけいただきました全ての皆様との出会いでたくさんの思い出をいただきましたことに深くお礼申し上げます。

 

今後は日光市内に永住することに致しましたので、奥日光のどこかでお会いできますことを楽しみに。。。

 

皆様のご健康をお祈りしながらお別れ申し上げます。

 

ありがとうございました。

■ 学習院 日光光徳小屋 / 堺 ■

 

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堺 様の離任に際しまして御礼の言葉を申しあげます。

 

堺 様の管理人就任に当たりましては、生物学の先生をされていた兄上を通して、僅かではありますが関わることがありました。

 

それから早十年。栃木桜友会のHPに毎月、爽やかな「光徳小屋だより」を戴き、感謝の念でいっぱいです。

 

お便りには四季折々の見事な写真を添えて、自然の美しさ、素晴らしさを伝えていただきました。

 

下界の日常生活を送る者にとっては、鮮やかな光をいただいた心地がいたしました。

 

堺様ご夫妻のご配慮、おこころに感謝申し上げます。

 

                                                                 ..栃木桜友会 会長  佐山 正樹

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栃木桜友会会員一同から堺様に、大切な 友人との別れを惜しむ「惜別の歌」をお贈りいたします。

(作詞:島崎藤村 作曲:藤村 英輔)

1.遠き別れに 耐えかねて この高楼(たかどの)に 登るかな
    悲しむなかれ 我が友よ  旅の衣を ととのえよ

 

2.別れと言えば 昔より  この人の世の 常なるを
 流るる水を 眺むれば  夢はずかしき 涙かな

 

3.君がさやけき 目の色も 君くれないの くちびるも
 君がみどりの 黒髪も  またいつか見ん この別れ

 

4.君の行くべき 山川は  落つる涙に 見えわかず 
 そでのしぐれの 冬の日に  君に贈らん 花もがな

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日光光徳小屋から最後のお便りです。

奥日光の三寒四温は、春の湿った雪が表現してくれます。

 

すでにすっかり地面が現れた風景を昨夜の雪がひき戻し、一面白の世界に。。。

 

それでも小鳥たちの声はあちこちから聞こえて。。。すでにミソサザイの声も。。。

 

思い出の小屋風景を数枚。

 

そして本日早朝の樹氷に包まれた奥日光風景最後のお便りと致します。

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日光光徳小屋の四季の風景

01 02
03 04
05竜頭の滝 06竜頭滝上
07国道 08国道
IMG50k 10光徳街道
                         09樹氷
光徳小屋の堺さんに贈る樹氷の花束です

大久保さんから切り絵の年賀状

今年の干支は申年です。皆様のなかには年男、年女の方もおいででしょう。

改めて新年のごあいさつを申しあげます。

                                                                                   大久保  直重

20160127_06回転
20160127_02回転
こちらは額装の切り絵。いろんなサルの表情をご覧ください。 

 

 

 

 

光徳小屋だより・H27(2015)/12

*★★★ 学習院 日光光徳小屋 堺 ★★★

ちょうど1か月前に35㎝の積雪量を記録した日光光徳小屋ですが、

01戦場ヶ原
 戦場ヶ原の残雪??
02中禅寺湖
 冬枯れの木々の向こうに青い空
03白根山
 白根山は雪解けのよう
04光徳街道
 光徳街道は春みたい・・・
06国道
 国道には雪が見えない
07雪の中
この雪もあっという間に消えてしまった
08小川
小川の周りのササは緑のまま

暖かさと、12月の雨は、毎年のホワイトクリスマスを継続してはくれませんでした。

12月の雨はほとんど記憶にないのですが、時折のうっすらの雪は陽ざしに消され、雨はさらに白色を消して行きます。

 
6年ほど前にやはり暖かい12月がありましたが、こんな風景ではありませんでした。

 
湯元のスキー場はどうなることでしょう。

 

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雪の季節が来たと思わせてくれた降雪ははかなく消え、男体山も山頂に少し白色が残っている程度の12月初旬。

それでも戦場ヶ原はしぶとく雪原をキープしていました。

 

中禅寺湖周辺の雪はすっかり消えて、冬枯れの木々の向こうに山々や、湖、空が青く望めます。

 

12月下旬の白根山。まるで雪解けのようです。

真っ白に装った姿を見せてほしいなあ。

 

光徳街道も何だか春みたいでしょ。

道路を横切る木々の長い影だけが冬を感じさせています。

 

時折ひっそりと降り落ちた雪は男体山の山頂にパウダーシュガーを振りかけたように
柔らかく柔らかくまといついて。。。(写真 下)

 

戦場ヶ原の国道。全く雪は残っていません。

ここがホワイトアウトで先の見えない地吹雪で荒れ狂うのを想像できるでしょうか?

 

本日(25日)の小屋風景。
朝うっすらと雪に覆われていましたが、あっという間に消えて行き。。。

 

小川の周りのササは緑色のまま。

そういえば、明け方、聞きなれない動物の声に表に出て見ると、声の主は分らず、斜面を我が物顔のシカの群れ。がっかり。。。

 

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05男体山山頂
 男体山にはパウダーシュガーが・・・

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◎ 編集者からのお知らせ

学習院の公式ブログに「足利学校の話題」が掲載されております。

ぜひご覧ください。足利市の横井雄一郎さんからの連絡で判明し

ました。

http://www.gakushuin.info/2015/12/post_561.html

次のような内容です。

「現在、学習院大学史料館では、来春展示予定の「幕末京都の学

院展」に向けて調査を行っています。

調査の一環として、11月23日(月)、栃木県足利市の史跡足利

学校で行われた「釈奠(せきてん)」に参列しました。・・・・・・・」

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光徳小屋たより・H27(2015)/11

★★★ 学習院 日光光徳小屋 堺 ★★★

02霧
 小屋は陰鬱な霧に包まれる・・・  
03ハルニレ  
 ハルニレ君も怖い表情・・  
04落ちた枝には  
 緑と白と枝のコントラストが眩しい  
05雪囲い  
 雪囲いで「武装」した小屋  
06ツリー  
 早めのクリスマスツリー(斜面)  
08ハルニレ
雪化粧のハルニレ君

11月に入り、冷え込んだ日々が冬を感じさせましたが、中旬は何だかキリッとせず、「今年は暖冬ですか?」と気持ちも緩みがち。。。

 

ところが、昨夜(25日)から降り始めた雪は今朝35㎝の積雪量となりました。

初雪がこんなに積もるなんて、初めてのことのような気がします。

急いで、雪かき道具を準備。雪用長靴も引っ張り出して。。。

 

それにしても初雪と思えないべったり雪の重いこと。。。やっぱり暖冬?

除雪機は排出口がつまり、スムーズには動いてくれません。ふう。。。

3時まで奮闘し、やっと終了。成果あり!!まだ、車の出入りは大丈夫♪
それにしても突然酷使された体は、ため息だらけの軋みようです。

さて、この雪は根雪となるのでしょうか?

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15日。見事な青色の空には綿のような雲が浮かび、冬枯れの国道が黒く続きます。

(写真  下)

 

23日。雨かなあと思った空からは霧が降り、ジキルとハイドの物語を思わせる陰鬱な霧に包まれました。

 

大好きなハルニレ君も枝振りがちょっと怖いような。。。

 

その後、小雨となり一面少し明るくなって、ふと足元を見ると、新緑のようなスギゴケの上に、白いキノコの付いた小枝が落ちていて。。。
白と緑と小枝の色のコントラストが眩しくて。。。

 

利用客がひと段落したところで、越冬準備。
慌ただしく、本棟の水抜き、雪囲い。。。雪深い冬を待ちます。

 

さて、本日、斜面にはクリスマスがやって来ました。
春のような今日の雪にツリーはとっても重たそう。

 

はい。本日の小屋風景です。

雪囲いの黄色がカラー写真を証明してくれますが、どんよりとした空はモノトーンの世界を作ります。

 

そして、今日のハルニレ君。
花火のような、花のような。。。。。さびしい風景にほんのちょっぴり華やかに。。。

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01国道
青い空。白い雲。冬枯れの黒い国道(戦場が原)
07雪の中
モノトーンの光徳小屋

光徳小屋だより・H27(2015)/10

★★★ 学習院 日光光徳小屋 堺 ★★★

 

 DSCN4411
ヤマブドウとツタウルシの紅葉
DSCN4474
 ナナカマドの赤い実。今年は豊作?
DSCN4520
 国道は黄葉街道
DSCN4754
 シラカンバは黄葉して強風に舞う
DSCN4598
黄金色降る小屋への小道
DSCN4656
 紅葉に包まれた日光光徳小屋
 DSCN4567
天高く樹木は冬支度
 DSCN4730
「剣ヶ峰」から「般若の滝」を望む
桜友会LOGO

秋深くなりました。

 
見上げると、やわらかな空色の中にちぎった真綿の様な雲が身じろぎもせず浮かび、ふっとさびしい感がよぎります。

 
10日ほど早く始まった紅葉は駆け抜けるように色彩を変え、やわらかな緑はあっという間に錆茶色へ。。。
すでに小屋への小道は枯葉に埋まり冬枯れの森。
初雪が間近に感じられる今日、バケツの水は丸い氷を作りました。

 

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10月に入り、すでに色づいていたヤマブドウとツタウルシ。
ふと見ると紅い葉を背に熟した実。。。ヤマブドウがまばらな房を見せていました。

 

そろそろ色を変え始めた森の中、たわわに赤い実を付けているのはナナカマド。

う~~ん。今年は豊作?

 

奥日光の紅葉は竜頭の滝のニュースから始まります。
滝上では大勢のにわかカメラマンが集合です。(写真 下)

 

様々に変貌する中禅寺湖の風景。
寒々しいモノトーンの一瞬。なぜか神々しく差し込む光に見入ってしまい。。。(写真 下)

 

8日。竜頭の滝からの冷気は、滝上からの国道を見事な黄葉街道と変化させます。
グラデーションで変化していく色彩は、本当に美しく、この時の流れに存在している幸せを感じます。

 

シラカンバはあっという間に黄葉し、強風に舞って行きます。
降雪でも、強風でも折れる枝。小屋入口のシラカンバはちょっとさびし気ですね?

 

黄金色降る小屋への小道は色を進めて少し荘厳な気配です。
すでに小道を枯葉が埋め始めました。

 

16日。紅葉に包まれた日光光徳小屋。
裏山のダケカンバはすでにすっかり葉を落としています。

 

さて、下りいろは坂途中の「剣ヶ峰」から「般若の滝」を眺めます。
18日は紅葉真っ盛り。あっという間に絵筆は二社一寺に到達するのでしょう。

 

25日。小屋への小道は冬枯れの道。
やっぱり今年の紅葉は早かったようです。

 

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11月4日から日光光徳小屋は冬籠りとなります。

DSCN4509
紅葉の龍頭の滝。名カメラマンが集合。
DSCN4510
モノトーンの中禅寺湖。神々しい光が射す。

 

 

光徳小屋だより・H27(2015)/08

★★★ 学習院 日光光徳小屋 堺 ★★★

01小屋 (2)
霧に埋もれた光徳小屋
03シロヨメナ
シカも食べない・・シロヨメナ
04育っています
ササは指定席にご機嫌
05小川
透明な水、ひんやり感の流れ
06石
石の上は箱庭・・
06コシアブラ
コシアブラの花は花火のよう

一日快晴といった真夏の風景がほとんど見られなかった今シーズン。

ぐずついたお天気は気温を上げず、肌寒く、ストーブが活躍する日もありましたが、日光光徳小屋の8月は例年にない利用者ラッシュでした。

 

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8月最後の今日、やっぱり日差しはなくて、ぽつぽつと小雨。

背景の山々は霧に埋もれた光徳小屋です。

 

オニグモはせっせと巣をつくり、時折人間を捕えては
「あ~~あ!せっかく作ったのに。。。」と愚痴りながら作り直し作業に。。。。。
朝陽を受けて輝く蜘蛛の巣にはちょっと感動♪

 

シカが食べないというシロヨメナはここ数年で敷地内のあちらこちらに群落をつくり、どんどんと勢力を拡大しています。今年も、晩秋まで白い色を見せ続けることでしょう。

 

シラカンバの切株に根を下ろしたササは、白い植木鉢に体よく収まり、ご機嫌な様子。

 

小川の水は少し多いようで、相変わらず涼やかに流れます。
雨に濡れた緑、美しく透明な水、ひんやり感に自分もとけこんで行きます。

 

小川の中の石の上では、苔むした部分の陣取りが始まっています。
箱庭のようでかわいいな♪

 

バックが青空だったらよかったのにね。
花火のようなコシアブラの花に自然の造形の素晴らしさを感じて。。。

 

徐々に魔の手を伸ばしたヤマブドウのツルは、大きな葉で絡み付いた木々をジャングルにします。
重たくて、苦しそうでツルの根元を刈り取ってしまいたい衝動にかられます。

 

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写真を撮る機会の少なかった8月、小屋周りでまとめてみました。

(お忙しいなか、本当にありがとうございます・・会員一同)

ー編集者からのお知らせー

那須にお住まいの「あみ」さんはブログ「那須ダイアリーNEW」を掲載しています。ぜひ、ご覧ください。

 http://amisabunew.blogspot.jp/l

 

02クモの巣
クモは偉大な建築家?

H27年の新年会が開催されました(結果報告)

 大久保直重顧問から戴いた、今年の干支「羊」の切り絵です。

エト羊・大久保切り絵

 

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恒例の栃木桜友会・新年会(平成27年)が去る1月24日(土)宇都宮市内の「ホテル丸治」で開催されました。

新年会には役員の方々をはじめ、電話連絡やホームページで開催を知った方など多くの方が参加されました。

会は佐山会長から本部での会議内容の報告に続き、初めて参加された方の紹介やカラオケ、ゲーム「あっち向いてホイ」などで全員が気持ちを一つにして、楽しい時間を過ごしました。

以下は集合写真(2葉)とスナップ写真の数々です。楽しい雰囲気を感じていただければ幸いです。

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IMG_1618k  IMG_1615k

 

IMG_1590  IMG_1589 IMG_1597
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              最後に院歌を斉唱して散会しました

光徳小屋だより・H26/04

★★★ 学習院 日光光徳小屋 堺 ★★★

01男体山
02湯ノ湖
03国道
04斜面
05小道 (1)

雪の話題に盛り上がった?今シーズン。
奥日光にもやっと春がちょっぴりと顔をのぞかせてくれました。

厳冬の雪の中、シカたちはかなり生存危機の憂き目に会ったようで、
大雪の後、2度ほどシカの声が聞こえましたが、いまだ日光光徳小屋付近では姿を見かけません。
三ッ岳あたりでシカの角を7対もゲットした方がいるとか。何にするのでしょうか???
除去作戦で相当数の数が減ったとのお話しも。。。
かわいそうだなあと思う反面、ことごとく樹皮をはがされたウラジロモミの姿が痛ましく、
雪や台風、シカによって枯らされ、倒れ行く数十年の樹齢の木々を目にするのは悲しいです。

やっと春めいた日差しの中、待っていたようなミソサザイの美しい第一声でしたが、
鳴き続けられると騒がしく、朝の目覚めはも少し柔らかい声がいいなあ。。。
毎年の春告げ鳥のキセキレイも小屋の周りでピッ!ピッ!キチ!キチ!と。
今年はなんだかカケスの姿を多く見かける気がして。。。
そしてホオジロも敷地の中でエサ探し。。。小屋周りの小鳥たち。。。また、新しい春です。

もちろん。木々の芽を狙った猿軍団。高い木の枝に鈴なり状態です。

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斜面からの男体山もずいぶんと雪を消しました。

毎年、氷結した湯滝側の湯ノ湖では氷上の訓練が行われていますが、
その氷も解け始めてうっすらと青緑色を見せていました。

戦場ヶ原の国道も雪が融け道が広がった気がします。
雨に濡れた道路にもう冬の気配は残っていません。

斜面は、緑が徐々に徐々に広がり、今日は一面緑と化しています。

中旬、業者により除雪された小道ですが、幅が狭くも少し徒歩での出入りが続きます。
本当に大変な積雪量でした。。。

雪解けが始まった小道両脇のササはなんだか緑緑しています。
シカ君が食べなかったから???

29日の小田代原の風景。。。まだまだ春色にはほど遠く。
国道脇には雪が残ります。

ほんのちょっと春気分の奥日光でした。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

06ササ

光徳小屋だより・H27(2015)/04

★★ 学習院 日光光徳小屋 堺 ★★★

01雪解け
雪解けは根本から徐々に
02小屋
霧のなかに立つハルニレ
03サクラ
サクラのつぼみ♪(いろは坂・21日)
04白根山
地肌を現す白根山
05ツグミ
ツグミは大勢でのお出かけ
06小田代原
青空と日差しが春を告げる(小田代原)
 07ツボスミレ
枯葉の中にツボスミレ(小田代原)
08だあれ?
 犯人はアカゲラ?コゲラ?

ちょっと遅れた4月のお便りです。

「春遠からじ」「春よ来い」などどつぶやきながら、ぐずついた窓の外を眺めた4月。
気温はそこそこ上り、その中を降る雨はどんどんと雪を融かしてくれました。  
4月ってこんなに雨が降ったかなあ。初めての量?
それでも合間に2日ほど雪が降り、「これが奥日光よね」とちょっと納得。

 

ところが下旬になると晴続き。。。

 

「いつもより暖かいね」「サクラの開花がはやいね」と地元の方々。。。

 

ハルニレ、ミズナラも早めに芽吹いてくれるのでしょうか?

新緑に包まれる日光光徳小屋が待ち遠しいです♪
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森の中の雪解けは、木々の足元から丸く融け、徐々に面積を広げます。
春を待ちながら、無くなる雪に心が残る一瞬です。

 

ぐずついた4月。残雪の残る斜面にはちらほら緑も姿を見せていますが、立ち込めた霧に何だかハルニレも体を硬くしているようです。

 

さて、21日、いろは坂の中ほどにサクラのつぼみを見つけました。
心和むかわいいピンクにうれしさが湧いてきます。

 

とうとう白根山も真っ白な衣を脱ぎ、まばらに地肌を現し始めました。
でもね、まだまだ登山は重装備でお願いしますね。
山頂では、突然に雪になったり、ヒョウが降ったりする季節です。

 

4月にはまずミソサザイの目覚ましに始まり、キセキレイが家の周りをキチキチと飛び回り、カケスはギャーギャーと騒いでいます。
たくさんの小鳥たちが声を競い合い始めました。今年のツグミはちょっと大勢でのお出かけです。

 

月末の小田代原の風景に色を添える花たちはまだでしたが、青空と日差しが春を告げていました。

と、足元の枯葉の中にツボスミレ。ヒメイチゲは歩道の脇に転々と。。。
「咲いてるよ!咲いてるよ!見て!見て!」と小さな声で囁き合い、可憐な姿を見せてくれました。

 

ある日、車止めにしていた丸太がこんな有様に。。。3~4本見事につつかれています。

犯人はアカゲラ?コゲラ?樹皮の下の虫をずいぶん食したようで。。。
食材の発見に満足顔に、嬉しそうなお食事風景が目に浮かびます♪

 

さて、男体山をバックのアカヤシオ。今、サクラとアカヤシオが満開です。
美しい春の色彩に包まれています。

 

華厳の滝も水が多く、取り巻く木々もちょっぴり新緑に。。。
段々に落ちる水が風に飛ばされ迫力がありました。
周りの岩から流れ落ちる小さな滝も何だかかわいい筋を見せて。。。
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小屋も雪囲いを取り、OPENしています。

09アカヤシオ
男体山をバックにアカヤシオ
10華厳の滝
華厳の滝は水量多く、迫力満点
IMG50k

故高松征雄氏(前栃木桜友会会長)の告別式がとり行われました

 

 

故高松氏遺影k

 

故高松征雄氏におかれましては、かねて病気療養を続けておられましたが、去る4月10日、薬石効なく鬼籍の人となられました。

氏は昭和38年に経済学部を卒業後、栃木県庁に入庁、以後各部門を歴任し、出納長を務められました。

 

県職員を退職後はエフエム栃木放送・社長や栃木県社会福祉協議会・会長などの要職を歴任され、県民生活にも大きく貢献されました。

 

これらの功績により、平成26年春には瑞宝小授賞を受章されたところです。

 

また、栃木桜友会では役員を歴任し、平成22年から平成25年度まで会長を務められ、同窓会の運営に寄与されました。

 

氏の葬儀は4月16日、宇都宮市内の斎場で執り行われ、栃木桜友会として霊前に生花を供え、佐山会長が弔辞を奉読いたしました。

 

なお、葬儀には知事 福田冨一氏、元知事 渡辺 文雄氏を始め各界を代表する方々が多数参列して氏の逝去を惜しみました。

 

(弔辞 原文は縦書き)

本日、髙松征雄様・学習院・栃木桜友会前会長の告別式にあたり、桜友会員を代表して、謹んでお別れの言葉を申し上げます。

大変動の時代と言われます。大学卒業生のOB・OG会も、社会貢献や、会の高齢化、若年世代の会合への参加など、変革を求められております。この時期に、髙松先輩のご経験と、広い見識にもとづいたアドバイスをうかがえないことは、本当に残念です。

 

先輩は、大学をご卒業後、栃木県庁にお勤めになり、出納長になられました。退職後は、栃木県社会福祉協議会会長、㈱エフエム栃木社長などを歴任なさいました。多くの方から、常に、調和のある、安定した事業を推進されたと、お聞きしました。

 

また、学習院・栃木桜友会の会長を平成二十二年から、二十五年まで、お忙しい中、お引き受けくださいました。

 

後輩の学習院・栃木桜友会の会員にとりましては、高松先輩は、尊敬と憧れの方でした。ある企画をご相談申し上げたとき、「それは、やめたほうが良いかもしれないな・・・」とおっしゃいました。洞察力に裏付けられたご判断に感謝したことがあります。これからも、ご指導を賜りたいと思っていましたが、このたびの急な訃報で、大きな支えと目標を失い、痛恨の極みです。

 

髙松先輩。四月十一日、土曜日に、全国支部長会議で東京に行きました。上野では、桜が散り始めていましたが、大学のグランドでは、学生たちが輝いていました。我々の青春の地、目白の桜は美しく咲いていたことをご報告申し上げます。

 

ここにご参会の皆様と、学習院・栃木桜友会は、仲よく、助け合うことをお約束させていただき、故髙松征雄先輩に、謹んで哀悼の意を捧げます。あわせて、ご生前の業績に心より敬意を表しまして、お別れの言葉とさせていただきます。

 

平成二十七年四月十六日

 

学習院・栃木桜友会会長 佐山正樹